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2025年6月

2025年6月26日 (木)

国鉄電機の重連による最後の長編成列車

5月18日撮影の秋田からの上り「カシオペア紀行」。この後、6月3日にも同様の列車が走ったが、天気予報が悪かったことと北海道から前夜遅く帰宅して疲れが残っていたことからパスしたため、ひょっとしたら国鉄形電気機関車の撮影はこれでお終いになりそうな気配も感じる。
ただ、あまり「これで最後」と断じてしまうと今後何か面白そうな列車が走ったり、長野や岡山方面に旅した際に貨物列車牽引に残っているEF641000を撮るかもしれないから曖昧に表現しておくが、本腰を入れた電機の撮影はよほどのことがない限り前向きにはなれまい。今後、世の中の列車撮影愛好家は風景の良い場所で俯瞰撮影したりするなど車両自体を脇役のように扱う手法で、この趣味を楽しんでいくのだろうが、風景写真の多くで見られる紅葉や新緑、あるいは空の色を誇張するなどした、実際の色とは異なるインチキな写真が増えるのではないかと危ぐしている。とにかく自分はそんな写真は好きではないし撮りたくもないので「カシオペア」の引退は大きな節目に違いない。

ところでこの日、ここ北浦和に着いたのは午前3時50分。どうせ大勢のファンが集まるだろうし、浦和周辺で上り列車を撮るのはかなり久しぶりだったため撮影地の状況が大きく変わっているかもしれないと早めに到着し数カ所のポイントを下見した後に腰を据えた。もともと最も有力な候補地ではあったのだが、手前の雑草が伸びていることへの懸念もあり、ここがダメなら浦和と南浦和の間の人道橋で1000ミリを構えるつもりだった。それが予想に反して雑草は繁茂しておらず、おまけに資材置き場のようなスペースができて、以前よりも撮りやすくなっていたのは嬉しい誤算だった。一も二もなくここに決定したのは当然のこと。ただ、2メートル超の金網のフェンスもあるから、それをクリアするために高い脚立も必要なこともあってほかの有名地よりも人が少ないのだけは想定していた。
で、帰宅して自分の次に来た人の写真を見て驚いたことは5月20日の記事にも述べた通り。最近の方々は列車の手前に何か目障りな標識やロープ、あるいは雑草などがあってもあまり気にしないのか不思議?

さて、そんな自分だが磐越西線のC57180はアングルによって顔の表情(前面)が良く見えるからスノープローが外されない限りは年に1、2回は撮るかもしれず、ほかにもある車両が通常と異なる出で立ちをしたら迷うことなく撮影したいと思っている。だから、決して「今後、絶対に鉄道車両を撮影しない」と宣言するわけでないから、線路際で当方の姿を見てもつまらない揚げ足は取らないでくださいますようお断りしておく。

Kasi

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2025年6月23日 (月)

DF200-901

ここ数年、動物の撮影で年に10回ほどの北海道通いを繰り返しているが、DD51の夜行列車を撮っていたころも同様だった。一回一回の滞在期間はまだ仕事をしていたから、今ほど長くはなく4日から7日がせいぜいだったが、それにしても頻度は高かった。行く先は列車の発着駅が札幌だったから道南方面ばかりだが、あの時代は朝夕が撮影時間帯で日中は取り立てて撮影したい列車もなく時間つぶしに苦慮したことを思い出す。もちろん列車の消滅を控えて全国からやって来るファンが増えてからは撮影地の立ち位置を確保するために、早めに現場へ乗り込むことは増えたが、それでも関東などと較べれば緩やかだったのは間違いない。

写真は2016年の年明け、「カシオペア」がいよいよ終末期を迎えて北海道内での運行終了まで残すところ1年ほどに迫った時期、滞在していた函館で暇つぶしに撮影したDF200-901。
すでにこの頃、901号機は本線に出ることはなく函館の有川埠頭と五稜郭を結ぶ貨物線で地味に使われていた。もちろん「どうしても撮りたい!」という被写体ではなかったが、遠からず廃車されることは確実だったし、量産型のDF200とは前面のデザインが異なる希少車ということもあって撮っておこうと考えたときの「釣果」。埠頭から五稜郭への貨物列車はほとんどコンテナが載っていない空のコキだから列車を撮っても面白くなく、勢い停車中のシーンばかりになってしまう。
ただ、五稜郭駅構内では量産型のDF200のほかEH500や新型のEH800と並ぶ場面もあり。多いときには同じフレームに機関車が5両は入ってそれなりの記録にはなったと思う。もちろん電化されている区間だから歩道橋上からの撮影では架線が非常に目障りだったが、それはそれとして短い期間だけのシーンとして堪能したものだ。

