EF5861

2024年12月 4日 (水)

キヤノンの古い大口径レンズで撮った61号機

どこぞののんきな通信社がよその会社からの情報を確認せず記事を垂れ流し外交関係にまで影響するヘマをやらかした。他社からの情報を鵜呑みにして自社としての確認作業を怠って記事を配信したのだから呆れるばかりだが、これじや井戸端会議で聞いてきた噂話をまことしやかによそで吹聴するおばさんと同じじゃないの。

それでも人のやること、予想を超えたミスが起きるのも現実。要はこの先、マスコミとしてこれほどの誤報をしながら幹部がどう責任を取り関係者にどんな処分を下すのかが見もの。ほかの業種で商品に異物が混入するなど不良品を流通させたり、あるいはデータの偽装が見つかれば激しく非難する側が、自分の会社の基幹商品である配信記事に重大な間違いがあれば社長の辞任も不思議ではない。水谷という社長が外務省など当事者に謝罪して回っているようだが、それで終わりにするとしたら報道機関としての信用も地に落ちる。このままダラダラと年を越し、新年の挨拶でこういう問題を繰り返さないよう檄を飛ばせば社長に居座れると思っているんじゃないだろうな。

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国際会議での「外交マナー」について「私自身、足らざる部分が多々あったと認識している。謙虚に真摯(しんし)に受け止め、改善に努めなければならないと痛感している」と国会で発言した石破首相。立憲民主党の小川淳也幹事長への答弁。

まあ与野党伯仲の情勢下にあって真摯に議論を交わすのは当たり前だが、マナー云々についていえば国家議員全体が国民の期待を裏切っているわけで、政治家として「国民へのマナー」はどうなっているのか問いたいものだ。しょせん同じ穴の狢。質問者側もいい気になってんじゃねえよと思いながら国会中継を見ていた。

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NHKが火曜日に放映している「うたコン」。昨日3日は石原裕次郎のヒット曲特集だったが、昔からこの男のどこが良いのか理解に苦しんでいた者としては、食事時にこんなデブがいい気になって歌っている古い映像にウンザリしてしまった。
まあ、昔の方々にとってはスターなのだろうが、「西部警察」時代から糖尿病のごとき膨満した人物がカッコつけていることに違和感をもっていた身としては相変わらず理解不能。かと言って最近の、どいつもこいつも同じような顔をした兄ちゃんたちも御免こうむりたいが。

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特段、記す必要もない成田山初詣臨に充当されたEF5861。キヤノンの古くぼろい大口径レンズで撮ったもの。ナンバーや連結器周辺など、強く朝日が当たったところににじみが目立つ。

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2024年10月15日 (火)

「あまぎ」とすれ違う61号機(「あまぎ」に被られた61号機牽引の列車)

強烈な体調不良でここしばらく何もできず、そのうえもはや関心の薄れた鉄道のブログを更新するどころではなかった。連休が重なり病院もやっておらず、ようやく今日になって薬をもらえて多少回復し久しぶりにブログを開いたところ、更新が途絶えていたにもかかわらず多くの方々がアクセスしてくれたようで、ようやくやる気が出てパソコンに向かった。
ザッと言えば食べたものの中に異物が入っていたことが原因らしく、数日前の夜中などは吐き気が酷く、血液まじりの吐瀉物が出て焦ったがどうにか落ち着き普段の生活に戻りつつある。

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それにしても本日、医者に処方してもらった薬を薬局に受け取りに行ったら、前の高齢男性がジェネリック薬品についての知識が無く、根掘り葉掘り薬剤師に質問しまくっていて30分も待たされてしまった。体調が悪く、早く薬を飲みたいと待っている患者が並んでいることなど眼中にないらしい。皆、呆れた顔をしてイライラしているのが手に取るように分かる。薬剤師もお年寄りゆえか、丁寧に仕組みを解説するのだが、説明を後回しにするような気が利かない。よくバスに乗った後で財布から料金を出す人や、飛行機に乗り込んで、後に続く客のことなどお構いなく自分の荷物を棚に上げるのに時間をかけている人よりも場所が場所だから頭にくる。

