購入直後のブロニカで撮ったEF5853
一泊で湯河原に行ってきた。カメラも持たない安穏な旅。道路が空いていれば自宅から1時間半もかからない距離だから気楽だ。熱海や箱根、伊東となると外国からの客も含めて人が多く落ち着かないが湯河原だと静かに過ごせる。特に今回は湯河原でも奥の山あいに立地する宿だったからなおさらだったが、チェックイン前に食べた昼の鰻のコースが最高だった。
入ったのは富士屋旅館の瓢六亭という食事処。値段はそこそこするが前菜の鰻の煮こごり、刺身からして抜群。特にキンメ、ブリはこれまで食べた中で最高ランクだったし、メインの鰻土鍋ご飯膳はなかなかのもの。こんな言い方をすると自慢しているかのように受け取られかねないが、ここで鰻を食べたら市井のものは食べられないと思ったくらい。ホテルの夕食もそれなりにゴージャスだったが、うまい昼食のおかげで完全に霞んでしまった。いやはや食の世界は奥が深い。
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来月は道東でも釧路湿原を目指そうと予定を立てた。まだモモンガやワシのシーズンには若干早いが、ブラックフライデーとかのセールでお得なプランがあったため「ならば行くか!」となった。道東入りのほとんどが女満別空港を利用するが久しぶりの釧路空港経由。まだモモンガやワシの撮影シーズンには少しばかり早いが、行ってみれば何か収穫はあるだろうしホテルが釧網線沿いなので「SL冬の湿原号」ぐらいは撮れるはず。家で茫洋と過ごすよりは有意義だ。久しぶりに線路際に立つことになりそう。
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かつて前面に光が当たっていない状況下で大窓のEF58を撮影することには極力避けていたが、時間的な制約などやむを得ないない場合でも忸怩たる思いは強かった。茶色の61号機の場合は日陰になる前面がつぶれてもプリント時に多い焼きなどすれば、まあ許せるものもあったが、一般色の機体については撮影する前からろくな写真にならないだろうと諦観していたものだ。
これもその1枚。1978年8月26日の荷物36列車で場所は大井町~品川。しばらく前の「電気機関車EX」でEF66の「富士・はやぶさ」の写真を載せていただいたが、そこと同じポイントだ。
この日、実は新宿の「カメラのさくらや」でブローニー版のゼンザブロニカEC-TLを購入し、それで最初に撮ったのがこの写真。記憶によれば新宿の帰りに祖父母の家でカメラの箱を開け、フィルムを装填して大井町へと向かったことを思い出す。53号機が充当されることは知っていたから、この列車を「使い初め」にしようと考えた。左右逆像のウエストレベルファインダーに慣れていないことから手持ち撮影した結果、大きく傾いてしまいトリミングで水平にした。現像してみるまでもなくミスに気づいていたから、それを取り返そうと直ちに品川に向かい汐留から単機で戻ってくる53号機を撮り挽回しようと試みたが、やはり列車を牽いている姿でないと埋め合わせはできなかった。
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