先日、DF200-901の撮影会が参加費¥39000で行われたと聞くが、撮影会終了後には解体されることが発表されている、いわゆる「鉄屑」。それでも「屑」で金儲けできるのだから「イィ~商売だなぁ」と映ってしまった。こんな事を書くとまた反感を呼ぶのだろうが、ひょっとしたら高崎に残っているEF65501などもこのように利用されるのかも。

付け加えればこのDF200、すでに後継機の製造が発表されており、徐々に撮影対象として人気が高まっていくと思われるが、特定機に焦点を当てた撮影会よりも、北海道の広い敷地を利用して横一線に10両程度並べた撮影会でもしてくれないかと思う。台所事情が苦しいJR貨物としては良い金儲けになるのではないかと思うが、10両もの機関車を運用から外して確保するのは難しいだろうな。

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2025年6月20日 (金)

仕方なく訪れた有名撮影地

今年5回目となる北海道での撮影旅行から帰宅したのは17日。今回もけっこう歩いたし、移動距離も長く運転にも疲れた。このところマイカーよりもレンタカーを運転することの方がはるかに多く、レンタカーだけでも2025年になって軽く6000キロを突破しているはず。燃費がよい反面、料金の安い車を借りていることもあって快適性は高くないから疲れるのも当然だが、それにしても最近の車はやたらと警報装置が多く煩わしい。カーナビの目的地設定も音声入力が増え、行き先の名称を正確に言わなければ表示されないのは決して便利ではない。何もかも車がやってくれるのは返って負担が増えるように感じる。

それはともかく今回の旅もまあまあの首尾で満足だったが羽田に着いたら、6月とは思えない暑さに驚いた。まだ6月だというのに梅雨明けのような暑さに日差し。今からこれでは7、8月の本格的な夏を迎えたらどうなる事やら。一歩も外に出たくはない。
夏は北海道も混雑し、特に道東方面は通行規制なども行われてレンタカーでは入っていけない場所もあるし、生き物もあまり目立ったものは撮れないから毎年行かないが、この暑さから逃げるためにお盆休みには釧路へ一週間ほど行こうとは思っている。撮影よりも文字通りの避暑。夏でもエアコンいらずの道東でカヌーでもやって過ごそうと思う。

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インスタで「いいね!」をいただくのは知り合いが多いが、知らない方からも頂戴することがある。取りあえずはありがたいことなのだが、その中の多くは若い女性。そしてそのほとんどが中国人と来ているのだから、迂闊にフォローバックなどできるはずはない。鼻の下を伸ばして返信でもしたら、どうせろくな事にはなるまいがプロフィールの顔写真は確かに美人揃いなことは間違いなく、イイ気になる人も多いのだろうなと推測する。中には肌の露出が過剰な写真もあって、ついそそられる人もいるのだろうが、中国人など絶対に信用しない身には邪魔くさくて右から左に削除している。
ホント、ろくな国ではないが、中には自己顕示欲の強そうな日本人とおぼしき女性もいて、セクハラの責任はそのほとんどが男性にあるように思っている連中は、こういう女がいることをもっと知るべきだと思う。

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かつて北海道に夜行列車を撮りに通った頃、ここ洞爺~有珠のカーブは多くの人々が訪れていた。撮影地ガイドに紹介され、そればかりではなくプロの連中もここで撮った写真を数多く発表していたから撮影者が多いのは当然だが、個人的には人が多く集まる場所は嫌いでDD51の夜行列車を撮ったのはこの1枚だけ。
実は豊浦の温泉施設に宿泊していて、すぐ近くの築堤で「トワイライトエクスプレス」を撮っていたら、そこで北海道新聞の記者にタテで「北斗星」を撮ることができる場所はないかと尋ねられて案内した結果、この1枚が残った。

