日記・コラム・つぶやき

2025年11月 8日 (土)

五稜郭機関区のDD51

年内の旅行は鉄道仲間との会津行きを含めあと3回。いずれも行先は本州内だが、マイレージがかなりたまっているので本格的に雪が降る前に、あと一回北海道に行こうかどうか迷っている。と言うのも先日の知床旅行でヒグマの撮影者が例年よりも少なく、のんびりとシマフクロウを探せそうだから。

羅臼岳のヒグマ事故で撮影に関しても影響が及び、知床財団などの見回りがうるさくなったことから例年現地でお会いする(クマ撮影の)方々すら見かけなくなったため他人の行動を気にせず撮影に没頭でき、特に人の気配がするとすぐに逃げてしまうシマフクロウを撮るには良い状況となっている。秋がますます深まり木々の葉が枯れ落ちれば、見つけやすいという利点も重なる。

そう考えるとヒグマ撮影の規制も悪いことばかりではないが、いくつか思い切れない理由もあって逡巡してしまう。
一つはいつも使っているホテルが冬季休業に入ること。流氷が来る1月下旬には営業再開するが、その前の閑散期はお休みになる。もちろんほかに営業を続けるホテルはいくらでもあるが、定宿にしているここは撮影現場に最も近く、部屋の窓から山の様子や道路の凍結状態などが分かりやすく好都合。食事はまあまあなれども夜通し入れる温泉もあって、未明に起きて体を温めてから撮影に出かけられる。いい年して車中泊などバカなことをやらずに撮影をしない時間はそこそこ快適に過ごせるのはありがたく、知床に何度も足を運ぶ理由にもなっている。
もう一つは10月の旅で、これ以上はもう難しいのではないかというレベルのシマフクロウの写真が撮れたため、それを陵駕できる絵を撮れないのではないかという諦観。自分好みのアップ、しかも木の枝にとまっていながら見上げることなくアイレベルで撮れたし、紅葉に囲まれ色彩としてもまあまあの画像。よほどの幸運でもなければ、これを超える写真は難しそうで、それなりに金と時間を使ってももっと良いシーンに巡り合える確率はかなり低いだろう。

そんなわけでどうせ行っても、せいぜい親子のヒグマと雪のコラボ程度が関の山。ここは無理せずに今後、どういう絵を撮りたいかといったコンテを立てるのも悪くはないだろう。明確なコンテも考えずにむやみに訪問回数を増やしても同じような写真ばかりたまってしまう。現地に乗り込む以上は、やはりこれまでとは少し違った絵をモノにしたい。今はじっくり次回の構想を練るときなのかもしれない。

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1984年7月、結婚して1年ほどたった夏の北海道旅行中、観光地巡りを終えて大沼プリンスホテルに向かう途中、立ち寄った五稜郭機関区で撮影したDD51。日の長い夏場ながら日没まで残り少ない時間帯だったため車体に影が伸びてしまったが、別の場所に止まっていた同じく「三つ目」の711号機はもっとまともに撮れたのはラッキーだった。

勤務時間終了直前、撮影に付き合ってもらった助役は面倒くさそうな顔をしていたが、今になって思えば強気に出て良かったと思う。まだDD51が五稜郭機関区にゴロゴロしていた時代の話。なんでこんな機関車が撮りたいのか不思議そうな顔をしていたことが忘れられない。

昔から北海道の機関車は蒸気機関車のC11にせよ9600にしても、ヘッドライトが左右2灯だったりして増灯されたものがあったが、山線でカーブが多いことなどから降雪時などに重宝したのだろう。それに最近のヒグマの問題なども加味すれば、線路上に飛び出すエゾシカなどの動物に警戒を促す効果もあったように推測する。

ブルートレインの晩年、北海道に「北斗星」などを牽引するDD51を撮りに通ったが、青いDD51にもこんな「三つ目」があったらと思ったものだった。Photo_20251108102801


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先日の旅行中、ホテルでトランプ米大統領が来日した時のテレビ中継を見ていた。
日の入り後、都心上空にヘリを飛ばしての中継など、事故も恐れず「よくやるよ!」と感じたが、それよりも驚いたのは夜になっても都心が明るいこと。写真で言えば露出オーバーでハレーションが起きているような画質。電灯の少ない知床に滞在していたせいか、その明るさが際立ちすぎて呆れる思いすらしたと同時に、こんなところからあまり離れていない自分の住む横浜だってさほど変わらないと気づき、ちょっとウンザリしたものだ。明るい所に集まる昆虫、人間も同様かと。
頭が古いせいか昼は明るく夜は闇が自然だと思っている身としては、この東京の夜景を北海道の端っこから眺めて、こんなところに住んできた自分の不自然さ(とでも言うべきか)に今さらながら激しい違和感を覚えた。

それにしてもトランプの警備は異常。警察官約18000人を投入したうえ、羽田から米大使館までヘリを使って米大使館に入り、さらに夕方のラッシュ時間帯に首都高速を30分以上閉鎖して皇居に向かう姿に、知る由もないが「進駐軍」を連想した。トランプの車列を金魚の糞のごとく追従する日本の警察車両、大統領の乗っている車のすぐ後ろに続くならまだしも、米国のシークレットサービスの車のずっと後ろにゾロソロついているだけ。これじゃあシークレットサービスを護衛しているかのようにしか見えず情けなさも大きかった。
さらにはその後の米海軍横須賀基地での早苗ちゃんの振る舞い、加えてトランプを独断でノーベル賞候補に推薦する(国会ではその真偽を明確にしなかったが)など、いったいどうしちゃったのか!