折しも総選挙が公示され薬局のすぐ外では立候補者が演説していたが、こういう一般常識や社会情勢に疎い連中が自民党の裏金議員に投票してしまうのだろう。国会議員もロクでもないが、こういう有権者も同様。政治家が悪いのはイコール有権者の多くがバカだから。自分が住んでいる街の民度を目の当たりにして帰宅した。

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以前にも使った画像だが、パソコンのデスクトップにあったので再掲した。

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2024年10月 5日 (土)

EF5861のお座敷列車@東神奈川

撮影対象を鉄道から北海道の生き物へと変えた今、もはや過去の鉄道画像に目を配る時間が激減した。毎日、ハードディスクに収めたデータを見直してはいるものの、チェックするのは動物や鳥ばかり。気がつくとこのブログの更新が滞って、慌てて間に合わせのような絵をチョイスしているが、RAWデータもかなりの量になって画像一覧ソフトで開くにも時間がかかるものだから、つい面倒くさくなってしまう。そもそもフィルムで撮っていた鉄道の画像をスキャンする際にTIFFで50メガ以上で取り込んでいたから、データが開くまでに時間がかかるのも当然。高画質で取り込もうとしたことが今になって仇になっている。いずれ処理速度が速く、容量も大きい外付けのSSDが出たらそちらにデータを移したいとは思うが、今のHDDのような価格になるまでにはもう少し時間がかかりそうで、しばらくは我慢するしかあるまい。

今回撮ってきたナキウサギはモモンガやリスなどとは違って動きにあまり変化がないから、すでに画像処理は完了している。撮影枚数はそこそこの数に及ぶが、岩に上って上空を見上げるポーズばかり。撮れれば上々の準絶滅危惧種だから贅沢は言わないが、すばしっこい割に面白いカットは期待できず、図鑑に載っているような写真ばかり。画像処理していても思いがけない「発見」もなく、早々に完了した。

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動物写真を撮っていると年配のカメラマン(男女問わず)に機材自慢をする方々がけっこういる。やれ自分はキヤノンの全レンズを揃えたとか、ニコンのミラーレスも全て持っているけど慣れた(一眼レフの)D6が良いとか、機材に散財していることを誇る人。正直、こういう人と一緒になると面倒くさくて仕方がない。撮影に使う機材はほぼ決まっているのだから全てを現場に持ち出せるはずももなく、ただただ所有欲を満たしてような連中。こちらのカメラのプロストラップを見て、張り合うように自慢されても、先行き短いオッサンに「羨ましいですね」くらいしか返す言葉はない。特に大口径レンズで撮っている人などは筆者が愛用している軽いPFの600ミリ F6・3を見て、「軽いのも良いけど、やっぱり大口径の方が画質は良い」などと言うのだから返事する気にもなれない。600ミリのF4・0など一度持ち歩いてその重さに閉口した身としては、「そんなこたぁ、とっくに分かってるよ! それよりそんな重いレンズを持ち歩いてたら行き倒れになっちまうぞ」と言いたいところだが、そこはじっと我慢。先日などは「この400ミリのF2・8、凄く気に入ったからもう一本買おうと思う」という人がいて「アホじゃないの?」と喉まで出かかったほどだ。

まあカメラメーカーの知り合いが聞いたら喜ぶだろうが、こういう方々の感覚はどんなものなのだろうか。

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1980年11月8日撮影の9114列車、沼津のお座敷列車。この頃はもう、いくら61号機と言えど客車が12系では、光線状態が良いスジでなければ撮りに行く気力がだんだん希薄になりつつあった。

