« 2025年9月 | トップページ | 2025年11月 »

2025年10月

2025年10月20日 (月)

日の丸がだらんと垂れたEF5860

どのタイミングをもって「50年」と言うのか不明だが、今年の12月は蒸機牽引の旅客列車と貨物列車がなくなって50年。
自分は高校1年生だったが12月14日のC57135のお別れ旅客列車の時は室蘭本線に駆け付けた。正直、C58ファンとしては最後まで残ったC57やD51、9600にはそれほど強い魅力はなかったが、煤にまみれて走り続けた本物の蒸気機関車を見るのは最後だと思い、期末テストの結果も見ずに羽田から飛行機に乗ったのは当然と言えば当然の行動。大した写真が撮れたわけでもないが、「そこに居合わせた」という事実を残すだけでも価値があると考えたのだろう。

実際、ろくな写真も残せなかったし、金がかかった割には行った甲斐は感じず、こんな人の多いイベントに小遣いを叩くなら鉄道模型の購入資金に回したほうがよほど価値があったとの思いは今でも変わらないが、とにかく今年の暮れあたりは、往時を懐かしむファンが当時の話をネタに盛り上がるのだろうか。

ところでいよいよ国鉄型の電気機関車が消滅するにあたり、11月に新潟方面でお別れ列車が走るという。50年も後に、この日のことを覚えている人は少ないとは思うが、大げさに考えるならちょっとしたエポックではあるのかも。蒸気機関車のようにすべての電気機関車が未来永劫、なくなってしまうわけではなく(保存機などは論外)「さようならEL」とはいかないものの、けっこうな人出になりそうな気配。友人に誘われていることもあり。撮影に行こうかどうか思案中。

****************************************************************************************************

1979年5月、愛知県下で行われた全国植樹祭に際してEF5861によるお召列車が運転された。これはその終了後、浜松機関区で撮影したお召予備機となった60号機。

撮影を終えたファンが続々詰めかけ、撮影会さながらの状況だったが、機関区の対応は昨今の言い方で表現するなら「塩対応」。日の丸が掲げられている時には庫内でパンタが下がっており、屋外に出された際には日の丸が外されファンはガッカリ。
個人的には前面の窓がHゴム化された60号機なら、「まあ、いいや!」と感じたが、これでは下品を承知で例えるならオッサンのだらんと垂れ下がった陰嚢みたい。予備機ながらもそれなりに整備したのだから、こんな時こそサービスしてくれても良さそうなのに…とも思ったものだ。

写真としてはかつて「電気機関車EX」に掲載していただいた屋外のモノクロの方がはるかにマシで、パンタの下がっているこんな姿をリバーサルで撮るなど、非常にもったいない行為だった気がする。

J

*****************************************************************************************************

維新が自民と連立。もはやバカバカしくてどうでも良いが、これまで追及してきた裏金問題を絶対条件とはせずに(優先度を下げて)まで自民にすり寄る姿には哀れすら感じる。うがった見方をすれば、落ち目の維新としては次回衆院選で議席を減らす可能性が高いものだから、恩を売っておこうと「捨て身」の戦略に出たのかと映った…。

ところで企業・団体献金の「原則禁止」は「原則」とああるのだから抜け道はいくらでもつくれるわけで「禁止」という言葉の響きほど厳しいものではない。むしろ公明や国民民主の受け取り手を党本部や各都道府県連に絞る案の方がよほど効果があるはず。その点を誤解している人が多いようだが、けっきょく維新はそれを知りながら自民に妥協するように思えて仕方がない。

そういえば13日に閉幕した万博も維新が誘致を提案したバカバカしいイベントだった。当初の予算1250億円より大きくアップし最終的には2350億円、裏金と大して変わらない「無駄金」ではなかったかと感じる。裏金だけじゃなく無駄金ももっと問題にしろよ!
もちろんオリンピックやワールドカップサッカーの誘致に関しても然り。あんなもの税金の無駄の極み。

| | コメント (0)

2025年10月11日 (土)