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2025年11月 3日 (月)

残雪の山をバックに「トワイライトエクスプレス」

一週間以上に及ぶ道東・知床の旅から帰ったばかり。
今回は羅臼岳のクマ事故が撮影にどのように影響を及ぼしているかという点に関心があったが、やはり少なからず制約が出て、以前とは少しばかり勝手が違った。細かく書いても無駄だし、ここに指摘しても知床財団や環境省の現地関係者は、人の話を真摯に聴く耳もなく意味がないから省略するが、どうも彼らは「守る」という観点だけにとらわれて、「今後どうする」という発想がなく、観光地・知床の魅力がこのままでは大きく削がれてしまうように感じた。たしかになかなか見られない流氷などは「売り」の一つだが、日本全国には多くの景勝地があって、それらの中には知床をはるかに上回る景色もあるのだから、このままでは動物撮影者ばかりではなくリピーターの観光客も減るように思う。知床と言えばヒグマに出会えるかという期待も大きいし事実、お土産のTシャツなどにもクマのイラストがあるくらいなのに観光客がクマを見つけて車を止めることさえ咎められるのなら知床観光の拠点はオホーツク海側のウトロからワシやシャチ、イルカなどの観光船に乗れる(ウトロ側では動物観察の船はほぼない)根室海峡側の羅臼に譲ることになりそうだ。

さて、撮影は上々の上といった成果を得た。日本に200羽以下といわれる絶滅危惧種であるシマフクロウの良い絵が撮れた。もちろん餌付けされていない野生の個体。自画自賛は面映ゆいものの、客観的に見ても最高ランクの写真と言って良いだろう。だからヒグマなどどうでも良くなって、知床財団や環境省のアホな連中と下手に軋轢を生まずに旅を終えることができた。撮影後10日たってもその喜びは未だ持続しており、疲れが癒えるまで画像処理をせずに体調がととのってから作業を始めようと思っている。

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書店で立ち読みする鉄道雑誌のほとんどが車両の歴史やガイド、あるいは運用などにまつわる毎度おなじみの記事ばかり。昔から大して変わらない内容で、もう鉄道撮影には熱中することのない身には退屈そのもの。極論すればほかの本や資料から引用(悪く言えばコピペ)したと思われる解説的なものが多く、しょせん撮影するつもりもない車両を取り上げても興味も湧かない。
もちろん現役のファンの中には、そういう知識を蓄えて撮影に役立てる方もいるのだろうが撮影の肥やしになるような知識って、こんな記事の中にそれほどあるものではない。おまけに若いファンは雑誌自体を買わなくなって、ほとんどの知識はネット頼り。それなのに記事は旧態依然の切り口の繰り返し。もっと撮影時の体験談などを展開できないのか。想像だが執筆者が毎度毎度決まっているため、彼らに一任していることからマンネリ化を打破できないのではないか。

加えて写真も200ズームで撮ったものばかりで、写真が大きな「売り物」であるのに凡庸でしかない。多くの人の写真をたくさん掲載しようとしているのか、その一枚一枚も小さくて「質より量」的な扱いで際立ったものが少ないのはとても寂しく正直ウンザリする。だから買わない。
少なくとも立ち読みする読者が、衝動的に財布のひもを緩めるような記事や写真がないと売れるわけあるまい。

おかげで最近の雑誌は月刊のものよりも季刊であったりイレギュラーに発行されるものの方が断然面白い。たとえモノクロの、古くピントが甘い写真でも個性が滲み、一枚一枚を真剣に撮影していた様子が実感できる。本音を言えば自分が記事を書かせていただいた「電気機関車EX」やネコの「国鉄時代」などは発刊当時、価格も価格だから長くは続かないのではないかと危惧していたものの、最近は自分が活動していた時代の記事や写真がじわじわと増えて面白味が増してきた。要するにもう実物の列車撮影に「未来」などないのだから「過去」の方が断然楽しいということなのだろう。年齢的な感想でもあるが。

そんなことを考えると昨今、多く見かける超俯瞰撮影など風景をフレームに多く取り入れた写真が何十年かして鉄道雑誌に掲載されても、どの程度その時代の読者に響くか想像できない。特に風景主体のショットは何年もたって真似して撮ろうと思っても樹木が伸びたりするなど、環境変化のおかげでお手本となるような写真が撮れなくなる可能性は非常に高いから、せっかく苦労して撮っても写真としての「旬」は短い気もする。
やはり写真の価値がもっとも問われるのは主役であるはずの車両の「記録」にこそあるのではないか。

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2014年3月23日、家族でニセコにスキーに行った際、撮影した「トワイライトエクスプレス」。この列車の大阪行きは冬でも夕日が当たる時間帯に非電化区間で撮影が可能で、そういう意味ではほかの列車よりもいちはやく運行が終わったのは残念だった。
あと一年、廃止が延期になっていたら長万部以南でも手垢にまみれていない撮影地を開拓できたはず。

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2025年10月20日 (月)