そんな中で注目したのがお座敷客車やオールグリーン車の列車。いわゆる「旧型客車」の範疇に入る外観だから、これについてはけっこう撮影した。この写真は東神奈川でペンタックス6×7とオリンパスの300ミリを使ったことが記録に残っている。

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2024年9月19日 (木)

無料だった6年前の豪華車両展示会

何気なく過去の画像を見ていて驚いたのは2018年8月25日に大井町の東京総合車両センターで行われたEF5861の公開。当時はまだ自分と同じ世代の人なら当たり前にも思っていたことだが、この車両展示会が無料だったことが、今となっては信じられない。
最近のつまらない車両撮影会だって何万もの参加費を取るのだから、「大物中の大物」であったEF5861がお召し装備で、しかもパンタグラフまで上げて屋外で展示されたのに「タダ」だった事実は6年しか経っていないのに隔世の感がある。コロナ禍を経験した後の世の中の変化の一つなのかもしれないが、当時のJRはまだ「金を取って見せる」ということにガツガツしていないで良い時代だったと懐かしくなる。

今だったら61号機の左右に並ぶEF651052とEF8181だけでも数万円の参加費が当たり前だろうが、6年前の今ごろはこんなゴージャスな展示会が無料で行われていたわけだ。

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2024年8月18日 (日)

お召し列車牽引のEF5861の流し撮り

長野への旅行はちょうど台風の到来と重なったが影響はほとんどなく、むしろ厳しい暑さに参った。特に黒部ダムからさらに上がった立山室堂(むろどう)は太陽を遮るものもなく熱中症になりそうな酷暑だった。遊歩道も石がゴツゴツしていてウォーキングシューズでは歩きにくく、ライチョウを見つけることも叶わない。現地の自然センターで聞いたところ涼しい場所を好むライチョウは、あまりにも暑いために室堂よりもさらに高いところへ移ってしまったようで、むしろ霧がかかるような曇天か小雨の方が見かけるチャンスは高いというから、今回はそれ以上無理をせずに下山することにした。

初めて訪れた黒部ダムは圧巻。まだまだ建設用の機械も進歩していなかった昭和30年代にあのような山奥にかつてないほどの巨大ダムを建設したことに呆れ、驚き、そのうえで賞賛もするが、過酷な工事で犠牲となった人々の慰霊碑を前にすると、当時と現代の労働者の待遇や扱いを「時代の違い」という言葉だけで片づけてはいけないような感慨がこみ上げてきたのも事実だ。
NHKの「プロジェクトX」や映画「黒部の太陽」などで厳しかった建設中の様子はかじっていたが、実際にあの場に行ってみると、とにかくそんな生やさしいものではなかったと実感できる。ここを訪れるつもりなら景色やその規模だけに注目せず、建設に携わった人々の生き様などを想像しながら足を踏み入れるべきだろう。もう少しそんな感性を磨いて再訪したい。

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旅行中、岸田が秋の自民党総裁選に立候補しないことを発表した。このことは妻がスマホで知って教えてくれたが、終戦記念の日の前日に発表したらどうなるか、あのバカは考えが及ばなかったのだろうか。教えてくれた妻に開口一番、自分がそう言ったのは翌日の朝刊がこのニュースばかりを大きく取り上げ終戦の日の記事が隅に追いやられることと、首相として全国戦没者追悼式で読み上げる式辞が空疎なものに聞こえてしまうことを想像したから。実に大した大馬鹿野郎だ。

まあマスコミも、総裁選不出馬の話をもっと早く察知できなかったから、いかに記者どものレベルが落ちているか露呈してしまったが、それにしても特ダネは降って湧いてくるようなものばかりではなく、「ひょっとしたらこの時期だからこそ岸田が退陣表明する可能性がぬぐえない」と山を張って取材していなければ特ダネなんてつかめないわな。お盆休みで世の中が大きく動かない一週間、休みを取ってのんきに構えていたのだろうが、総裁選が近づき岸田の進退に注目が集まっているこの大詰めで、どの社の記者もその気配を感じていなかったか予想できなかったとしたらマヌケばかりだ。しばらく時間をおいて、さも知っていたようにこの前後の官邸周辺の動きを記事にしても自分たちの無能ぶりを宣伝するだけで後の祭り。「ニュース」とも思えない。

