自動車

2023年6月14日 (水)

北海道、青いDD51の夜行列車@小幌~礼文

岩手の西和賀町での所用を終えた後に訪れた秋田・角館は風情ある街で大変素晴らしかった。古い武家屋敷が集まる街並みは、どの家にも大きなしだれ桜や古木があって落ち着いた雰囲気。桜の季節だと多くの観光客でごった返すようだが、今は観光客もほとんど来ず、静謐な趣をじっくり味わえた。きっと桜満開の時期もゴージャスな景観に圧倒されるのだろうが、屋敷街を自分のペースでゆっくりと散策できる新緑のシーズンは知られざる角館の一面が見られたようで期待していた以上に良い寄り道だった。
宿泊した「田町武家屋敷ホテル」は食事もかなりのレベルで、前の晩に泊まった全室露天風呂付きスイートの湯川温泉の「山人」(ここはもう何度もこのブログで書いたので詳細は省略)にも負けず劣らず。あらためて再訪したく、遠からず計画を練ろうと思う。

話は変わるが、今回のレンタカーはインプレッサ。「アイサイト」とか言う運転支援の機能が付いている車だったが、お節介も甚だしくウンザリ。特に強い違和感があったのが高速道路をオートスピードコントロールで走行すると、車線の真ん中を走るよう自動的にハンドルが動くシステム。車が少し左右に寄っただけで無理やりハンドル操作に介入してきて鬱陶しい。ならば車に任せようとステアリングから10秒程度手を離してみると警報が鳴る。介入するならきちんと最後まで面倒みろと言いたくなるが、そこまではしてくれず何とも中途半端。あれこれと警報も頻繁で、カーナビの指示ともども運転中は常に機械の「声」に追い立てられていた。

自動運転までの過渡期とはいえ、こういう発展途上の機能なら、まだ実用化しない方がマシだと考える人も多いようで、レンタカー屋の人も、「不快に感じる人が多いので解除するならこのボタンです」とわざわざ教えてくれたほど。技術の進歩は結構にしても、個人の感覚にまで立ち入ってくるのは迷惑千万。

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柴犬が好きなものだから、飼ってみたいという気持ちはあるが、留守をするときのことを考えると前向きになれない。特に最近は旅行と言えば北海道ばかりだから車で連れて行くこともできない。自ずとどこかに預けるしかないが、可哀想でそこまで割り切れない。自分の年齢を考えれば犬よりも先に死んでしまうこともあり得るから、譲ってくれる人がいる(あるいは売ってくれる店がある)かどうかも見極めなくてはなるまい。

そんな矢先、角館で秋田犬を見てから柴犬同様、こちらも可愛いと思い始めた。成犬になればかなり大きな図体だが、その割にはモッサリとして朴訥な表情が何とも言えない。大型犬ほど寿命は短いと言われるが、ロシアのフィギュア選手・ザギトワが欲しがった気持ちが理解できる。

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帰宅後、西和賀町でお世話になった住職が13日にがんの手術をすると聞きビックリ。われわれに余計な心配をさせまいとの配慮から黙っていたのだろうが、少し元気がないように見えたものだから「そうだったのか」と驚いている。お坊さんのことを祈るのもおこがましいが、快癒を祈りたい。

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帰宅した翌日、ニコンZ9のファームウェア4、00が発表されさっそくファームアップした。詳細はニコンのHPを見れば分かるが、これまた凄い機能が追加された。簡単に言えばカメラの設定をしておけば撮影範囲に被写体が入ってくれば自動で撮影してくれるというもの。動物撮影に便利そうで今月末からの知床旅行で試してみたいが、設定の手間が自分のような単細胞にはややハードルが高そう。知床行きまでに習熟しておきたい。

ただあまりにも至れり尽くせりになると、前述のインプレッサのアイサイトのようにお節介と感じる人もいるだろうから、そこは能天気に歓迎できないのだが。

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JR北海道の青いDD51が消える約半年前の夏に撮った画像。場所は小幌~礼文。このころは「北斗星」と「カシオペア」が1日おきの運転となっていた。「北斗星」の客車、ヘッドマークの方が好みだったため「カシオペア」については、やや手を抜いて撮っていたような気がする。

一度は流し撮りをしようと思いつつ、なかなかその機会がなかったが、「カシオペア」なら失敗しても悔いはないと思い挑戦した。2両のDD51をフレームに入れたカットは以前掲載したから、今回は前の1両をアップで撮ったものをさらにトリミングした。前にも書いたがDD51は電気機関車のように車体の前半分程度でカットすると中途半端に見えてしまうから、どの辺が許容範囲なのか迷うところだ。運転室サイドの星のイラストが見えるあたりのところでトリミングするのが無難ではないかと思う。

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2021年10月17日 (日)