日の丸がだらんと垂れたEF5860

どのタイミングをもって「50年」と言うのか不明だが、今年の12月は蒸機牽引の旅客列車と貨物列車がなくなって50年。
自分は高校1年生だったが12月14日のC57135のお別れ旅客列車の時は室蘭本線に駆け付けた。正直、C58ファンとしては最後まで残ったC57やD51、9600にはそれほど強い魅力はなかったが、煤にまみれて走り続けた本物の蒸気機関車を見るのは最後だと思い、期末テストの結果も見ずに羽田から飛行機に乗ったのは当然と言えば当然の行動。大した写真が撮れたわけでもないが、「そこに居合わせた」という事実を残すだけでも価値があると考えたのだろう。

実際、ろくな写真も残せなかったし、金がかかった割には行った甲斐は感じず、こんな人の多いイベントに小遣いを叩くなら鉄道模型の購入資金に回したほうがよほど価値があったとの思いは今でも変わらないが、とにかく今年の暮れあたりは、往時を懐かしむファンが当時の話をネタに盛り上がるのだろうか。

ところでいよいよ国鉄型の電気機関車が消滅するにあたり、11月に新潟方面でお別れ列車が走るという。50年も後に、この日のことを覚えている人は少ないとは思うが、大げさに考えるならちょっとしたエポックではあるのかも。蒸気機関車のようにすべての電気機関車が未来永劫、なくなってしまうわけではなく(保存機などは論外)「さようならEL」とはいかないものの、けっこうな人出になりそうな気配。友人に誘われていることもあり。撮影に行こうかどうか思案中。

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1979年5月、愛知県下で行われた全国植樹祭に際してEF5861によるお召列車が運転された。これはその終了後、浜松機関区で撮影したお召予備機となった60号機。

撮影を終えたファンが続々詰めかけ、撮影会さながらの状況だったが、機関区の対応は昨今の言い方で表現するなら「塩対応」。日の丸が掲げられている時には庫内でパンタが下がっており、屋外に出された際には日の丸が外されファンはガッカリ。
個人的には前面の窓がHゴム化された60号機なら、「まあ、いいや!」と感じたが、これでは下品を承知で例えるならオッサンのだらんと垂れ下がった陰嚢みたい。予備機ながらもそれなりに整備したのだから、こんな時こそサービスしてくれても良さそうなのに…とも思ったものだ。

写真としてはかつて「電気機関車EX」に掲載していただいた屋外のモノクロの方がはるかにマシで、パンタの下がっているこんな姿をリバーサルで撮るなど、非常にもったいない行為だった気がする。

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維新が自民と連立。もはやバカバカしくてどうでも良いが、これまで追及してきた裏金問題を絶対条件とはせずに(優先度を下げて)まで自民にすり寄る姿には哀れすら感じる。うがった見方をすれば、落ち目の維新としては次回衆院選で議席を減らす可能性が高いものだから、恩を売っておこうと「捨て身」の戦略に出たのかと映った…。

ところで企業・団体献金の「原則禁止」は「原則」とああるのだから抜け道はいくらでもつくれるわけで「禁止」という言葉の響きほど厳しいものではない。むしろ公明や国民民主の受け取り手を党本部や各都道府県連に絞る案の方がよほど効果があるはず。その点を誤解している人が多いようだが、けっきょく維新はそれを知りながら自民に妥協するように思えて仕方がない。

そういえば13日に閉幕した万博も維新が誘致を提案したバカバカしいイベントだった。当初の予算1250億円より大きくアップし最終的には2350億円、裏金と大して変わらない「無駄金」ではなかったかと感じる。裏金だけじゃなく無駄金ももっと問題にしろよ!
もちろんオリンピックやワールドカップサッカーの誘致に関しても然り。あんなもの税金の無駄の極み。

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2025年10月11日 (土)

二兎を追って失敗した写真

ようやく暑さも落ち着き、夜は掛布団が欲しくなってきた。日が暮れると裏の家の庭から秋の虫が忙しく鳴く声も聞こえ待ちに待った秋が訪れた。
そんな中、今月も北海道行きを企てて準備を始めている。行く先はもちろん知床。サケの遡上が本格化し、冬支度が始まる今の季節は動物たちも盛んに餌を求めるから撮影のチャンスも増え、普段はなかなか見かけることのできない絶滅危惧種・シマフクロウなども見られるかもしれず期待は高まる。今年は8月に羅臼岳登山道で男性がヒグマに襲われて死亡する事故があったおかげで、現地の規制が厳しくなっているはずだが、何も撮れないというわけではなく、行けば行ったなりの成果は挙げられるだろう。

さて、使用しているニコンZ9は12月24日で発売から丸4年。デジタルカメラのフラッグシップ機で4年間もモデルチェンジしないのは、ここ最近としては珍しく、メーカーが自信をもって開発した製品であることは間違いないが、さすがに来年には新型機が出ても不思議ではないから、ひょっとしたら今回か次回の旅が最後の活用になるのかもしれず、そろそろFマウントのボディ(デジタルカメラ)とレンズは一気に処分しても良いタイミングかもしれないとも思い始めた。

そんな中、来月は鉄道仲間と泊りがけで久々の宴会旅行に出かける。
思えばコロナ禍前の2019年12月に挙行して以来だから6年ぶりのこと。我々の年代での6年と言えば身の上に何が起きても不思議ではないから、この6年間を皆無事に過ごせたことは喜ばしく、そういう意味でも貴重で大切な機会になるだろうと思う。毎年ほぼ必ず開催している春の宴会(都内で開催)で会ってはいても、泊りがけの旅ともなると時間もじっくりあるから昔日を思い出して楽しい時間を過ごしたいと思う。
行先は2019年同様、C57180の走る磐越西線方面。一緒に線路際に立って列車を待つまでの間も密度高くいろいろとおしゃべりを楽しめるはずだ。