それはそれとしても、この岸田という人物、見事なほど情けない首相だった。世襲をもくろんで秘書官にしたバカ息子が首相公邸の階段で組閣時の記念写真のまねごとをしたのは首相の責任ではないまでも、統一教会の問題は進展せず、防衛費倍増の財源について何も語らず、裏金問題も中途半端なまま。それを今になって「裏金問題のけじめをつける」というのは詭弁以外の何ものでもなく、ならばもっと早く辞めていなければおかしいと言われるのも当然のこと。辞任のタイミングをズルズル延ばしてきたおかげに党内の不満が膨らんで総裁選に出ても勝ち目がなくなり、再選されたとしても今度は衆院選に勝利する自信がないものだから詰め腹を切らされるかと、慌てて退陣表明となったのは無様でしかない。まるで「猫」を噛まずして逃げ回る意気地のない「窮鼠」の風で、一国の首相として滑稽極まりない。

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かつて「鉄道ジャーナル」誌に掲載していただいた写真で、このブログの開設当初もアップしたことのある1996年10月のお召し列車牽引のEF5861。「鉄道ジャーナル」の印刷があまりにも暗く、自分で少し色を調えてみた。

実はリバーサルフィルムの写真を最近の趣味誌に掲載していただかないのは、印刷がデジタルカメラで撮った画像の印刷には適している反面、古いリバーサルの印刷には向いていないように感じるから。中には大変見苦しい色のものも散見され、リバーサルを掲載していただくとしたらポジをそのままお貸しするよりも自分である程度、色調を調整したものを提供させていただく方が良いのかどうか逡巡しているから。

リバーサルフィルムでの撮影は今のデジカメに較べると難易度は高く、ちょっとした露出の過不足も致命的な痛手を受けたもの。緻密な計算や勘が働かなかった自分には失敗も多く、かつては印刷で救っていただけたこともあるが、最近はそこまで面倒を見てもらえないのか、先の「鉄道ジャーナル」のような結果になることが怖い。そこで久しぶりに昔の画像をいじってみたというわけ。

この日は往路復路ともお召し列車として61号機が旗を掲げて走ったが、復路は光が往路よりも芳しくないことから、撮影者の少ない側から手持ちで300ミリ F2・8を振ることにした。また、短い単ダマのレンズだと流し撮りをしない撮影者の邪魔になるため線路に近づけず、ある程度距離が離れても61号機を大きく写すことができる300ミリを採用した。
大口径レンズを手持ちで撮影することにリスクを感じたが、実際にやってみると300ミリ程度ならその重さが上下のブレを抑えてくれる。線路上を右から左、または左から右へと一定方向に動く列車撮影の場合、失敗する確率はそれほど大きくないから自分の場合、あまり恐れずにやっている。

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2024年6月 6日 (木)

関ヶ原のEF5861と高崎の機関車消滅の話

注文していたパソコンが伝えられていたよりも4日も早く届き、設定に夢中になっていた。OSがウインドウズ11になって戸惑うかと思っていたがハードルは思っていたよりも低く、比較的楽に進んだものだからいい気になって、明日から長野に旅行に行くというのに急がずとも良いことまで手を付けてしまった。今使っているパソコンにもウインドウズ11をインストールしても良いかもしれない。

しかしこの新しいOSで最も気にかかるのがワンドライブという機能。設定を切らなければマイクロソフトのクラウド上に(自分が)作成した文書などが保存されてしまう。ところがその容量がたったの5GB。だからすぐに容量を超えてしまい、その容量を増やすために課金するよう求められる。その設定が出荷の段階からONになっているものだから、そのことを知らなければ、別のパソコンから移行した画像などですぐにいっぱいになって課金しろとのメッセージが画面に繰り返し現れる。

