趣味

2021年6月14日 (月)

模型店巡りの後に「カシオペア」

12日の土曜日は久しぶりに模型店めぐり。主な目的はムサシノモデルにEF8181(国鉄時代のお召し仕様、13ミリ版)を受け取りに行くことだったが、せっかくなので巣鴨の「さかつう」と本蓮沼のエコーモデルにも立ち寄った。「さかつう」は40年、エコーモデルは5年ぶりの訪問で、特に「さかつう」は鉄道模型からレイアウト(ジオラマ)関係に特化したらしく、さまざまな情景の作品を見ることができ非常に参考になった。実物撮影から足を洗ったら、この分野に手を伸ばすことになりそうな気配。今後、しばしば来ることになるかもしれない。

続いて立ち寄ったエコーモデル。高校生だった1975、6年当時は足繁く通って、「鉄道模型趣味」に発表された店主・阿部敏幸氏の「城新鉄道」のジオラマを眺めていたことが懐かしい。未成年だった頃、気むずかしそうな店主が多い模型店の中で、子どもでも馬鹿にせず親切丁寧な対応をしていただいたことは印象深く、フレンドリーな雰囲気はお店のスタッフにも受け継がれている様子。社会人になって通勤経路から外れ、転勤したり、横浜に住むようになったことなどから本蓮沼は遠くなってしまったが、中山道沿いの石材店から入る道は今でもほとんど変わらず懐かしい。スタッフのS氏が、店に飾ってあるご自身の蒸気機関車モデルの説明をしてくださったが、うなってしまいそうな出来栄え。とにかくウェザリングが実感的で、買ったまま並べてある自分の模型とは大違いだ。昨今、この世界にはウェザリングの名人が増えているようだが、単にグレーがかったつや消しの塗料を吹いているだけにしか見えない単調なものも多く、こればかりは作者の感性がものをいう。飾ってあった作品はいずれもメリハリがあって目の肥やしになった。
機関庫の模型を購入。良くできた製品で庫内のライトもついて¥27000では超お買い得。同じものがちょうどヤフーオークションに出ていたが、落札価格¥40500で買った人は、お店で買えることを知らなかったのだろうか。

一停留所だけバスに乗って清水町下車、ムサシノモデルに向かう。今回のEF81もとんでもない製品。実物が好きなわけでもないのにムサシノモデルの製品を見るとどうしても欲しくなるのは困ったものだ。自室の棚に同社の模型が増えていくたびに、そろそろこの「沼」から脱却しなければといつも思うのだが、次の製品の予告や試作品を見るとつい手を出してしまう。本来は蒸気機関車を集めたいのに、ムサシノモデルのおかげで電気やディーゼル機関車にわき目を振って「本線復帰」がままならないのは如何ともしがたい。次回はED78のようだが、発売にはしばらくかかりそうだから少し安堵したが、ほぼ同時に発売されるであろうED77、EF71にも手を出しそうで恐い。

この日の「カシオペア」は80号機牽引。念のためにカメラは持参したものの意気消沈。撮らずに帰ろうかとも考えたが、今後は撮る機会も激減することだし、ここまで来て時間もちょうど良いから、板橋本町からバスに乗って赤羽に行き西川口へと向かった。ファンであふれ返る川口駅と違って一組の親子連れだけで平穏。840ミリほどで捕捉して、最寄りの市が尾駅の駐輪場に止めた電動自転車で帰宅したのは18時半だった。

しかし、手持ちで840ミリもの画角のレンズを振り回せる時代が来るとは…。

(写真、文:U)

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2019年4月21日 (日)

エアバス380

現在、全日空のA380が国内とハワイ線で習熟訓練飛行を行っている。3月下旬にデリバーされた当初は成田に多くの見物客が押し寄せ、4月上旬の桜のシーズンには成田空港での一般撮影名所である「さくらの山公園」では全臨時駐車場を上回る車が来て周辺渋滞を引き起こしたようである。

初めて(で最後の)日本国籍のA380であり、またその塗装がカラフルなウミガメというキャラ設定も話題性に拍車をかけていたのであろうか。以前、B747(&B767)をクジラに塗って「マリンジャンボ」として話題になった二匹目のドジョウ狙いでカメの「フライング ホヌ」の愛称で3機を導入する初号機だが、そもそもスカイマークが発注したもののキャンセルされた機体を代わって購入したものだし、デリバーの日に成田空港で到着機体の前に飾られら大きなボードの英文表記が「FLYING HONU」あるべきところが「FLYNG HONU」ととんでもないスペルミスを犯して「Fly NG(飛ぶのがNG)」「I(愛)が欠けた」とか揶揄されるなど、ちょっとつまずき気味のスタート。そしてA380自体も生産終了が発表されて、かなり水を差すような雰囲気になってはいる。

A380は総二階建てでB747ジャンボを凌駕する勢いであったが、結果的には生産数251機に留まる見込みで、これはL1011ロッキードトラースターの250機とほぼ同数。あまりに大きく利用空港や滑走路も限られ、貨物機への転用も難しいであろうから、かなり早めに姿を消すのではないだろうか。100機以上の大量保有しているエミレーツの動向次第になるであろうか。

そんなANAのJA381A、私は4月上旬、桜が満開の時期に成田空港に行き、桜からは遠ざかった、マニアだけが集まる場所でごく普通に「撮り潰し」の真横写真を撮った。航空機と桜を絡めるような情景的写真を撮る趣味もないし、私はあくまで「レジ集めのスポッター」であるから、とにかく自分のカメラで撮れさえすれば良いと割り切っている。離陸写真でギアが閉まっていないとか、裏被りとか全く気にせず、わが道を行くで撮影を続けている。所詮「趣味」なので、自分が満足し楽しめればそれで良し!である。