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EF58重連で名を馳せた東海道線の荷物35列車がEF58の単機牽引となった後、広島~下関でEF58重連となった荷物37列車(ただし正確には次位の機関車は回送)。当時の広島には大窓のEF58が複数残っていたから、この列車の先頭に立つことを期待したものだった。

この時は前が69号機で次位が64号機と、どちらもつらら切りのない大窓機が起用されたため、がめつく次位の64号機の窓も写るような撮影地に仲間たちと足を運んだ。
しかし「二兎を追う者は一兎をも得ず」の例え通り、どっちつかずの面白みのない写真になって、遠路はるばる駆け付けた苦労は報われなかった。

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老害をふりまく麻生太郎のおかげで、下馬評を覆して高市早苗自民党総裁が誕生した。もちろん高市か小泉のどちらかが就任するのは予想されたことながら、決選投票になれば麻生は小泉に投票するよう派閥議員に指示を出すと思っていたから、ちょっと意外に感じたのは間違いない。個人的には小泉よりも右寄りとは言え偏差値に関しては高市の方がマシだと思っていたのでそれはそれで良いのだが、ここへきて公明党がきっぱりと連立離脱を決めたのは大英断。

これまで単なる補完政党としか見ていなかったし、支持母体が創価学会であることから「食わず嫌い」な面もあったが、愚かな自民党員よりもはるかに政治というものを真摯に考えている集団に映るから見直した。裏金問題を受けた企業・団体献金の規制強化にも明確な回答をしなかったり、裏金問題に関与した萩生田光一を幹事長代理に起用するなどの自民党の横暴に筋を通したのだから、その感覚は極めてまっとう。久しぶりに快哉を上げたくなった。

注目は首班指名。政権交代の可能性も出てきたわけだから野党も意見の相違を縮めて統一候補を出せれば面白くなるのだが、ここぞとばかりに自民党と連立を組もうという恥知らずな判断を下す政党が現れる可能性は捨てきれず、それはそれで自民党をも超えるハイエナの如き野卑な下衆。ここしばらく野党の品性にも大いに注目しておきたい。

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2025年10月 2日 (木)

黒部峡谷鉄道の電機と新たなレンズ

黒部峡谷鉄道で使ったレンズは100~400ミリと24~120ミリの2本のズームレンズ。ほかに、ツキノワグマやカモシカが現れないかと期待して念のため600ミリのPFは持参したが、最後まで出番はなくボディもZ8のみ。決して軽くはないが北海道に行くときはこのほかにZ9と400ミリ F2・8もあるのだから5キロ以上は軽量化することができた。

北陸新幹線の宇奈月黒部温泉駅(こういう長い駅名は愛着が湧かない)で下車するとレンタカー店のすぐ横に黒部峡谷鉄道の古い凸型電機が保存されており、さっそく購入したばかりの24~120ミリを初使用。これまではFマウントの24~70ミリ F2・8をアダプターを介して使っていたから重量バランスも悪かったが、Zマウントのレンズとなって使い心地は抜群。もっと早く導入するべきだったと感じながら道沿いを走る富山地方鉄道の電車を撮りながら目的地の宇奈月温泉へと車を走らせた。

上の写真は宇奈月温泉駅近くのビューポイントで撮ったもの。観光客も立ち止まって列車を撮る場所で絵葉書写真のようだが、新型ズームの性能を試すにはかっこうのロケーション。
撮影直後に画像をモニターで確認しただけで解像力の高さを思い知ったが、Fマウントの24~70ミリを大きく凌ぐキレ味にZマウントレンズの素性の良さを実感することができた。普段はこんなロングの写真は撮りたいと思わないものの、画面の周辺部にまで行き渡る気持ちの良い画質を見てしまったおかげで、ここに長居してしまった。

これからの鉄道写真は景色を多く入れたロングの風景写真的なものばかりが台頭してくるだろうが、このズーム域なら非常に便利なことは間違いない。加えてトリミングしていった時の解像度もズームとしてはなかなかで、オールマイティに使えるものとしてかなり重宝するだろう。古いレンズを我慢して使っている方は早々に買い替えないと時代に取り残されること間違いなし。

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下の2枚は黒部峡谷鉄道の電機で、前回の記事でアップしたEDM型をふくめ3形式が主力として使われている。ほかに2台の凸型電機があるようだが、そちらは工事用や入れ換えなどに使用されているため見ることはできなかった。

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旅行最終日の9月28日は金沢に出た。妻が高校生時代の一時期を過ごした街で、これまでにも数回訪れているから今さら兼六園などを見ることもなかったが、とにかく外国人観光客の多さは予想以上で驚いた。有名な近江町市場などは年末の上野・アメ横のような盛況で、野菜を買おうと立ち寄ってはみたが簡単に弾き出されてしまった。
もともと金沢市民の台所的商店街だが観光地と化し地元の人など見当たらない。以前訪れた時よりも野菜や魚の価格も上がっているように見え、次に行くことがあっても寄ることもないだろう。

ただ宿泊したホテル「山楽」はちょっぴり上等な部屋を予約したこともあり抜群。東京で同等の部屋に泊まったら1人一泊¥100000ほどしてもおかしくない。もちろん料理も部屋も素晴らしかったがラウンジがまた格別で、次回はここを根城に周辺を回ってみようと決めている。