二兎を追って失敗した写真

ようやく暑さも落ち着き、夜は掛布団が欲しくなってきた。日が暮れると裏の家の庭から秋の虫が忙しく鳴く声も聞こえ待ちに待った秋が訪れた。
そんな中、今月も北海道行きを企てて準備を始めている。行く先はもちろん知床。サケの遡上が本格化し、冬支度が始まる今の季節は動物たちも盛んに餌を求めるから撮影のチャンスも増え、普段はなかなか見かけることのできない絶滅危惧種・シマフクロウなども見られるかもしれず期待は高まる。今年は8月に羅臼岳登山道で男性がヒグマに襲われて死亡する事故があったおかげで、現地の規制が厳しくなっているはずだが、何も撮れないというわけではなく、行けば行ったなりの成果は挙げられるだろう。

さて、使用しているニコンZ9は12月24日で発売から丸4年。デジタルカメラのフラッグシップ機で4年間もモデルチェンジしないのは、ここ最近としては珍しく、メーカーが自信をもって開発した製品であることは間違いないが、さすがに来年には新型機が出ても不思議ではないから、ひょっとしたら今回か次回の旅が最後の活用になるのかもしれず、そろそろFマウントのボディ(デジタルカメラ)とレンズは一気に処分しても良いタイミングかもしれないとも思い始めた。

そんな中、来月は鉄道仲間と泊りがけで久々の宴会旅行に出かける。
思えばコロナ禍前の2019年12月に挙行して以来だから6年ぶりのこと。我々の年代での6年と言えば身の上に何が起きても不思議ではないから、この6年間を皆無事に過ごせたことは喜ばしく、そういう意味でも貴重で大切な機会になるだろうと思う。毎年ほぼ必ず開催している春の宴会(都内で開催)で会ってはいても、泊りがけの旅ともなると時間もじっくりあるから昔日を思い出して楽しい時間を過ごしたいと思う。
行先は2019年同様、C57180の走る磐越西線方面。一緒に線路際に立って列車を待つまでの間も密度高くいろいろとおしゃべりを楽しめるはずだ。

***********************************************************************************************

EF58重連で名を馳せた東海道線の荷物35列車がEF58の単機牽引となった後、広島~下関でEF58重連となった荷物37列車(ただし正確には次位の機関車は回送)。当時の広島には大窓のEF58が複数残っていたから、この列車の先頭に立つことを期待したものだった。

この時は前が69号機で次位が64号機と、どちらもつらら切りのない大窓機が起用されたため、がめつく次位の64号機の窓も写るような撮影地に仲間たちと足を運んだ。
しかし「二兎を追う者は一兎をも得ず」の例え通り、どっちつかずの面白みのない写真になって、遠路はるばる駆け付けた苦労は報われなかった。

Img1751_20251011154201

*****************************************************************************************************

老害をふりまく麻生太郎のおかげで、下馬評を覆して高市早苗自民党総裁が誕生した。もちろん高市か小泉のどちらかが就任するのは予想されたことながら、決選投票になれば麻生は小泉に投票するよう派閥議員に指示を出すと思っていたから、ちょっと意外に感じたのは間違いない。個人的には小泉よりも右寄りとは言え偏差値に関しては高市の方がマシだと思っていたのでそれはそれで良いのだが、ここへきて公明党がきっぱりと連立離脱を決めたのは大英断。

これまで単なる補完政党としか見ていなかったし、支持母体が創価学会であることから「食わず嫌い」な面もあったが、愚かな自民党員よりもはるかに政治というものを真摯に考えている集団に映るから見直した。裏金問題を受けた企業・団体献金の規制強化にも明確な回答をしなかったり、裏金問題に関与した萩生田光一を幹事長代理に起用するなどの自民党の横暴に筋を通したのだから、その感覚は極めてまっとう。久しぶりに快哉を上げたくなった。

注目は首班指名。政権交代の可能性も出てきたわけだから野党も意見の相違を縮めて統一候補を出せれば面白くなるのだが、ここぞとばかりに自民党と連立を組もうという恥知らずな判断を下す政党が現れる可能性は捨てきれず、それはそれで自民党をも超えるハイエナの如き野卑な下衆。ここしばらく野党の品性にも大いに注目しておきたい。

| | コメント (0)

2025年10月 2日 (木)

黒部峡谷鉄道の電機と新たなレンズ

黒部峡谷鉄道で使ったレンズは100~400ミリと24~120ミリの2本のズームレンズ。ほかに、ツキノワグマやカモシカが現れないかと期待して念のため600ミリのPFは持参したが、最後まで出番はなくボディもZ8のみ。決して軽くはないが北海道に行くときはこのほかにZ9と400ミリ F2・8もあるのだから5キロ以上は軽量化することができた。