幸いこのことを前もって知っていたから、設定が一通り終わった段階でワンドライブとの連携を断ったが、それでもすでに4GB近くを使用していたのだから、これまでのウインドウズ10のようにRAW現像した画像をデスクトップなどに放置しているわけにはいかず、整理が苦手な自分としてはうっかりできない。
また、もう一つは新しいノートPCの画面が明るすぎて、すでにブログにアップしている画像が露出オーバーに見えてしまうこと。今回の画像は従来のもので作成しアップしたが、ノートPCではかなり明るく見えてしまう。従来機はEIZOのカラーモニターにつないで作業しているが、そのへんの落としどころを見極めるのが難しくなりそうで、今後頭を痛めることになるかもしれない。

それにしてもマイクロソフトはウインドウズ10が最後のバージョンになると言っていたのに「11」を出し、さらにはもう「12」の噂まで出ている。そしてその「12」からはサブスクリプションになるかもしれないというのだから、それが本当ならたまったものではない。
まあ5年くらいは先のことになろうかと思うが、進歩すること自体は良いとにしても、例えばコンパクトなデジタルカメラでじゅうぶん満足している人に高級ミラーレスカメラを押し付けるが如き戦略で、自分にとって不要なものにまで金を払わなければならない時代が来るとしたら迷惑でしかない。

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1980年7月27日、関ヶ原で撮影したEF5861牽引の8102列車。宇都宮学園修学旅行の団臨。
この列車22日に8107列車のスジで品川から岩国まで下り、乗っていた学生は広島や大阪へ寄ってこの日に戻ってきたわけだが、24日に8302列車で瀬野八を越えるための後補機が写る瀬野西トンネルで撮りたく、東京機関区の方にお願いして61号機を当てていただいた。

瀬野八で撮った写真はいくつかの雑誌にも掲載していただいたが、ほかにも山崎やこの関ヶ原でも写真が撮れるとあって、このA126仕業は撮影する身にとって非常にありがたい運用だった。いずれの場所も晴天には恵まれなかったものの、雨には降られず瀬野八ではカラーも撮れたのだから上等。

関ヶ原のこの築堤はだいぶ前から、ここでペンタックスの6×7に200mm(35mm換算で100mm)を付ければ61号機を撮るのにちょうど良いと感じていたポイントだった。単線で架線柱が列車にかかるのは仕方ないとして、名所で撮れたことを喜んだものだ。

それにしても夏も盛りの7月24日。昔から有名な撮影地ではあるものの当時、ここを訪れる人は少なかったように記憶しているが、それでも線路際の雑草が列車の足回りを隠さない程度に刈られていたのだから、さすが主要幹線だけのことはある。JRとなった今はどんな状況になっているのか知らないが、夏場にこんな場所に初めて訪れるような賭けには出たくない。

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ところで本日、JR東日本高崎支社が今秋、高崎支社のELとDLの営業運転を全て終了すると発表した。
まあ誰もが予想していたことだから今さら驚くようなことではないが、SL列車の補助機には電気式気動車のGV-E197系が使われるとのことで、個人的にはSLを2両使うわけにはいかないのかと思うし、そこまでしてSLを走らせることもないだろうと思うのだが。

これに伴い9月以降、ELやDLを使った臨時列車が計10往復設定されるらしいが、まあ大変な騒ぎになることになるだろう。群馬県警などはピリピリしているはず。

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2024年5月21日 (火)