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歴代首相の中で「こんな奴が!」と思った人は多々いるが、中では宇野宗佑、森喜朗、鳩山由紀夫、菅直人が際立っていたように思う。海部俊樹や麻生太郎も忘れられないが、とにかくこの4人は図抜けたアホだった。具体例を挙げると書ききれないが、とにかくリーダーとして、いや日本人として情けなくなるような面々。歴代首相の人気投票ではなく不人気投票をやったら、4人とも確実に5位までにランクインするのではないかと想像する。

しかしここへきて、いよいよ彼らすら凌駕するであろう面白そうな「大物」が現れそう。あえて誰とは書かないが国民の多くが予想している人物。ろくに経験もなく自分の頭で考えられず面白い発言を繰り返す傀儡野郎だ。新聞各社はいつ辞めることになってもいいよう、(辞任するときの)予定稿まで用意しているはず。

ちなみに「予定稿」とは、例えば高齢の有名人や皇族らが亡くなったときに直ちに紙面に印刷できて号外も出せるよう、あらかじめ作成しておく記事。
悪いことは言わない、まだ着手していない社は早めに準備しておいた方が良いと思う。

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2025年9月30日 (火)

魅力的な黒部峡谷鉄道の機関車

9月26日から3泊4日で富山、金沢へ行ってきた。目的の一つは、だいぶ前から気になっていた黒部峡谷鉄道の電気機関車。鉄道撮影に対する熱は冷めてしまったが、かなり前からここの機関車を実際に見てみたいという希望を達成していないままだったため、今になってようやくその思いにケリをつけた。
もともと前面がゴチャゴチャとしてヘビーデューティーに見える車両が好きなものだから、長いレンズで引っ張ったら自分好みに撮れるのではないかとの思いを抱いたのは10年以上前からだったように記憶している。

この目で見た感想は想像通りで自分の感性にじゅうぶん響くもの。一見すると工事用車両のように映るかもしれないが、お客さんを乗せて走る正真正銘の旅客列車牽引機関車(しかも常時重連)。険しい勾配に挑む姿は小粒ながらなかなかの存在感が漂う。
カーブだらけのナローゲージでは700ミリクラスのレンズで引っ張るには撮影ポイントがないし、線路沿いに道がないから撮影できる場所は限られたが車両が小さいから400ミリ程度でも望遠効果はそこそこ大きかったように思う。個人的には国鉄のED18の雰囲気を感じたのかもしれない。茶色に塗ればさらに魅力は増すかもしれないが、昔からこの姿で使われてきた由緒正しき機関車。大井川鉄道の電機のような愚行はしない方が良いだろう(ただし、願わくばヘッドマークのない姿も見てみたい)。

現在、黒部峡谷鉄道は能登半島地震による影響で本来の終点である欅平まではつながっておらず、途中の猫又止まりだが来年の紅葉シーズンには再開されそう。改めて訪れることになるのは間違いない。

昨晩、帰って来たばかりで画像処理ができないが、9月最後の記事として掲載した次第。次回以降、新たに購入した24~120ミリズームで撮った、お決まりのアングルからの写真もアップしたい。

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石破首相や外務大臣の岩屋が国連でパレスチナの国家承認について「(承認を)するかしないかではなく、いつするかが問題だ」と演説したが「まやかし」にしか感じない。

「いつするかが問題」、ふざけるな!
日々、命が奪われている中、「いつ」はないだろう! 核拡散防止条約すら批准できない被爆国らしいと言えば「らしい」が、たとえ国家承認が即刻ジェノサイドの歯止めにつながらないにしても今日も明日も、あるいは今でも人命が奪われていく中で一日でも早く承認するのが筋だろう。トランプ関税を気にして言葉巧みに日本としての考えを明確にしない卑怯で姑息な論法を展開(どうせ承認しないということ)するのはうす汚く、腐臭すら漂う有様でしかない。あきれ返って恥ずかしくなるが、昔からこういう輩って常に職場や学校など、身の回りに存在したことも事実だ。

飢餓で、あばら骨を浮かべた子供が毎日死んでいく現実。それでも日本はすぐに承認しないのか。国家として承認したところで直ちに多くの命を救えるわけではないが、トランプ関税から自動車産業を守るためにこの問題にすらへつらうのか! そして、何百万もする車を当たり前のように4、5年で買い替えられる恵まれた国民はそんなことすらおかしいと感じないほど不感症に陥ってしまったのか! 給料が少し下がったって命に大きな影響が出るわけでもない自動車産業従事者を守るために馬鹿で愚かな米大統領を持ち上げるのだから我が国の首相、あるいは首相候補、ひいては与野党含めた政治家たちの腰が引けたザマもここに極まれり。一部には石破や岩屋の国連での演説を評価する向きもあるが、発言の実現性がないと理解していながらを称賛する姿には白けるばかり。

SNSなどでは群馬県前橋市長の不倫問題なんかでギャーギャー喚く国民のくせに、他国の子どもが多々死んでいく現実には関心が薄いのだから昨年、評論家の青木理が言ったように「劣等民族」とはつくづく言い得て妙だ。

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2025年9月25日 (木)

