「SL冬の湿原号」②
「鉄道ジャーナル」が2025年6月号(4月21日発売)をもって休刊となる。この話が今はもう鉄道趣味から遠ざかっている自分の耳に入ったのは昨年の暮れのこと。ジャーナル誌は鉄道車両そのものよりも路線や歴史などに関する記事が多く、竹島紀元編集長が退役後は全くと言っても良いくらい買ったことはなかったものだから、あまり目を通していなかったが、休刊が正式に発表されてみるとやはり寂しい。
筆者が最初に「鉄道ジャーナル」を買ったのは、たしか1970年のことだったように記憶しているが当時はまだSLブーム。月例の写真コンテストには稚内の窪裕文氏や名手・原京一氏らが毎月なにがしかの賞を取っていて、それらの写真にずいぶん刺激を受けたもので、その後の「列車追跡シリーズ」などからも様々な知識を得たのが忘れられない。SLが全廃後はほとんど購読することはなくなっていたが、それらの記事が収録されているものは今でも大切に書棚に並んでいる。
あの時代の趣味誌はジャーナルや「鉄道ファン」「鉄道ピクトリアル」で、ほかにはキネマ旬報社から「蒸気機関車」が出ており、自分と同じ世代のファンはそれらの雑誌から大なり小なり影響を受けているはず。だから今般、その一角が消えることは非常に残念。今年の7月以降は書店の鉄道雑誌が並ぶコーナーに行ってもジャーナル誌が平積みされている、これまで当たり前だった光景は見られなくなると思うと、手元に残った数十冊のジャーナル誌がいよいよ愛おしくなりそうだ。
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動物を撮影するようになってまだ夜明け前の撮影地に車で到着したときにいつも忌々しいのは、エンジンを切らなければドライバーの意思でライトを消せないこと。ヘッドライトについては消灯できるがスモールランプは消せず、夜明け前から活動し始めている動物を驚かせたり、場所によっては近くの民家の方に迷惑をかけてしまう場合もあっていつも気が引けてる。もちろんそばに家がある場合はエンジンを切るのはマナーだが、民家がなく真冬の氷点下にもなる山中ならヒーターを切りたくないからエンジンをアイドリング状態のままにしておきたいことだってある。
また、自分の住んでいる横浜市内でも路上に一時車を止める際、ヘッドライトを減光あるいは消さないまま駐停車している車も多くまぶしく、対向車に対する配慮に欠けたドライバーも増えて非常に不快。
おまけに暗い夜道では対向車が来なければライトが勝手にハイビームになったりしてドライバーの意向は反映されず、北海道の夜道を運転していたときに何度か危ない目に遭ったもので、こういった過剰な装備を付けるならそれを解除できる機構も組み込んでほしいものだ。何もかも車がやってくれるというのは初心者やサンデードライバーには良いだろうが、それが仇になるようなケースもあることをメーカーの人はもっと知るべき。新型車を送り出す側は気の利いたような装備を開発したような気分になっているのかもしれないが本来、人間自身が配慮しなければいけないような行為まで自動化するのはバカな人間が増えることを助長するだけだ。
今やアイドリングストップなどというものは、いたずらにバッテリーを傷めるだけで不要との意見が多いことなど、その一例ではないか。
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自分でもまさかこんな有名撮影地に行くとは思ってもいなかったが、なんだかこの「SL冬の湿原号」のお先は真っ暗のようで、いつ運転が中止されるかわからないため、重い腰を上げてポピュラーな撮影地に立つことにした。なにしろ災害で線路が流されたりすればすぐに廃線にしてしまう今のJR北海道。もしC11に大きな故障でもあれば直ちに運転取りやめなんていう事態だって想像できるのだから、自分の目の黒いうちに有名撮影地でごくごく当たり前の写真を一枚ぐらい残しておいても良いだろうと判断した。いまのところ雪を見たさにやってくるインバウンドの旅行者が貸し切り列車を仕立てることもあって乗車率自体は高そうなので、のんきにしていても良さそうだが何が起きるかわからない。せっかくこの季節、釧路湿原に出向いたリタイア鉄チャンとしてはしゃかりきにならないまでも気にかけるのは不思議じゃあるまい。
また、この前日と前々日は大雪ながら水分の多い雪で気温はそれほど下がらず、温かいSLを遠く離れて俯瞰撮影などすると靄がかかってしまいそうだから天気や風の強さを見て滞在中、この日が俯瞰には最もマシだろうという判断も働いた。そしてさらに昨年買った400ミリ F2・8をまだ鉄道撮影に使用したことがなく、その性能を確認するために遠目からの撮影を一度体験しておきたいといった思惑も加わった。
現地に着いたのは列車通過の1時間半ほど前。目の色を変えた鉄チャンどもがわんさか先着しているかと思ったらまだ三脚は3本ほどしか立っておらず予想は外れたが、釧路川鉄橋で撮影してから先回りしてきた連中が到着すると、列車通過時は丘の上と下、踏切周辺で25人ほどになった。
この程度の高さからの撮影を「俯瞰撮影」というのはおこがましいが、これよりも列車が小さく写るような俯瞰撮影は願い下げ。蒸気機関車を撮りに行っているのに煙さえ見えれば良しとしてしまうような絵は真っ平。








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