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2025年10月11日 (土)

二兎を追って失敗した写真

ようやく暑さも落ち着き、夜は掛布団が欲しくなってきた。日が暮れると裏の家の庭から秋の虫が忙しく鳴く声も聞こえ待ちに待った秋が訪れた。
そんな中、今月も北海道行きを企てて準備を始めている。行く先はもちろん知床。サケの遡上が本格化し、冬支度が始まる今の季節は動物たちも盛んに餌を求めるから撮影のチャンスも増え、普段はなかなか見かけることのできない絶滅危惧種・シマフクロウなども見られるかもしれず期待は高まる。今年は8月に羅臼岳登山道で男性がヒグマに襲われて死亡する事故があったおかげで、現地の規制が厳しくなっているはずだが、何も撮れないというわけではなく、行けば行ったなりの成果は挙げられるだろう。

さて、使用しているニコンZ9は12月24日で発売から丸4年。デジタルカメラのフラッグシップ機で4年間もモデルチェンジしないのは、ここ最近としては珍しく、メーカーが自信をもって開発した製品であることは間違いないが、さすがに来年には新型機が出ても不思議ではないから、ひょっとしたら今回か次回の旅が最後の活用になるのかもしれず、そろそろFマウントのボディ(デジタルカメラ)とレンズは一気に処分しても良いタイミングかもしれないとも思い始めた。

そんな中、来月は鉄道仲間と泊りがけで久々の宴会旅行に出かける。
思えばコロナ禍前の2019年12月に挙行して以来だから6年ぶりのこと。我々の年代での6年と言えば身の上に何が起きても不思議ではないから、この6年間を皆無事に過ごせたことは喜ばしく、そういう意味でも貴重で大切な機会になるだろうと思う。毎年ほぼ必ず開催している春の宴会(都内で開催)で会ってはいても、泊りがけの旅ともなると時間もじっくりあるから昔日を思い出して楽しい時間を過ごしたいと思う。
行先は2019年同様、C57180の走る磐越西線方面。一緒に線路際に立って列車を待つまでの間も密度高くいろいろとおしゃべりを楽しめるはずだ。

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EF58重連で名を馳せた東海道線の荷物35列車がEF58の単機牽引となった後、広島~下関でEF58重連となった荷物37列車(ただし正確には次位の機関車は回送)。当時の広島には大窓のEF58が複数残っていたから、この列車の先頭に立つことを期待したものだった。

この時は前が69号機で次位が64号機と、どちらもつらら切りのない大窓機が起用されたため、がめつく次位の64号機の窓も写るような撮影地に仲間たちと足を運んだ。
しかし「二兎を追う者は一兎をも得ず」の例え通り、どっちつかずの面白みのない写真になって、遠路はるばる駆け付けた苦労は報われなかった。

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老害をふりまく麻生太郎のおかげで、下馬評を覆して高市早苗自民党総裁が誕生した。もちろん高市か小泉のどちらかが就任するのは予想されたことながら、決選投票になれば麻生は小泉に投票するよう派閥議員に指示を出すと思っていたから、ちょっと意外に感じたのは間違いない。個人的には小泉よりも右寄りとは言え偏差値に関しては高市の方がマシだと思っていたのでそれはそれで良いのだが、ここへきて公明党がきっぱりと連立離脱を決めたのは大英断。

これまで単なる補完政党としか見ていなかったし、支持母体が創価学会であることから「食わず嫌い」な面もあったが、愚かな自民党員よりもはるかに政治というものを真摯に考えている集団に映るから見直した。裏金問題を受けた企業・団体献金の規制強化にも明確な回答をしなかったり、裏金問題に関与した萩生田光一を幹事長代理に起用するなどの自民党の横暴に筋を通したのだから、その感覚は極めてまっとう。久しぶりに快哉を上げたくなった。

注目は首班指名。政権交代の可能性も出てきたわけだから野党も意見の相違を縮めて統一候補を出せれば面白くなるのだが、ここぞとばかりに自民党と連立を組もうという恥知らずな判断を下す政党が現れる可能性は捨てきれず、それはそれで自民党をも超えるハイエナの如き野卑な下衆。ここしばらく野党の品性にも大いに注目しておきたい。

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