長野電鉄の電車

自民党の総裁選は相変わらずの茶番。記者会見などを見ても、もう裏金問題について語る候補者もおらず、むしろ問題にかかわった安部派の議員を重要ポストで使うことも視野に入れているらしい奴もいて、いずれまた金の問題を繰り返すであろうことはほぼ間違いない。この厚顔無恥な連中が、国政を牛耳って有権者を欺きながらぬくぬくと私腹を肥やすのだろう。
一方で何度騙されても懲りない国民。こりゃオレオレ詐欺が減るわけないはずだ。人が良いのもここまでくるとバカと言っても構わないだろう。

それにしても昔、仕事でインタビューに立ち会って写真を撮った際、「これから飲みに行かない?」とお誘いくださった高市さんが有力候補の一人なのだから時の流れは面白い。1988年だったか90年ごろのことで、まだキャスターだったように記憶している。政治部記者の某氏が「女性が政治に何を求めるか」という今さらながらのテーマで話を聞いた場だったと思う。後半、たしかワインの話か何かになって、そんな流れになったように記憶しているが、あいにくその日は泊まり勤務だったので同席できなかった。今思えば「首相とお友達」になっていたかもしれず、そう思うと不思議だが、だからと言って別に肩入れするわけじゃなく、ただただ「あの人がねぇ…」という感慨に浸るのみ。

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ようやく涼しくなってきて、明日から北陸に旅行。動物を撮れるような場所でもないから撮影機材も少しだけしか持参しないが、前にも書いたように時間があれば富山地方電鉄でも撮ってこようと思う。

どんな車両があるか明日、新幹線の中で調べてみようと思うが、目的の一つは購入してまだ一度も使ったいないワイド系ズームレンズの使い勝手を確かめること。ニコンのレンズはZマウントになって一段と性能アップしキヤノンやソニーをはるかに凌駕しているように実感する(個人的な評価だけではなく、カメラ雑誌などもそのことはよく分かっているはずだが何しろ「広告」があるからね)。
マウントの口径がFマウント時代よりもはるかに大きくなったため設計の自由度が大幅に増して、開発陣が「レンズ屋」としての本領を発揮してこのレンズも期待大。広角系の絵作りは苦手ながら、スナップ的な撮影を少しばかり楽しんできたいと思う。

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私鉄電車と言えば、こんな写真があった。長野電鉄の車両で左は旧東急の5000系。
まだ長電の長野駅が地上だった時代で小雪舞う1980年3月の撮影。

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2025年9月13日 (土)

室蘭本線・礼文にて

これまで幾度となく書いてきた北海道・羅臼岳で起きたクマに登山者が襲われた事故。知床をしばしば訪れているわが身にとっても他人事ではないから関心をもって現地の知り合いや昔の同業者らにも詳細を尋ねてきたが、最近少しずつ実情が見えてきた。もちろん教えてくれた人とて現場にいたわけではないから事実と受け止めるには無理もあるが、登山者たちの実態や現場の管理をゆだねられている知床財団の対応の遅れがこの事故を招く大きな要因になったのは間違いなさそうな気がする。

一つ目は事故が起きた登山道の現場には蟻塚(蟻が地中に巣を作る時持ち出した土砂が、地上に積み上げられたもので、土や落葉を塚のように積み上げて作った蟻の巣)があって今回の犠牲者は足早に下山中、そのそばで好物のアリを食べていた子熊にぶつかり、子を守ろうとした親グマに襲われたというのが真相らしい(現地で取材を重ねた某社記者の話)。蟻塚がそこにあることはクマ対策に関わる人には知られていて、前日にもそのあたりで登山客がヒグマに付きまとわれたという通報があったことを鑑みれば、なぜ知床財団が登山道を閉鎖しなかったかは疑問で、自分たちの活動拠点ともいえる知床自然センター周辺の遊歩道にクマが出ると即閉鎖することに比べると片手落ちのようにも見える。

二つ目は登山者のマナー。羅臼岳に登る人の中には往路(山に登るとき)、少しでも荷物を軽くするため食料などを登山道途中の木に引っ掛けて山頂に向かい、帰り道に回収する人がいると言う話を事故発覚直後のニュースで目にしている。割と普通に行われていたようでテレビでそう語っていたが、事実ならこれこそ大きな要因でもっと登山客のマナーについても検証すべきだろう。財団や現地の人も耳にしていたのではないか? 不思議なのはこの話がその後、全く出てこなくなったこと。遭難者がいくら出ても登山禁止にならない山登り、登山家たちか“圧力”でもかけたのか、それともこの件を耳にしていた財団が責任逃れのために放映をやめるようテレビ局に依頼したのか?邪推したくなるほどこの映像はパタッと消えてしまった。

ともあれ、観光客や重い機材を持った
写真愛好家が普通に行くような場所で起きた事故ではなく、こんな事実を発表しないで自分たちの落ち度から目をそらせようとするかのようにカメラマン対策に走る関係者たちには呆れるばかりだ。

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インスタというのは面白い媒体で、字数こそ多くないにも関わらずコメントする人間の教養というものがあからさまに見える。言葉遣いはもちろん、記事の読解力が足りないくせに自分と異なる考え方を持つ人を認めず、汚い言葉でののしる連中が数多。

知人が自分の考えを一言インスタに書いたら膨大な数の批判が舞い込んで、そのほとんどが事実誤認に基づくものだったとメールで伝えて来た。反論を受けることは承知していたが単なる罵詈雑言ばかりで、世の中には頭の悪い人がこれと同じような比率で存在しているのだとしたら…とショックだったらしい。
想像はつく。かつてEF5861が交通博物館に収蔵されることをブログで書いたら、レベルのあまり優れているとは思えないコメントがまあ来るわ来るわ。教育水準が低かったのか、親の躾が行き届かなかったのか、あまりにも多くて哀れに感じたのは5年ほど前だったか。

