日の丸がだらんと垂れたEF5860
どのタイミングをもって「50年」と言うのか不明だが、今年の12月は蒸機牽引の旅客列車と貨物列車がなくなって50年。
自分は高校1年生だったが12月14日のC57135のお別れ旅客列車の時は室蘭本線に駆け付けた。正直、C58ファンとしては最後まで残ったC57やD51、9600にはそれほど強い魅力はなかったが、煤にまみれて走り続けた本物の蒸気機関車を見るのは最後だと思い、期末テストの結果も見ずに羽田から飛行機に乗ったのは当然と言えば当然の行動。大した写真が撮れたわけでもないが、「そこに居合わせた」という事実を残すだけでも価値があると考えたのだろう。
実際、ろくな写真も残せなかったし、金がかかった割には行った甲斐は感じず、こんな人の多いイベントに小遣いを叩くなら鉄道模型の購入資金に回したほうがよほど価値があったとの思いは今でも変わらないが、とにかく今年の暮れあたりは、往時を懐かしむファンが当時の話をネタに盛り上がるのだろうか。
ところでいよいよ国鉄型の電気機関車が消滅するにあたり、11月に新潟方面でお別れ列車が走るという。50年も後に、この日のことを覚えている人は少ないとは思うが、大げさに考えるならちょっとしたエポックではあるのかも。蒸気機関車のようにすべての電気機関車が未来永劫、なくなってしまうわけではなく(保存機などは論外)「さようならEL」とはいかないものの、けっこうな人出になりそうな気配。友人に誘われていることもあり。撮影に行こうかどうか思案中。
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1979年5月、愛知県下で行われた全国植樹祭に際してEF5861によるお召列車が運転された。これはその終了後、浜松機関区で撮影したお召予備機となった60号機。
撮影を終えたファンが続々詰めかけ、撮影会さながらの状況だったが、機関区の対応は昨今の言い方で表現するなら「塩対応」。日の丸が掲げられている時には庫内でパンタが下がっており、屋外に出された際には日の丸が外されファンはガッカリ。
個人的には前面の窓がHゴム化された60号機なら、「まあ、いいや!」と感じたが、これでは下品を承知で例えるならオッサンのだらんと垂れ下がった陰嚢みたい。予備機ながらもそれなりに整備したのだから、こんな時こそサービスしてくれても良さそうなのに…とも思ったものだ。
写真としてはかつて「電気機関車EX」に掲載していただいた屋外のモノクロの方がはるかにマシで、パンタの下がっているこんな姿をリバーサルで撮るなど、非常にもったいない行為だった気がする。
維新が自民と連立。もはやバカバカしくてどうでも良いが、これまで追及してきた裏金問題を絶対条件とはせずに(優先度を下げて)まで自民にすり寄る姿には哀れすら感じる。うがった見方をすれば、落ち目の維新としては次回衆院選で議席を減らす可能性が高いものだから、恩を売っておこうと「捨て身」の戦略に出たのかと映った…。
ところで企業・団体献金の「原則禁止」は「原則」とああるのだから抜け道はいくらでもつくれるわけで「禁止」という言葉の響きほど厳しいものではない。むしろ公明や国民民主の受け取り手を党本部や各都道府県連に絞る案の方がよほど効果があるはず。その点を誤解している人が多いようだが、けっきょく維新はそれを知りながら自民に妥協するように思えて仕方がない。
そういえば13日に閉幕した万博も維新が誘致を提案したバカバカしいイベントだった。当初の予算1250億円より大きくアップし最終的には2350億円、裏金と大して変わらない「無駄金」ではなかったかと感じる。裏金だけじゃなく無駄金ももっと問題にしろよ!
もちろんオリンピックやワールドカップサッカーの誘致に関しても然り。あんなもの税金の無駄の極み。












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