2023年は義母が亡くなり正月は喪中となる。実は年賀状に使う動物の写真を選ぶのは案外楽しいもので、どれを使えば喜んでもらえるかなどと(勝手に)想像しながらプリントする作業ができないのは寂しい。ならば「寒中お見舞い」という手もあるが、「お見舞い」なら最近は冬よりも夏。特にこのところの夏の暑さを考えたら「酷暑お見舞い」の方がお見舞いらしいのではないか。そう思った途端、「寒中お見舞い」などでただただ自己満足の写真を送りつけることがバカバカしくなってしまった。
そんなわけで今年は年賀状の作業もなくいつもよりやや寂しい年末。ただその分、妻から仰せつかる家の仕事が例年よりも多いような気はするが、下手に逆らわず「ハイ、ハイ」と唯々諾々、仕事をこなしているのは老後生活へ向けた研修だと思うから。
さっき雨が上がって2階の寝室の窓を拭いていたら庭掃除をしていたお隣のご主人、奥さんから叱られていたが、耳が遠いのか実は遠いふりなのか馬耳東風。自分だったら、ここで二言三言言い返して年末の大掃除があらぬ方向に発展してしまうだろうが、自分よりも年長だけあって老後の生き方をわきまえておられる。さすがだ。
それにしてもそういう場面を目撃してしまうと、女性って若い頃よりも年を取るにつれだんだん狂暴化していくのではないかと感じてしまう。たいていの男性が退職して稼ぎもなくなると、家で妻に頭が上がらなくなる反面、女性はだんだん頭(ず)が高くなるような…。
女性の社会進出が当たり前になる中、いずれ職場などでも女性上司によるパワハラが増え、それは男性社会だったころよりもきついものとなって社会問題化するかもしれないなと感じた2023年の年の瀬。
来年も円満でありたいものだ。
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振り返ると今年、このブログでEF58の画像を使ったのは1度か2度。強く意識してそうしたわけではなく、2023年は列車撮影などほとんどしていないものだから、ストックの画像を使わねばならず、EF58に偏ってしまうのは避けたいと心掛けたことが一つ。
それに、そもそもEF58といっても大窓の機体しか興味がなく、その他の小窓やHゴム車ついてはJR化後に誕生した機関車より少しだけマシという程度の関心しかない自分としては、そんな写真はなるべく使いたくない。
しかしながら先般、ある方から「自分たちは大窓機だけではなくHゴムの58すら見たこともない世代なので、大窓機に拘らず普通の58の写真ももっとアップして欲しい」との要望をいただき、加えてEF58以外の写真も枯渇しそうな事情を鑑みた結果、ならば来年は自分の中に巣食う「ルッキズム」を押さえつけ「不細工なEF58」も掲載することとした。
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しかし、20237年大晦日の画像はDD51。見る角度によって大窓のEF58よりもカッコ良く映ったのは間違いない事実。昔からスノープロー付きの機体には惹かれるものがあり、時としてこの機関車を撮りに行くこともあった。
これは20014年10月18日に北船岡で撮影した「トワイライトエクスプレス」。見事なほど強烈な夕日だった。
当日は朝の夜行列車を撮影した後、ニセコでC11207の「SLニセコ」を撮って北船岡に舞い戻った。グラウンドレベルから撮ろうかと考えて北船岡をチョイスしたものの、この頃は下り貨物列車がここで「トワイライトエクスプレス」と交換するために好みの立ち位置では撮れず、駅の跨線橋の金網に手持ちで超望遠レンズを押し当てて撮影した。
本番前、500ミリでタテにすれば編成後部まですっぽりと収まるものの、そうすると右側の貨物列車が目障りすぎる。それに引き付けすぎるとDD51に貨物列車の影が落ちてしまうから、編成全体をフレームに入れず夕日を浴びる機関車が大きく写るようテレコンバーターで700ミリにすることとした。それに金網ごしの撮影だから焦点距離を伸ばせば金網のボケも大幅に軽減されて都合が良い。手持ちでタテで構えるのは博打のような気もしたが、三脚を使うよりもフードを外して金網にしっかりレンズを押し付けた方がマシだろうと判断した。言うまでもないがもちろん「置きピン」。
結果、こういう風にトリミングするなら最初からヨコで構えた方が無難だったかとも振り返るが、もしかしたら700ミリでも「北斗星」などより編成が短い「トワイライトエクスプレス」なら編成全体が収まるかもしれないというスケベ心が働いたのも事実ではある。なにしろ最初で最後のこんな試み、転んでもガッカリしないように二兎を狙ったわけだ。
ただただ夕日に助けられた写真で、撮影時はこんな絵になるとは思ってもいなかったが北海道の青いDDが消え、しばらくたってみると、あの頃の思い出を語る上ではいくらか情緒漂うカットになったように思う。
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