EF5861の14系寝台客車回送

先日、秩父鉄道の「わくわくフェスタ」を伝えるNHKのニュースにお仲間のHo氏が映っていた。別の仲間からメールが届きNHKプラスで見たところまさにご本人。C58363号機のデフレクタが門鉄タイプに換装されて駆けつけたようで、記者のインタビューに生き生きとと答えていたが、いくつになっても好きなことをやるときの表情はバイタリティみなぎるものだった。
当日はけっこう暑い日で、大勢の入場者をものともせずに撮影していたのが記者の目に留まったのだろう。もはや鉄道趣味への情熱が冷めつつある身には大変たくましく思え、彼を知っている妻ともども何度も繰り返して拝見した。
届いたメールを見るとT氏も行こうとしていたというから鉄道仲間の情熱はまだまだ健在のようで、もはやストックの画像を何度もこのブログに使って延命を図っている自分としては恥ずかしくもある。無職となって自由な時間も増えたのだから少しは関心のある車両の撮影でもしたいと、もっと前向きに考えたいが、好き嫌いが激しい性格ゆえなかなか重い腰を上げるに至らないままだ。

そう思うと鉄道写真で食っているプロの方々は凄い。最初はきっと機関車やブルートレインなどが好きでその世界に入ったのだろうが、今となってはそんなものは壊滅状態。それでもおまんまを食うために風景など周囲の環境に重きを置いた写真も撮って頑張っているのだから、その点においてはまさに「プロ」。「好きなものしか撮りたくない」というわがままな自分にはとても真似できず大したものだと思わざるを得ない。きっと今の車両をも愛している根っからの鉄道好きな方々なのだろう。

笑顔でインタビューに答えるHo氏を見ながら、そんなことを考えたものだった。

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ここ数日、ブログの更新が疎かになったのはパソコンを買い足そうとあれこれ検討していたため。延長雇用を断って会社から貸与されていたPCを返却したから撮影旅行に持って行くためのものを買おうといろいろ調べていた。
動物を撮るようになって撮影枚数が増え毎回一週間も旅に出ていると、メモリーカードから携帯用のSSDなどに画像を移しカードを空っぽにしておかないと不安になるし帰宅後の整理も煩雑になる。そのため一定程度、性能の高い軽量PCを買おうと思い立ったのだが、何せそちらに関しての知識が疎いものだからメモリーやストレージなどの知識を得ることから始めなければならず、気がつけば寝食を忘れて没頭してしまった。

一般的に軽量PCといえばパナソニックのレッツノートという選択が半ば常識のようになっているものの、価格も高いことから中古製品も見ていたところ最近になってメモリーの進化が著しく、いくらレッツノートと言えど画像処理を伴う作業にはやや遅れていると感じたことから検討範囲を広げてしまった。現在使っているPCもすでに4年。性能的にはまだまだ使えそうだがフォトショップもどんどんアップデートするし、カメラの画素数も増えて処理作業にかける時間が増える一方だから、どうせ買うなら外出時ばかりでなく家で使うにもインターフェイスなどが整っているものが良いだろうと、あれこれと選択条件が増えてしまった。

ようやくDELLかレノボ製品に絞られたが、ここから先さらに比較して今週中に発注したい。

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1982年6月18日撮影の14系寝台客車12両の回8103列車。
4月に入社してまだ社員試用ながら、この日は午後から健康診断のおかげで近場なら撮影することができた。いくら遠出が可能であっても複線区間だと400mmを使うと面白みのない写真になりがちな所ばかりだから、むしろ複々線で引きのあるポイントの方が良い場合もある。もちろん手前には3本の軌道があるのだから電車が来て並走や被りなども危惧されるが、そういう不安にびくついていたら好きな絵をものにすることは難しい。この日もダイヤを見つつドキドキしながら線路際に立ったもので、写真を撮って会社に着くや否や現像したことを覚えている。