このときは丁度アトラス航空のB747ジャンボが離陸待機中にANAのA380が降りてきた。4発機の大先輩、新参者同士の離合、どんな会話が交わされたのであろうか、、、、などと情緒的になることも特になし。飛行機や鉄道は単なる「機械」ですから。

(写真・文:K.M)

2019年4月7日 NH9122 JA381A 成田空港にて

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2018年9月26日 (水)

この秋、初めての鉄道撮影

先月、25日の東京総合車両センター公開以来、約1カ月ぶりに鉄道撮影に出かけた。被写体はもうすぐ養老鉄道に引き取られる東急の7700系。以前から気になってはいたくせに、いつでも撮れると高をくくっていたため、東急線から消えるこの期に及んで尻に火がついた。

このところ気温も下がったため23日は午後から池上線の撮影地を見ながら、カメラとズームレンズ1本という軽装備で電車を利用して出かけた。
先々週の会社帰り、五反田から旗の台の間を下見して長いレンズを使ったら面白そうな場所を見つけたが、今回は旗の台から蒲田の区間。数年前に訪れながら、これといったポイントがなく、満足な写真を残せないままになっていたから、「汚名返上」をもくろんでいる。

この日は首相を乗せ、国連総会に向かう政府専用機が羽田を16時50分に飛び立つとあって、お仲間の皆様はそちらに行っていたらしい。同じ大田区にいながらそれぞれ陸と空の乗り物を追いかけていたわけだ。

あれこれと歩き回ってやっと見つけた某所は長いレンズが使えるところ。晴れると日当たりも良くまさに自分好み。品の良い7700系の顔立ちをアップで捉えるには好適な踏切だ。すでに知られているポイントだが長いレンズでの作例は雑誌などでも見たことはない。
今後、引退の日が近づくにつれ、例によってファンが集中するだろうからブログへのアップは差し控えて、終焉の日まで天候を見定めながら、何度か通ってみようと思う。

以下の写真は2012年5月に赤の帯が消された7700系を、泊まり明けで会社帰りに撮ったときのもの。昼日中から一杯ひっかけ、ほろ酔い気分で休日の池上線沿いを探索した。

このとき感じたのはステンレス車両の露出の難しさ。光がもろに当たると車両とバックとの明暗差が激しく非常に露出がシビア。ずぼらな自分には手ごわい被写体だと認識させられた。当日は幸い雲が厚くピーカンではないだけマシだったが、もし斜光があたるようなケースではいっそ露出を中央部重点測光でオートに設定し、後は画像処理で対処するのがベターだと気づいたものだ。

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赤と黒の帯が入った俗に「歌舞伎」と言われるタイプの人気が高かった7700系だったが、やはり本来何も入っていない方が断然スタイリッシュ。塗装前の真鍮製模型蒸機に共通する素の魅力が漂う。

(写真、文:U)

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2018年6月18日 (月)

ニコンが新レンズの開発を発表

ニコンが500ミリ F5・6の開発を発表した。光の回折現象を利用し色収差を補正する位相フレネルレンズを使ったもので、性能的には500ミリ F4に勝るまでのものではないが、圧倒的に軽量化されるのはものすごいメリット。同等とはいえないにしてもすでに発売されているAF-S 300mm f/4E PF ED VRの大きさ、重量を見ればおおよその想像はできる。

デジタルカメラの高感度性能が上がった今、開放値がF4でもF5・6でもそんなことはあまり問題にはならなくなっており、むしろ安くて軽いことに注目した方が現実的だ。DX機に装着すればそれだけで750ミリで1・4倍テレコンバーターを付けると1000ミリを越える画角となるのだから、辛い思いをして大口径の500ミリ F4を携行するケースも少なくなるだろう。
不安はPFレンズ特有のフレア。メーカーでも光源を中心にリング状の色つきのフレアがでることをはっきり公言しているが鉄道写真の場合、薄暗い曇天下などで列車のヘッドライトがほぼ正面から写るシーンなどではこれが出るおそれは免れないかもしれない。ニコン純正の画像ソフトであるキャプチャーNX―Dにこのとを少しでも改善する機能があるようだが実際どこまでマシになるかは疑問。

それでもこのことを承知したうえで活用すればかなりの武器となるのは間違いない。手持ちで750ミリ、1000ミリ超となれば、微細なブレでも画質に大きく影響するから、高感度で速いシャッターを切るか、せめて一脚程度は持ち歩いた方がベターだが、とにかく撮影に行く際の荷物が軽量化されるメリットは計り知れない。さっそく予約を入れたのはもちろんのこと。次の冬までに発売されれば撮りたいターゲットがでてきた。

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田端のEF8195号機が不調とのこと。工場を出たばかりの車両が実戦で使用できないというのも困ったものだが、おかげで「カシオペア」は81号機の使用が繰り返されている。この機関車を好きな人は多いはずだから一部で歓迎されている面もあるらしいが、逆に使いすぎて不調にならないか心配だ。
以前の記事で首都圏で81号機を撮るのに飽きがきたと書いたが、天気さえ良ければ撮ってみたい場所はある。梅雨に入って晴れる日が少ないときに長距離運用で酷使して、明けてから「カシオペア」に充当される確率が低くなるとしたらむしろその方が残念。この時期は81号機も温存して梅雨が終わってからの運用に投入してもらった方がありがたいのだが。

今回は6月2日撮影の画像。いつも同じ場所だが、このところ81や95号機以外のEF81も良いものだと思うようになってきた。

(写真、文:U)

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