飯田線のED62

撮影日不明のこの写真は、きっと1995年12月に撮ったはず。
転勤先の福岡から東京の本社に戻り、小海線・小淵沢のカーブへ出かけたときに飯田線まで足を伸ばした。当初はここに寄るつもりはなかったのに、小淵沢で快晴に恵まれて気を良くしてしまった。
飯田線は後にも先にもこの1回しか訪れておらず、ダイヤも分からずに行ってみたらファンが多い場所を見かけたので、安易にここで撮ることにした。ED62はJR色に塗り替えられてしまったが、九州の車両のようなとんでもない塗色ではなかったから良いストレス発散になった記憶がある。

当時の車はBMWのワゴンとスカイラインGTRの2台体制だったが、初めて導入したワゴン車の利便性は格別で、磐越東線などにも何度か遠征したものだ。「六本木のカローラ」と言われた時代の小さなボディの3シリーズワゴンは小回りがきいて実に扱いやすく、まだ子どもが小さかったこともあって何かと重宝した。

しかし荷物室と客室との間には仕切りがないワゴン車は、旅先で名産品を買って帰るとにおいが車内に充満してしまい、それがだんだん不快に感じるようになり5年ほどで手放してしまった。日本の道路にベストマッチングの大きさで、外車のくせにゴージャスさはなかったが、今でも中古車屋で見かけるとつい欲しくなってしまう。

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(写真、文:U)

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2021年7月 6日 (火)

EF58109牽引の「津軽2号」

妻が乗るのに軽自動車を買おうといろいろ検討していたら、装備が充実していることを知ってビックリしている。かつては贅沢装備だったオートクルーズ(それも車間距離を保ちながら自動的に加速、減速、停止まで可能)やシートヒーターまでもが標準装備されているのだから恐れ入る。我が家で初めてのFF車で、燃費も抜群だし荷物も載るから、妻から借用して撮影に使うこともありそうだ。

本日契約に行く予定。おもちゃのようで楽しそう。

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1976年11月3日に蓮田~東大宮で撮影した「津軽2号」。上野に10時すぎに到着するスジだったように記憶している。高校の同級生らと初めて訪れたときのもので、ほかのコマにはEF57も写っているから、それが狙いだったのだろう。

誘われて行ったものの好きになれない撮影地でこれ以降、訪れたのは2回のみ。どうしてここが好まれるのか理解に苦しむが、ファンが少ない時はのどかな環境が良いのだろうと推測する。編成の手前に架線柱があるのが嫌いな自分としてはなじめなかった。だから今回、ネガをスキャンしてこんなありきたりの写真を撮っていたことを思い出した次第。

(写真、文:U)

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2021年4月25日 (日)

EF81139の「カシオペア」

24日は車を1年点検に出し、借りた車で2か月ぶりに撮影に出かけた。被写体は「カシオペア」。充当されるのが双頭連結器のEF81139と知っていたから、少しは「やる気」が出た。
向かったのは毎度おなじみの蕨~南浦和。ブログにアップするまでもないところだが、ひさし付きのEF81は少し高い位置から撮りたく、迷わずここをチョイスした。

近所の病院に咳の薬を処方してもらいに行ったため当初の予定よりも1時間ほど出発が遅れたが、高速道路は使わず一般道で現地を目指した。やはりBMWの直列6気筒エンジンはシャープで吹け上りが素晴らしい。瞬発力もじゅうぶんで自分の車ほど馬力がなくても非常に楽しい。おまけにハッチバックとあって、脚立をはじめ機材を多く積めるのも便利だ。当初、知らないものだからハッチバックドアの開閉が重いと感じたが、ボタン一つで自動開閉できるのだからありがたい。運転席付近についている様々なボタンでいろいろなセッティングを楽しみながら1時間と少々かけて現地入りした。
南浦和電車区横のポイントには相変わらず多くのファンがたむろしていたが、歩道橋には先客が1名だけ。長いレンズが必要なこの場所は来る人も限られて、それほど早く着かなくても立ち位置を確保できるから楽だ。

「カシオペア」は予定通り139号機が牽引。京浜東北北行が並走するわ、上りの湘南新宿ラインも来るわでフレームアウト寸前まで姿が見えず測距点を機関車に置けなかったがごく一瞬、コンマ数秒ほど日の当たる位置で捉えることができた。どうにか合焦できたのはAFを頼らず、ちょっとしたテクニックでカバーしたおかげ。大したことではないものの、無料で見られるブログで手法を公開するほどお人好しではないから、これ以上は書かない。とにかく久しぶりの撮影を楽しむことができた。

帰りも一般道。現地を17時前に出て1時間半ほどで帰宅することができた。代車のBMW430グランクーペは燃費も上々で快適なドライブだった。

(写真、文:U)

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