とにかく返事はおろか、次の記事で反論に聞こえるようなことは書かないのが一番だと偉そうにアドバイスしたが、ネットが発展したことで新聞を読んだり読書の機会が減り、自分と同じような意見にしか耳を傾けなくなった連中を相手にするのは愚の骨頂(もちろん中にはしっかり根拠や事例を示して語るまっとうな人も存在するが大半はそうじゃない)。そんな方々を真面目に相手にするのは、しばらくしたらつくづくバカバカしく思うぞと返信したところ。味噌も糞も利用するSNSなんぞに足をすくわれない心得だ。

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D52を撮ろうと訪れた1971年(ネガを見るのが面倒なので1970年だったかもしれない)2月の室蘭本線・礼文。当時はダイヤグラムなどなかったし、あっても冬の北海道では列車の遅延など当たり前だからあまり参考にはならない。行き当たりばったりの訪問だった。

寒さはなかなか厳しく半世紀以上たった今でもこの時の感覚は思い出せる。雪は少ないものの海からの風をまともに受けながら線路沿いの道を歩いたが顔に突き刺さるような冷たさに耐えるのは辛かった。やがて太陽が出てきていくらかマシにはなったが氷点下10度前後の風のあるコンディションでは2度や3度上がっても「焼け石に水」(例えが逆か)。それでも列車密度の高い室蘭本線ゆえ、いきなりD52が来たらまずいと早足で歩いたのだから車の撮影が当たり前になった今となってはあっぱれ!

けっきょく撮れたのはD52の貨物列車1本と「北斗」だけ。3時間ほど粘ったように思うが収穫はあまりにも少なかった。いかに列車本数が多い室蘭本線と言えど室蘭から東、札幌までと室蘭から西の長万部との間では雲泥の差。D52が来たことで満足してというか、それを言い訳のようにして急いで駅に引き揚げたが、こんな簡素な駅舎でも中に入るとありがたいほど暖かく、駅というもののの存在を強く認識したものだ。

後年、と言っても40年以上経過してからのことだが、北海道に夜行寝台列車を撮りに通うようになり、礼文にも足を運んだが駅にはもちろん職員など配置されておらず廃屋のような寂しさと夏でもひんやりする空気を思い出す。しかし、それももう10年以上前のことなのだから時の流れの早さに驚くばかり。


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2025年9月 7日 (日)

脱線したD51498

とうとう石破首相が辞任。特段、肩を持つつもりもないが、クソの如き麻生をはじめとする自民党議員のバカさ加減には辟易した。
まあ、次期衆院選では今回の無様なプロセスを忘れないクレバーな有権者からの支持は得られず、「解党的」状況に追い込まれることを期待したい。

特に有力な次期首相候補が(今のところ)保守色の強い高市とおつむの弱い小泉ジュニアでは、外交をはじめとして日本という国が恥をかくのはまず確実。現官房長官の林芳正ならいくらかマシかもしれないが(この男も過去にいろいろあって取材に関わったことがあるが)、高市、小泉なら先が見えている。ならば彼らが間違いなく引き起こすであろうみっともない失態を「バラエティショー」と割り切って嘲笑いながら楽しんでいくのも一興だ。

これで総裁選に向け人事をめぐる動きが活発化して、さらに政治の空白が長引くことになったわけ。次期政権で入閣する連中がニヤニヤしながら首相官邸に入る姿はきっと醜悪だろう。ともあれこれが我が国の国会議員のレベルだということが強烈に証明された。

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今月は富山、金沢に行き温泉や食事を楽しんでくる予定。滅多に行くところではないから私鉄電車(富山地方電鉄など)でも撮るかもしれないが、それもあくまで気分次第。2017年の4月に永平寺に行った際はまだ鉄道撮影に対する情熱が些かなりとも残っていたから、長いレンズを使って前面アップの写真を撮ってきたが、今となってはそんな拘りもなくなってしまって近々入手する短いレンズで現地に行った「アリバイ」程度の記録でも残せれば良しとしたい。撮影を目的とした旅は10月下旬の知床旅行に重きを置くことになる。

その知床。現地のことを甘く見ていた登山者がクマに襲われて死亡したため、これまで立ち入ることができた地区もどうやら規制されそうな気配が濃厚。
しかし「知床」と言っても流氷がない季節の観光は景色を眺めるのがせいぜいで、あとは気軽に歩ける遊歩道で知床五湖や山をめぐり、シカとキツネに出会えれば大抵の人は満足しているようだが正直、これだけでは国内のほかの観光地と大差ない。景色にしても群を抜いて素晴らしいというわけでもなく、本当に知床に行って「良かった」と喜ぶのは山や船から野生動物に会えたとき。それを過度に規制してしまえば知床独自の良さがスポイルされてしまうように思う。

クマによる事故が起きて危険だからと、これまで普通に行けた場所まで立ち入り禁止とするならば、各地で相次ぐ登山事故や暑い季節の水の事故なども同様で登山禁止、遊泳禁止とすべきだし、かたや社会問題化している「歩きスマホ」やカーナビに手を加えて運転中でもテレビが見られるようにするバカなども放置されているのだから、丸腰でクマの生息域に入っていった人が事故に遭ったとしても、これまで通りで良いではないか。