夜行列車が通過後、撮影者が撤収してから気動車特急や貨物列車撮影で訪れたことはあるから場所は熟知していたものの、本命の列車を撮る価値はなく行きたくはなかったのに同業者に懇願されれば仕方あるまい。なにしろ自分の会社に金を払ってくれている有力加盟社の記者だし無下にはできなかった。たしか2014年の11月だったように記憶している。

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2025年6月15日 (日)

現在、根室滞在中

11日から北海道に入り現在5日目。今回の旅もまずまずの成果を上げられている。
今の時期、北海道の生き物たちはベビーラッシュ。本来の意味での「ベビーラッシュ」とは異なるが、多くの動物や鳥たちの子どもが誕生し、巣から外へ出てくる季節で楽しい。キタキツネ、エゾフクロウ、エゾシカ、クマゲラ、ヒグマに釧路の温泉施設の池ではカルガモが生まれてまもない子供を7匹引き連れて歩いているのを見ることができた。帰宅してから写真の整理が大変になりそうで、自宅に蟄居して暑い夏をやり過ごす間にじっくりと作業したいと思う。

現在、根室に滞在中。ここは先般のダイヤ改正を機に東根室という駅が廃駅となったので、新たに日本の最東端の駅に昇格した場所。しかし街の寂れようはすさまじく、ろくな宿泊施設もなけりゃ観光資源もなく、これからさらに廃れていきそうな気がしてならない。ここへ来るたびに自分自身もわびしくなるが、その割に中国系観光客が多いのは理解に苦しむ。

明日は落石の港から出る観鳥船でクルーズの予定。正直、鳥は猛禽以外、あまり関心はないが、実はラッコが見られるので試しに乗ってみることにした。8月の盆休みの頃、暑さを避けるために妻と釧路湿原に数泊するから、そのときのために下見をしておこうと考えている。今日は天気が悪く欠航したようだが明日は大丈夫だろう。
落石と言えば鉄道ファンにとっては別当賀との間の撮影地が有名。まあ手垢にまみれたポイントで天気にさえ恵まれれば誰でも良い絵が撮れるから人気が高いが、自分自身は訪れたことがない。ついでだから行ってみようと思うものの、走っている車両には興味がないから風景写真を撮るようなもの。

やっぱりやめた。

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持参したパソコンに残っていた1枚。2008年11月の撮影だったが思い出せない。EXIF情報も削除してある。

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2025年6月10日 (火)

上越線を迂回する「カシオペア」

無職の身になって朝からNHKの「あさイチ」を見る機会が増えている。生活情報はなかなか楽しく参考になるものも多く、平素は「主夫」に近い状況ゆえ、それを見ながら家事をする機会も多い。実用的なアイディアが特集されるときなどは録画することさえある。

一方で不思議に思うのは視聴者からのメールやファックスが毎朝、何百通、何千通も届くこと。マスコミで仕事をしてきた筆者としては放送前にNHKが仕込んでいたりするものであるだろうと承知しているものの、それにしても朝っぱらから出演するゲストの似顔絵などを書いて送ってくる視聴者はなんてヒマなのだろうと呆れるのもこれまた事実だ。子供が学校に行ってしまった後だったり社会人になって朝でも時間がある人も多いかと思うが、それにしてもゲスト出演者に「美しさを保つ秘訣」だとか好きな食べ物などを質問する方々が異星人のように映ってしまう。

翻れば人のSNSやブログなどの記事に批判するようなコメントを寄せるマメな奴が多い事実も同様で、しょせんは個人の意見や考え方にいきり立つ連中も同じ穴の狢。よほどヒマなのだろう。自分と異なる考え方の人を説得、あるいは論破したつもりになっていい気分なのだろうか。

赤の他人の私見に何かと口を挟みたい人が増えたことに驚く。

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明日11日から北海道。2日に帰ったばかりだから中8日ということになる。前回も泊まった宿に三脚を預かってもらったから幾分、行きの荷物が軽くなるのは助かる。
かつて夜行列車を撮りに毎月のように北海道に通っていたころは新千歳空港のOTSレンタカーに三脚や脚立、ときには500ミリなどの超望遠レンズを預かっていただいたものだが、もっぱら道東に行くようになって女満別、中標津、釧路など、利用する空港がその時々で変わるから、そういうことがお願いできなくなってしまった。しかし知床のウトロは、ほぼ毎回訪れるので家族を伴わない単独で行く場合、定宿に預かってもらえる算段が付いたのはありがたい。たとえ三脚ひとつにしても機材と身の回り品で20キロにも及ぶから非常に助かる。以前のようにハスキーの重い三脚からカーボンファイバーの軽量なものにしたとはいえ若くはないのだから。