今は亡き柴田和男さんに教えていただいたポイントで非常に気に入ったが、午前中の明るい時間帯に下る長い編成の列車に61号機が充当されるチャンスはなかなか巡ってこず、この後しばらくして大阪に転勤になったものだからここで61の下り列車を撮れたのはこれが唯一。
その後同機は頻繁に「踊り子51号」なる臨時特急の牽引に当たったが、あのロッテのキャンデー「小梅ちゃん」の如きおかしなヘッドマークでは大阪から駆けつける気力など湧くはずもない。下手なヘッドマークなど大窓のEF58の魅力を阻害するだけだ。
梅雨空で暗く、ニコンF2でISO(当時はまだASA)1600での撮影。

Ef5861

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2024年5月 6日 (月)

神田で撮影したEF5861の25形新製車回送

ブログの更新を疎かにしてしまった。何かと用が重なったり、さらに明日7日からの北海道行きのために動物撮影の準備に慌ただしく、もはや過去の趣味となってしまった感もある鉄道関係のことに手を付けるゆとりがなかったことを言い訳にしておく。SNSという手軽で浅はかな文章で済む媒体が台頭している今、ブログなどを見る人もいないだろうと思い込んでいることも正直なところだ。なにしろ実際、自分もインスタグラムなるものを3月から始め、そちらにアップする写真も処理することになってしまい、まだまだおぼつかないながら、その使い方を早く習熟しようと四苦八苦しているわけで、そうしたことも大いに影響してしまった。

インスタグラムを始めたのは動物撮影をしていると現地で知り合った人から「インスタをしていないのか?」と尋ねられることが増え、「やっていない」と言えば電話番号やメールアドレスを教えなくてはならず、初対面の方にそれをお知らせすることに少しばかりの躊躇があるため。もちろんインスタとて同じように個人情報に限りなく近づけるものの、まあ許容範囲であろうと判断した。ただ面倒なのは「(インスタを利用している誰それは)あなたの知り合いではないか?」とのお知らせが入ること。下手にフォローしてしまうと、せっかく会社を辞めたというのにそんな連中とのパイプが続いてしまう。もはや彼ら彼女らとの接点は一切断ちたいと考えているから迂闊に手は出したくない。実に余計なサービスで、こんな知らせが来ることに腹が立つ。もっと勉強してこの機能をストップしなければと考えている。とにかくこのネット社会、見たくもない広告なども次々と送られてきて、配信停止の処理をしてもなかなかストップせず煩わしいことこの上ない。どこで知られるのか求職の案内や老化防止のサプリメントの案内、相続税対策などなど、ほっといてくれ!

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ところで会社とは無縁になって、そろそろ現役時代の裏話なども書き残してみようと考えている。今の若い新聞記者の不甲斐なさ、管理職の無能さ、いい加減な取材の在り方、記者と政治家や企業幹部との癒着ぶり、あるいは地方新聞社の無茶な要求などなど、石の上(この業界)に43年身を置いた者としては話題は尽きない。もちろん自分の職場だった写真部というセクションがやらかした失態などは証拠を持ち帰っているから画像もアップできるが、まあ一呼吸置いてから徐々に始めようと思う。

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1978年1月10日、神田で撮影した回1941のスジで行われた24系25形客車の新製車回送。
思えばまだブルートレイン用の客車が造られていた頃なのだから隔世の感もある。新潟鉄工で製造された客車9両の回送で、配属先は無精者ゆえ記録していない。

このころはまだギリギリ高校生で、このスジにEF5861が充当されると知らずに学校帰りにカメラを一台だけ持って神田にやって来た。日の短い時期、15時半ともなれば日も傾いてお誂えの光になった。JR化後のようなヌメヌメした塗装ではなく、まだ61号機の人気が爆発的なものになる以前。撮影者も3人ほどだったように記憶している。この後、東京駅でしばし停車するから田町まで追いかけることも考えたが、すでにビルの影が落ちてしまってリバーサルでの撮影は難しいとあきらめたのだからまだ61号機に強い執着はなかったようだ。

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明日から12日まで事情があって当ブログへのアクセスができないようになる。来週初めには復活させたいが出かけることもあって、帰京後ただちに作業できないかもしれない。