北陸新幹線の宇奈月黒部温泉駅(こういう長い駅名は愛着が湧かない)で下車するとレンタカー店のすぐ横に黒部峡谷鉄道の古い凸型電機が保存されており、さっそく購入したばかりの24~120ミリを初使用。これまではFマウントの24~70ミリ F2・8をアダプターを介して使っていたから重量バランスも悪かったが、Zマウントのレンズとなって使い心地は抜群。もっと早く導入するべきだったと感じながら道沿いを走る富山地方鉄道の電車を撮りながら目的地の宇奈月温泉へと車を走らせた。

上の写真は宇奈月温泉駅近くのビューポイントで撮ったもの。観光客も立ち止まって列車を撮る場所で絵葉書写真のようだが、新型ズームの性能を試すにはかっこうのロケーション。
撮影直後に画像をモニターで確認しただけで解像力の高さを思い知ったが、Fマウントの24~70ミリを大きく凌ぐキレ味にZマウントレンズの素性の良さを実感することができた。普段はこんなロングの写真は撮りたいと思わないものの、画面の周辺部にまで行き渡る気持ちの良い画質を見てしまったおかげで、ここに長居してしまった。

これからの鉄道写真は景色を多く入れたロングの風景写真的なものばかりが台頭してくるだろうが、このズーム域なら非常に便利なことは間違いない。加えてトリミングしていった時の解像度もズームとしてはなかなかで、オールマイティに使えるものとしてかなり重宝するだろう。古いレンズを我慢して使っている方は早々に買い替えないと時代に取り残されること間違いなし。

Photo_20251002132701

2_20251002132701
下の2枚は黒部峡谷鉄道の電機で、前回の記事でアップしたEDM型をふくめ3形式が主力として使われている。ほかに2台の凸型電機があるようだが、そちらは工事用や入れ換えなどに使用されているため見ることはできなかった。

*****************************************************************************************************

旅行最終日の9月28日は金沢に出た。妻が高校生時代の一時期を過ごした街で、これまでにも数回訪れているから今さら兼六園などを見ることもなかったが、とにかく外国人観光客の多さは予想以上で驚いた。有名な近江町市場などは年末の上野・アメ横のような盛況で、野菜を買おうと立ち寄ってはみたが簡単に弾き出されてしまった。
もともと金沢市民の台所的商店街だが観光地と化し地元の人など見当たらない。以前訪れた時よりも野菜や魚の価格も上がっているように見え、次に行くことがあっても寄ることもないだろう。

ただ宿泊したホテル「山楽」はちょっぴり上等な部屋を予約したこともあり抜群。東京で同等の部屋に泊まったら1人一泊¥100000ほどしてもおかしくない。もちろん料理も部屋も素晴らしかったがラウンジがまた格別で、次回はここを根城に周辺を回ってみようと決めている。

****************************************************************************************************

歴代首相の中で「こんな奴が!」と思った人は多々いるが、中では宇野宗佑、森喜朗、鳩山由紀夫、菅直人が際立っていたように思う。海部俊樹や麻生太郎も忘れられないが、とにかくこの4人は図抜けたアホだった。具体例を挙げると書ききれないが、とにかくリーダーとして、いや日本人として情けなくなるような面々。歴代首相の人気投票ではなく不人気投票をやったら、4人とも確実に5位までにランクインするのではないかと想像する。

しかしここへきて、いよいよ彼らすら凌駕するであろう面白そうな「大物」が現れそう。あえて誰とは書かないが国民の多くが予想している人物。ろくに経験もなく自分の頭で考えられず面白い発言を繰り返す傀儡野郎だ。新聞各社はいつ辞めることになってもいいよう、(辞任するときの)予定稿まで用意しているはず。

ちなみに「予定稿」とは、例えば高齢の有名人や皇族らが亡くなったときに直ちに紙面に印刷できて号外も出せるよう、あらかじめ作成しておく記事。
悪いことは言わない、まだ着手していない社は早めに準備しておいた方が良いと思う。

| | コメント (0)

« 2025年9月 | トップページ | 2025年11月 »