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2011年9月25日の迂回「カシオペア」。後閑~沼田で撮影。
この時は高崎~水上間でD51498とC58363、C6120などが重連を組んで走ったことから、関西の友人らと合流して撮影に行った。しかし東北線内でのトラブルがあり(理由は忘れた)、北海道から戻る上りの「カシオペア」が上越線を迂回すると聞き、本命はそちらに変わった。

今思えば、その後日本海経由の「カシオペア」が走って、しかもEF81と重連だったのだから目の色を変えることもなかったのに、この列車を撮るためにあれこれ作戦を練ったものだった。しかもこの写真を見ればEF64が単機で牽引可能なのだから「カシオペア紀行」で重連運用を組む必要があったのか疑問もある。

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2025年6月 7日 (土)

中ノ沢駅通過の「カシオペア」

2日の深夜、北海道から帰って来た。当初、翌早朝の「カシオペア」撮影に行こうかと思っていたら天気予報が悪く、列車通過時に雨は降らないと思われたもののパスすることにした。いずれにしても天気が下り坂では陽光を浴びた撮影はできまい。旅の疲れもたまっているから酒を飲んで就寝した。

その後、ブログの記事を書こうと思っていたら、やる気が起きたときに限ってシステムがメンテナンス中で、気分が削がれ2週間近くも手を付けずにいた。そうこうしているうちに11日からまた北海道。一本ぐらい記事を書いておこうと、大した中身もないのにパソコンに向かっている。

さて北海道での首尾は上々。キツネ、シカ、ヒグマ、フクロウなどの赤ちゃんを見ることができた。8日間に渡る旅の前半はかなり無理をして動いたから、後半は知床・ウトロのホテルでのんびり過ごしたが、新緑の道東は今年も美しかった。よく、ありきたりの表現で北海道のことを「北の大地」と書く人の文章を目にするが、素敵な土地を表すのに独自の言葉を考えないで手垢にまみれた言い方を真似する人の文章はさもしい。ボキャブラリーの欠如が見え見えで情けなくなる。

まあ、それはさておき11日から一週間ほどの旅でも良き邂逅を期待する。

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北海道鶴居村のタンチョウが集まる伊藤サンクチュアリで、しばらく前に中国人男性が閉園後、タンチョウが一斉に飛び立つ姿を撮ろうと妻に柵を越えさせタンチョウを追い回させたらしい。人伝に聞いた話だが現地の関係者がメモリーカードから画像を消去するよう求めても、のらりくらりかわして立ち去ったというのだから呆れてものが言えない。
こういう話はモモンガの撮影現場でも巣に爆竹を入れてモモンガが巣から出るシーンを撮ろうとしたり、エゾリスを捕まえて持ち去るなど、多々耳にしたり目撃するが、いずれにしても生き物の撮影現場での中国系旅行客の振る舞いは問題化しつつある。

まあ、国際的にも傍若無人のかの国の下劣な連中のこと。さもありなんとは思うが降ってわいたインバウンドに浮かれてばかりいないで、トランプ米大統領ではないが中国人の入国規制も考えて良さそうな気がする。
道内のニセコや千歳周辺など何年も前から中国人が土地を買い漁って、戦争でもないのに日本は侵略されるのではないかとも危ぐしてしまう。きれい事など不要。常にカラスやゴキブリのように強い生命力をもつあの連中のことを頭の片隅に置いておかないと日本は乗っ取られるのではないか。

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2015年春、中ノ沢(今は廃駅)のホームで撮った「カシオペア」。
筆者にとって「カシオペア」は北海道に乗り入れていた時代が当たり前の姿で、その後に本州内で運転される列車は「おまけ」という印象が強い。なにしろ当時は毎日、DD51が重連で牽くのが日常だったのだから、本州のJR東の管内で高い料金を払って弁当を食いながらの周遊は格落ちの感がぬぐえない。

まだ桜が咲く前の季節。ようやく木々が芽を吹いてきた季節の北海道は寒くもあったが、さわやかな空気感だった。

20150418

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