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2024年4月24日 (水)

EF5861の50系客車回送

送別会で久しぶりの深酒をして二日酔い気味。飲んだのは主にホッピーだったからそれほどのダメージではないが、夕方から午前3時までの長丁場はやはりこたえた。

そもそもコロナ以降、葬式にしても身内だけで執り行って、後で関係者に知らされるというご時世。送別会などやってくれるのは時代錯誤ではないかとすら思っていたのに、もともと宴席が好きな身とあってついいい気になってしまった。まあ、会社の連中と飲む機会もこれで最後になるかもしれないということもあって羽目を外したが、今後は自重しなくては寿命を縮める。

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1981年1月10日撮影のEF5861が牽く50系客車×8の新製車回送。場所は近江長岡付近。写真は再掲だがより丁寧に処理を施した(つもり)。前回の記事にも書いたが、ノコノコ革靴で出かけ痛い目に遭ったのが忘れられない。

オリンパスのズイコー300mmレンズは大口径のものではなく安価なF4・5のもので、画質に優れているとは言えないシロモノだった。学生時代のことで、就職したら大口径の超望遠レンズを買おうと心に決めていたが、ともかく焦点距離の長いレンズで撮ると大窓のEF58は自分好みの表情になって乱用したものだ。
長いレンズで撮るときはバックのものが引き寄せられ駅から至近の場所で撮るとホームが入っていかにも安易な場所で撮ったと思われがちだから、雪の中をてくてく歩いて列車の後方にホームが入らないよう気を遣ったものの、寒さや積雪に対する備えもなくほどほどのところで妥協した記憶が残っている。

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2024年4月18日 (木)

サロンエクスプレス「そよかぜ」

関東では新緑が目につく季節になったが、明日から行く角館はちょうど桜が満開になっているようだ。美しい風景はありがたいが、かたや人でも多そうで、じっくり景色を味わえるかどうか微妙なところ。わざわざ人ごみに出かけるのだから覚悟の上とはいえ、東北に桜を見に行くのは初めてだから少しは静かに街を歩けると良いのだが。

本日、会社にパソコンやスマホなど、貸与されていた品を返してきた。正式な離職日は来週だが、有給休暇を消化しているから早めに返納した次第。大学を出てから43年間在籍した会社を出るときに、ちょっと寂しい思いでも湧き上がるかと思っていたら、全くそんな感慨にとらわれることもなく意外な気がしたのは、明日から旅行を控えているせいなのかもしれない。ともかく気分は自由一色で晴れ晴れとみちのくの春を味わってきたい。

ところで帰りは北上から新幹線に乗って帰途に就く予定だが、北上の街はちょっとした「鳥カラ」(鶏のから揚げ)ブーム。一昨年、義父の七回忌で行ったときに食べたお店の唐揚げが抜群で、新幹線に乗り車内でそれを肴に軽い酒盛りをするのも楽しみ。旅行に行く際はレンタカーを運転することが多いし帰りも羽田から車を運転するため、明るい時間帯に酒を飲めないが、今回は東京駅から電車で帰宅するので車内で「ちょい飲み」もできる。そんなことにもちょっとばかしワクワクする。

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1988年5月1日に撮影したサロンエクスプレス「そよかぜ」。けっこう遅い時間の撮影ながら遅い日没のおかげで東神奈川でリバーサルが使えた。
この時代、このあたりで下りブルトレをリバーサルを撮るという芸当は困難で後年、デジカメが発達したおかげで下りの「富士・はやぶさ」なども撮れるようになったのだからありがたいものだ。

使ったレンズは180mmの単ダマ。開放値がF1・8だか2だったように思うが、とにかくニッコールのレンズ中、最高ランクの切れの良いレンズだった。Zマウントレンズには今のところこのあたりの焦点距離の単ダマがなく、今後発売されれば飛びつきたいと思う。

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