国鉄電機の重連による最後の長編成列車
5月18日撮影の秋田からの上り「カシオペア紀行」。この後、6月3日にも同様の列車が走ったが、天気予報が悪かったことと北海道から前夜遅く帰宅して疲れが残っていたことからパスしたため、ひょっとしたら国鉄形電気機関車の撮影はこれでお終いになりそうな気配も感じる。
ただ、あまり「これで最後」と断じてしまうと今後何か面白そうな列車が走ったり、長野や岡山方面に旅した際に貨物列車牽引に残っているEF641000を撮るかもしれないから曖昧に表現しておくが、本腰を入れた電機の撮影はよほどのことがない限り前向きにはなれまい。今後、世の中の列車撮影愛好家は風景の良い場所で俯瞰撮影したりするなど車両自体を脇役のように扱う手法で、この趣味を楽しんでいくのだろうが、風景写真の多くで見られる紅葉や新緑、あるいは空の色を誇張するなどした、実際の色とは異なるインチキな写真が増えるのではないかと危ぐしている。とにかく自分はそんな写真は好きではないし撮りたくもないので「カシオペア」の引退は大きな節目に違いない。
ところでこの日、ここ北浦和に着いたのは午前3時50分。どうせ大勢のファンが集まるだろうし、浦和周辺で上り列車を撮るのはかなり久しぶりだったため撮影地の状況が大きく変わっているかもしれないと早めに到着し数カ所のポイントを下見した後に腰を据えた。もともと最も有力な候補地ではあったのだが、手前の雑草が伸びていることへの懸念もあり、ここがダメなら浦和と南浦和の間の人道橋で1000ミリを構えるつもりだった。それが予想に反して雑草は繁茂しておらず、おまけに資材置き場のようなスペースができて、以前よりも撮りやすくなっていたのは嬉しい誤算だった。一も二もなくここに決定したのは当然のこと。ただ、2メートル超の金網のフェンスもあるから、それをクリアするために高い脚立も必要なこともあってほかの有名地よりも人が少ないのだけは想定していた。
で、帰宅して自分の次に来た人の写真を見て驚いたことは5月20日の記事にも述べた通り。最近の方々は列車の手前に何か目障りな標識やロープ、あるいは雑草などがあってもあまり気にしないのか不思議?
さて、そんな自分だが磐越西線のC57180はアングルによって顔の表情(前面)が良く見えるからスノープローが外されない限りは年に1、2回は撮るかもしれず、ほかにもある車両が通常と異なる出で立ちをしたら迷うことなく撮影したいと思っている。だから、決して「今後、絶対に鉄道車両を撮影しない」と宣言するわけでないから、線路際で当方の姿を見てもつまらない揚げ足は取らないでくださいますようお断りしておく。









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