模型店巡りの後に「カシオペア」
12日の土曜日は久しぶりに模型店めぐり。主な目的はムサシノモデルにEF8181(国鉄時代のお召し仕様、13ミリ版)を受け取りに行くことだったが、せっかくなので巣鴨の「さかつう」と本蓮沼のエコーモデルにも立ち寄った。「さかつう」は40年、エコーモデルは5年ぶりの訪問で、特に「さかつう」は鉄道模型からレイアウト(ジオラマ)関係に特化したらしく、さまざまな情景の作品を見ることができ非常に参考になった。実物撮影から足を洗ったら、この分野に手を伸ばすことになりそうな気配。今後、しばしば来ることになるかもしれない。
続いて立ち寄ったエコーモデル。高校生だった1975、6年当時は足繁く通って、「鉄道模型趣味」に発表された店主・阿部敏幸氏の「城新鉄道」のジオラマを眺めていたことが懐かしい。未成年だった頃、気むずかしそうな店主が多い模型店の中で、子どもでも馬鹿にせず親切丁寧な対応をしていただいたことは印象深く、フレンドリーな雰囲気はお店のスタッフにも受け継がれている様子。社会人になって通勤経路から外れ、転勤したり、横浜に住むようになったことなどから本蓮沼は遠くなってしまったが、中山道沿いの石材店から入る道は今でもほとんど変わらず懐かしい。スタッフのS氏が、店に飾ってあるご自身の蒸気機関車モデルの説明をしてくださったが、うなってしまいそうな出来栄え。とにかくウェザリングが実感的で、買ったまま並べてある自分の模型とは大違いだ。昨今、この世界にはウェザリングの名人が増えているようだが、単にグレーがかったつや消しの塗料を吹いているだけにしか見えない単調なものも多く、こればかりは作者の感性がものをいう。飾ってあった作品はいずれもメリハリがあって目の肥やしになった。
機関庫の模型を購入。良くできた製品で庫内のライトもついて¥27000では超お買い得。同じものがちょうどヤフーオークションに出ていたが、落札価格¥40500で買った人は、お店で買えることを知らなかったのだろうか。
一停留所だけバスに乗って清水町下車、ムサシノモデルに向かう。今回のEF81もとんでもない製品。実物が好きなわけでもないのにムサシノモデルの製品を見るとどうしても欲しくなるのは困ったものだ。自室の棚に同社の模型が増えていくたびに、そろそろこの「沼」から脱却しなければといつも思うのだが、次の製品の予告や試作品を見るとつい手を出してしまう。本来は蒸気機関車を集めたいのに、ムサシノモデルのおかげで電気やディーゼル機関車にわき目を振って「本線復帰」がままならないのは如何ともしがたい。次回はED78のようだが、発売にはしばらくかかりそうだから少し安堵したが、ほぼ同時に発売されるであろうED77、EF71にも手を出しそうで恐い。
この日の「カシオペア」は80号機牽引。念のためにカメラは持参したものの意気消沈。撮らずに帰ろうかとも考えたが、今後は撮る機会も激減することだし、ここまで来て時間もちょうど良いから、板橋本町からバスに乗って赤羽に行き西川口へと向かった。ファンであふれ返る川口駅と違って一組の親子連れだけで平穏。840ミリほどで捕捉して、最寄りの市が尾駅の駐輪場に止めた電動自転車で帰宅したのは18時半だった。
しかし、手持ちで840ミリもの画角のレンズを振り回せる時代が来るとは…。
(写真、文:U)
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