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2025年5月

2025年5月25日 (日)

物足りないブルトレもどきのイベント列車

さて明日からまた北海道。昨年、一昨年も同じ時期に行ったが今年は少し遅め。ちょっと気になる被写体があったので、それに合わせてスケジュールを組んだら良いタイミングになった。ただ、どうせ撮れないだろうと過剰な期待はしていなかった被写体でもあるので、当初予約したホテルから撮影現場まで遠いのは難点。でもまあ、滅多に見られない相手だし、見られる時期も短いので嬉しいのは間違いない。相手は生き物だから状況が変化するかもしれないが、とにかく楽しみにしている。

今回は6月2日までの滞在で、後半の3泊はウトロの定宿「北こぶし オホーツククラブ」。港を見下ろす快適なホテルで温泉も食事も上等。あとはヒグマやフクロウ、子ギツネたちが見られれば最高だ。

割とハードな日程になっているため、2日の深夜に帰宅して3日早朝の「カシオペア」に行く気力が残っているかどうかについては微妙なところ。

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この写真を撮ったのは2014年12月のこと。東京駅開業100周年とかで東京から伊東の間で走ったもの。
往年のブルートレインを彷彿させるイベントだったが、ご覧のように編成が6両では寸詰まりのような印象でいただけない。こういう場合は正面からタテで機関車のアップを狙うべきだが、この東神奈川付近のポイントでEF65Pの
下りのブルトレを撮ったことがないから、あえてこの場所を選んだ。
まるで大井川で走っている、かつてカツミ模型店が販売していた「自由形」電機牽引のおもちゃ列車のよう。まあ、その程度のものでも目の色変えて撮影に行く人がいることを思えば、まだマシだったのかもしれないが。

「カシオペア」が淘汰されれば長い編成の客車列車は消滅し、残った客車を使ってもせいぜいこれぐらいの編成で面白味などなくなってしまう。
そういう観点でも、決して好きなデザインではないが「カシオペア」がなくなるのは残念だ。

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2025年5月20日 (火)

久々の「カシオペア」撮影

5月18日、「カシオペア」がEF64とEF81の重連で上ってくると聞いて久々に列車撮影だけを目的にカメラを持ち出した。もはや鉄道撮影に対する執着など消えてしまったと思っていたのに、先日の仲間との宴会でこの情報をもらってやる気が湧いてしまった。通常ならパスするところだが「カシオペア」の消滅も間近で、しかも国鉄型の電気機関車が重連となれば、「これが最後かもしれない」との思いに火がつく。どこで撮影するかあれこれ考えた挙げ句、かつて「あけぼの」や「北陸」などの朝練に通った某撮影地に的を絞った。
何しろ12年ぶりの浦和、大宮界隈。線路際のフェンスが高くなっていたりするなど状況が大きく変わっているかもしれないから、未明の2時すぎに起床し自宅を出たのが3時少し前。まさか自分にこんな情熱が残っていたとは…。

撮影地には4時到着で一番乗り。天気は予報ほど良くなかったし、以前とは若干現場の状況に変化はあったが、とにかくほぼ昔のままに撮れるのはラッキーだった。

で、まあ撮影完了して帰宅したのだがインスタでそこに居合わせた方の写真を見てびっくり!
2番手で現着し、良いポジションを確保していたにもかかわらず、機関車のスノープローの真ん中に線路に埋め込まれた標識が被っているし、普通ならフレームにほんのわずかしか入らない雑草がこんもりと写り込んでいる。なんで??? どうして??? 理解不能。

プロフィールを見るとけっこうキャリアのある人のようで海外にも何度も撮影に出かけているようなベテラン。そんな人がこんな写真を堂々と人様に見せるのだから(失礼だけど)あきれ返って眠気が吹っ飛んでしまい、この記事を書く気になった。
たしかに価値観は人それぞれ異なって当たり前だが、自分が付き合ってきた方々にこういう感覚の人はいなかった。初心者や普段、鉄道写真を撮らない人なら仕方がないが、見るからにベテランとおぼしき人物の画面構成ではあり得ない。
インターネットが発達して、撮った写真をブログやインスタに手軽にアップできる時代。写真愛好家が増えるのは結構なことだが、世間の方々に見せる写真ならば、もう少し客観的に自分の写真を眺め、よく検討したうえで発信すべきではないのか。みっともない。

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さて、自分が行った場所。ひょっとしたら次回の「カシオペア」重連の際に再度訪れてみたい気がする。そこで今回、軽々しく写真をアップしてしまうと、それを見てここに人が集まってしまう可能性を危惧して掲載は見合わすことにした。