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JR東日本のD51498がご難続き。GV-E197系とかいう面妖な動力車(?)に引きずられて動輪を損傷したと思えば、今度は修繕後の試運転でテンダー台車が脱線。上越線が運休となり利用者が多大の迷惑を被った。
あまり関心がなかったものの、先月24日の鉄道仲間の宴会ではGV-E197系との件は運転上のヘマではないかとの話を耳にしたが、そうだとしたら今回も「ひょっとしたら…」という疑念が湧いてしまう。今回の脱線は動輪ではないから、おそらく別の原因なのかもしれないが立て続けにトラブルならお祓いでもしてもらった方が良いのではないかと感じてしまう。

今後、原因が解明されて新たな発表があるまで軽々なことは書けないものの、JR北海道で脱線事故が相次いだことと重なる印象も受けた。

でもまあ「現役」とは言えない保存蒸機。遊園地のおとぎ列車の機関車と大差ない存在だから、いつ終わりになっても仕方ないけどね。

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2025年9月 3日 (水)

ノロッコ号のお決まりカット

いまだに片が付かない石破首相の進退。物価対策や関税問題など喫緊の課題が山積しているというのに国民を無視して権力闘争に明け暮れている自民党議員のバカさ加減には反吐が出そう。各報道機関の世論調査でも「石破は辞める必要がない」という意見が多いのにどこ吹く風。いっそ静岡県伊東市の市長のように衆院を解散したら、自民党は議席をさらに大きく減らし衰退して「ケガの功名」になりそうな気がするし、もはやそこまでやらなければ政治はまっとうなものにならないのではないか。石破問題で「自民党はいったん野に下るべき」と言っていた議員もいたことだし、是非そう願いたい。

しかし自民党の長老って、どうしていつまでも「老害」をまき散らすのだろう。いい年を偉そうにいつまでも影響力を誇示しようと、ふんぞり返って党内を混乱させてばかり。見ているだけでも不快な麻生をはじめ、最近では森喜朗や幹事長だった二階など、もっと遡ればいくらでも名前を挙げられるが、こいつらの行動や言動が伝えられるたびに正直「早く死ね」と言いたくなってしまう。

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気がついたら今年もマクドナルドの「月見バーガー」の季節。まだまだ暑くて月見気分ではないものの、毎年楽しみにしている者としては後ほど自宅から徒歩数十秒の店舗で「初物」にありつこうと思う。値段を見ると以前に比べてずいぶん上がったように感じるが、今シーズンは5、6回ぐらいは食べようと思っている。日傘でもさして買いに行く予定。

それにしても年々暑くなって今年は昨年を上回る暑さ。まだ仕事を続けていたらこの激暑の中、通勤でぶっ倒れていたかもしれないと思えば仕事を辞めて良かったと感じる。おかげで寿命が延びたのではないかとすら思うほど。元の同僚たちはきっとこの炎天下、毎夏汗を流しながら70歳まで頑張っていくのだろうが、職場で具合が悪くなったりしていないかと心配になる。
自分自身、これまで最も暑かったと記憶しているのは1989年1月に仕事で訪れたカンボジアのアンコールワット。ジャングルの中の開けた場所にある有名な遺跡だが、石畳が熱せられていて厚底の靴を履いていても足の裏がどしたかと感じるほどだった。鉄板の上を歩いているようで水たまりを見つけると靴ごと足を入れて冷やしながら取材をしたが、よくこんなクソ暑い所にアンコールワットなどという途轍もない城を造ったものだと感心した。

いっぽう国内では夏の高校野球。甲子園球場のセンターと三塁カメラマン席は日を遮るものもなく、朝から10時間以上ぶっ続けで取材すると夕方には濃い衣類だと汗が乾いて塩になって白くこびりついてしまう。試合中は日陰に逃げることもできず、名物の「かち割氷」などで補水しても大して効き目はなく、超望遠レンズの上で玉子を割れば確実に目玉焼きができただろう。近年はあんな過酷な取材シフトは組むことはなくなったから、ずいぶん改善されたはずだが、そのぶん短時間でも気温が上がるようになった今と比べればどっこいどっこいだったかもしれない。一説によると(未確認)各地の最高気温は日陰にある寒暖計で観測しているらしいから、甲子園球場の日なたでは実際42度ぐらいになっていたのではないか。

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釧網線の観光列車「ノロッコ号」が今年度で終了になると書いたのは誤報だった。たしかに当初はその予定だったらしいが、新たに投入される車両の製造が遅れているのか来年度いっぱいは存続するようだ。鉄道撮影がおろそかになってロクに情報を気にしなくなったため知らなかったが、お恥ずかしい限り。

したがって牽引機のDE10も今しばらくは安泰らしく、原型と車体色は違えど国鉄型の機関車はまだ見られそう。
写真はこの8月に釧路湿原~細岡の有名撮影地で撮ったもの。前回は望遠で引っ張ったカットをアップしたが、今回は短い画角にズームダウンしたもので、これが誰しもが撮る絵。

当初、ここに行く気はなかったが、ヤマセミという川沿いに生息する鳥を探して湿原を走っていたら、ちょうど「ノロッコ号」が来る時間になったため丘に登った。以前は丘への登り口に猛犬がいてかまれた人もいたらしいが、今はいなくなって安心してたどり着ける。

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