もちろん次の運転まで少々時間があるから気が変わることもあり、帰りがけに別のポイントも下見しておいたが、ともあれ今回の記事ではほかの画像で間に合わせようと思う。せこい方針だが24日に山口線で走るはずだったD51200牽引のサロンカーが、ファンの狼藉が酷いため急きょ中止されたことを思うと今の連中を安易に信用するわけにもいかない。もちろん常識あるしっかりしたファンが圧倒的に多いはずだが何が起きても不思議ではない昨今、下手なタイミングで写真をアップしておかしなトラブルが起きると関係者や近隣の住人にも迷惑がかかる(現に18日の浦和駅ではホームから地上に降りて撮影した、体の発育に知恵が伴わない奴もいたとか)。終焉迫る客車による長編成夜行列車で、しかも2台の機関車が牽引するとあれば混乱も予想しなければならないから、失礼ながらかような判断をさせていただく。

写真は2016年7月2日の下り「カシオペア」秋田行き

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2025年5月17日 (土)

夜間停車中に撮ったカシオペアの客車

「カシオペア」が引退するとかで、また撮影現場は混乱するのだろうが、そもそもこの客車、それほど豪華で美しい存在だったのか?

乗車したことがない筆者としては外観についてしか語れないが、それまでにない銀(グレー)の車体色は確かに目新しさはあった。ただそれは日中に見かけても美しいと感じず、未塗装の車両のようにしか映らなかった。北海道に夜行寝台列車を撮影に行っても編成全体がブルーで統一された「北斗星」や急行「はまなす」、あるいは客車がグリーンの「トワイライトエクスプレス」に比べるとむしろ地味に見え、この列車が(下りのスジの場合)「トワイライトエクスプレス」とほとんど時間差なくやって来るから撮ったものの、そうでなければ割愛して、そのあと少し時間をおいて通過する本命の「北斗星」のために、どこか別の撮影地に移動してしまったかもしれない。
ブルートレインがなくなってしまった後は青いDD51を撮る機会がなくなってしまったから、何となく撮ってはいたが、当時の自分にとって「カシオペア」は、あくまでもDDを撮るための列車でしかなかったのは間違いない。

ただ「カシオペア」が北海道に入らなくなった後年、本州内で国鉄型の機関車を撮るために少しは熱心に撮ったのは、ただただ編成が長いおかげで写真としての見栄えが良いことが理由だった。6両がせいぜいの客車列車では長いレンズを使っても面白味がなく、「カシオペア」が「北斗星」などと同時期に消えてしまっていたら、列車撮影から5年は早く撤退していたのは確実と言える。

そんな「カシオペア」の客車だが、夜間など暗い時間帯に撮影すると単純に「きれい」というシーンはあった。
下の2枚は函館駅と羽越線のあつみ温泉駅に停車中のショットで、ひまつぶしを目的とした長時間露光によるものだがシルバーの車体色のおかげでほかの光が反射し、そこそこ面白い色調にはなったように思う。
こういうショットを専門に狙うファンもいたことは「なるほど」と思うが、見方によっては最近できたラブホテルの建物のようでもあり、鉄道撮影というよりも「きれいな人工物」を撮っているようで、自分としてはどうもしっくりこなかったが、「カシオペア」の引退にあたり、こんないい加減な写真でお茶を濁させていただく。

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2025年5月15日 (木)

変貌した好撮影地

岩手県・湯田温泉の高級旅館「山人」が秋田県の男鹿半島に建設していた「山人-oga-」が竣工し、開業前に招待していただいたため秋田に行った。せっかくのお招き、1泊ではもったいないと前日の9日は秋田市内に宿泊し、以前から行ってみたかった東北屈指の居酒屋「酒盃」で地酒を心行くまで堪能したが予想していた以上の料理に妻ともども大満足! 店内の雰囲気、お店の方々のホスピタリティなどどれをとっても、これまで数々行った居酒屋の中でも軽く五指に入る素晴らしさ。評判を聞いたのが、かれこれ20年近く前だったが、実際に足を運んでその素晴らしさが身に染みた。
旬の山菜を使った料理や刺身をはじめコースで供されるどの料理も感動モノ(こういう安易な言葉はなるべく使いたくないが)で、日本酒がこれほど美味しいと感じたのは何年ぶりだろう。いつも途中で焼酎に切り替える自分も最後まで日本酒で通した。瞬時に寒い季節にも行ってみたいと感じたほどだ。
さらに驚いたのはお勘定。数字を書くのも品がないから記さないが、会計に間違いがあるのではないかと疑ったほど。東京の銀座や築地あたりなら倍の値段は取られても不思議ではない。

知る人ぞ知る店ではあるから各地から訪れる人も多いようだが、その場にいた客の誰もがスマホで料理の写真を撮るような無粋なまねをしなかったのも実に心地良かった。次回は何としても秋か冬に訪れたい。

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まあせっかく秋田に行ったのだからと、空港でレンタカーを借りた後、かつて列車撮影に行ったことのある羽越線の道川~下浜の下浜踏切に寄ってみた。以前、下り列車の後方に写っていた建設中の大きな橋げたの上にはバイパスが完成し、これまでメインストリートだった線路沿いの国道は利用する車もなくなって静かなのは良いとしても、バックの景色が惨憺たる状況でとても撮影どころではない。

しかも上下線の間は雑草や樹木が著しく育ってしまい、もはや列車の撮影は100%不可能。もしここで引退間近の「カシオペア」の秋田行きを撮ろうと思っている方がいるなら絶対に無理。早々にほかの場所を考えておかないと痛い目に遭うことを報告しておく。

写真は2012年9月3日の道川~下浜で撮った「あけぼの」。虎視眈々と日の回りが良くなるこの季節を狙ってはいたが、当時は忙しく早くから予定が立てられず、急にできた寸暇を利用してマイカーで出かけたのだからまだガッツがあった。そのおかげなのか、またとない天気に恵まれた。再掲で、朝日を浴びる列車の彩度が高くなりすぎて、以前アップした写真は彩度を落としたほど。今回はほぼ手つかずのままアップする。

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2025年5月 1日 (木)

飛躍した考えかもしれないけれど…

トランプの関税に関する無分別については大いに異論があるが、米国車が日本で売れないのは日本の安全基準が厳しすぎるという指摘には少しばかり賛同する。例えば形だけの1年点検や2年ごとの車検、あるいは自動車税など車を巡る問題は見直せないのか、これを機に考えても良いだろう。

農政にしても農家を守るために、これまで米の輸入を制限するなどしてきたが、農業に関わる団体などからの集票を得たいがために、そんな政策をとっているのはしょせん、国会議員の身勝手としか映らない。別に米がなくなっても死ぬわけじゃないし、それほどの話かと思うのは自分だけなのか。米の価格が上がれば付随した商品の価格も上がるのは確実だが今の世の中、別に飢え死にするわけじゃあるまいし「騒ぎ過ぎ」という気もする。
我が家の近所の(見た目だけは)農家に限って言えば、固定資産税を減免するために空き地に手のかからない栗などを植えて、ここを「農地」として土地の値上がりを待っているのだから、そんな例を目の当たりにすると「結構なことですな!」という印象も持ってしまう。

自動車産業にしたって同様。そもそも、あんな何百万もする商品がポンポン売れるのもおかしいわけで、今の技術力なら車検など受けなくとも日頃のメンテナンスさえしっかりしておけば10年10万㎞だって軽く走れるだろう。車検制度を4年間隔にしてもおかしくはない。昭和30年代前半の車じゃあるまいし(中国、韓国車は別だけど)。農業と同じく自動車関連の産業に携わる人が多いために、国会議員たちが経済界や労働団体からの支持を得るべく、厳しい安全基準を設けて保護しているようにしか映らない。
車が売れなくなると収入減になる人が増えるのは知ったことじゃないし、そもそも米が高いと言って愚痴ってる国民が、何百万もする自動車を5年やそこらで買い換えられること自体不思議。車の買い換えをやめて米を買えよ!とまで言ったら暴言か?

車検制度の間隔を長くするとか自動車税などを下げるなど、維持費の面での対応についても考えるきっかけになるのであればトランプの暴論も熟慮する余地はあるのではないかという気がするが、教育も教養もないバカなタレント議員を淘汰するなど国会議員の定数を削減しない限り、けっきょくそういう流れは生み出せないのだろうな。とどのつまり有権者の質こそが問題というわけだ。

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「カシオペア」の最後を撮ろうという方々の、撮影地の場所取りが激化しているとの続報を頂いた。
たしかに上野発、上野着の時刻を見ると走行シーンが撮れる場所がそこそこ各地に点在しているようで、しかも日の長い季節とあれば、さまざまな場所が思い浮かぶ。きっと「カシオペア」の引退は国鉄時代からのファンにとっても最後の大ネタであろうから無理もないのかもしれないが、それだけではなく今の時代はインスタなどに投稿する「にわかファン」も多いはずで、鉄道ファンとして一定のルールや常識が及ばない人もいるから何が起きても不思議ではない。早い段階で立ち位置を確保しても、後からやって来る「にわかファン」に前に立たれることも起きるだろうよ。

この際、列車の手前に群衆を入れて撮影するなど、気持ちを切り換えて撮影に臨んだ方がトラブルは少ないとは思うが、なかなかそうも行かないだろうな。

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フィルム時代は考えもしなかった超望遠840ミリでの長時間露光で撮った「能登」。もう15年近く前のもので再掲。

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