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2024年9月

2024年9月22日 (日)

高松駅のキニ15(モノクロ)

一昨日、所用があって仕方なく新宿まで行ってきた。自宅からだと田園都市線で渋谷に出て山手線に乗り換えるのが最も便利な経路。新宿の人混み、それにバカっぽいガキの集まる渋谷を通るのはかなりの苦痛だったが、時間が惜しいから「東京見物」だと割り切って耐えることにした。
それにしてもどちらの街も相変わらず人が多いのはもちろん、「大人」に見える人間が少ないのも以前と同様。ひたすら文庫本を読みながら周囲の不快な光景には目を瞑って所用を済ませてきたが、久しぶりの人混みは気分的にもヘトヘト。会社を辞めてまもなく半年近くなるが、もはや自分の体もメンタルも、あんな喧噪の中ではもたないということを思い知った。

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昨晩は武蔵小杉で若い鉄道仲間と飲み会。自分を除き皆50代だから「若い」という表現は適切ではないにしても共通の話題は多く楽しく酒を飲んできた。すでに鉄道撮影から撤退した自分としては昔のことしか話のネタはないが、いずれも優しい面々、つまらない思い出話にも耳を傾けてくれて6時間にも及ぶ長丁場もあっという間だった。
皆さま、どうもありがとうございました。

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明日から帯広。今回は4年ぶりのエゾナキウサギ撮影に挑む予定。ほかにリスなども撮れれば嬉しい。
すでに北海道に生息する主な小動物はそこそこ撮り終えているが、年に数回しか訪れないビジターとしては、単に撮ったというだけの絵ばかりで、面白いポーズや仕草はなかなかお目にかかれない。「(北海道まで)来たからには撮らなきゃいけない」という義務感に駆られ、図鑑に出ているような写真ばかりで変化に欠けるものばかり。だからそろそろこの辺で狙いを変え、ありきたりの写真ではなく、もっと表情が豊かなシーンを見たいと思う。

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こういう車両が好き。四国・高松駅で1978年3月に撮影したキニ15。
10系や20系の気動車は鉄道模型で蒸気機関車と並べると良い味わいを醸し出すから、小学生の頃からエンドウやカワイモデルのキハ17やキハ35などを買ったが、こういうゲテモノまで商品化されることはなく、近年になってキットとして販売されてから質の良い完成品が出るだろうと待っていた。

しかしさすがにこんな変わり種を出しても、¥150000以上出して買う人は少ないだろうから、いまだに決定版が出ず残念至極。願わくばU-TRAINSあたりから精密なモデルが出れば飛びつくのに。

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2024年9月19日 (木)

無料だった6年前の豪華車両展示会

何気なく過去の画像を見ていて驚いたのは2018年8月25日に大井町の東京総合車両センターで行われたEF5861の公開。当時はまだ自分と同じ世代の人なら当たり前にも思っていたことだが、この車両展示会が無料だったことが、今となっては信じられない。
最近のつまらない車両撮影会だって何万もの参加費を取るのだから、「大物中の大物」であったEF5861がお召し装備で、しかもパンタグラフまで上げて屋外で展示されたのに「タダ」だった事実は6年しか経っていないのに隔世の感がある。コロナ禍を経験した後の世の中の変化の一つなのかもしれないが、当時のJRはまだ「金を取って見せる」ということにガツガツしていないで良い時代だったと懐かしくなる。

今だったら61号機の左右に並ぶEF651052とEF8181だけでも数万円の参加費が当たり前だろうが、6年前の今ごろはこんなゴージャスな展示会が無料で行われていたわけだ。

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2024年9月15日 (日)

C6029の廃車体

暑さがぶり返す中、ようやく次回の「電気機関車EX」の連載記事を書き上げた。この本、毎月の特集は国鉄時代の電機の特集が多く、よほど考えないとほかの執筆者と同じ機関車について書くことになるから、いつも何を扱うかで悩みに悩む。実際、それさえ決まれば記事を書くのはさほど苦にはならないが、毎度そこに至るまでに時間がかかってしまう。今回も次の記事のタイトルが決まったのが12日夜。昨晩なんとか記事を書き終え今朝、画像データとともに編集長に送付した。

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この数日、自民党総裁選に出馬する候補者の記者会見や討論会を見ていたが、やはり小泉進次郎の底の浅さが目立つ。羅列してもきりがないが、もし自分が首相になったら国会の予算委員会の質疑も経ないで解散を断行し、いきなり総選挙で国民に信を問うというのだから荒唐無稽も甚だしい。国民は予算委や各党党首との討論などを通じて首相としての彼の能力を見極め、それをもって衆院選で判断を下すのだから、まだ実現できるかどうかも分からない総裁選での発言だけを信じて(自民党に)投票しろと言われても、それでは解散どころか衆院選をやる意味はない。果たしてこいつは日本記者クラブでの討論会終盤、会場に湧きおこった記者連中の失笑をどう受け止めたのだろう。リスキリングしなきゃならないのはお前だよ。どうしようもない〇〇さだ。

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1971年の夏、肥薩線・真幸駅で撮ったC6029の廃車体。バカチョンカメラで撮ったもので、こんな廃車体を撮ったからと言って「C60を撮ったことがある」などと言えるものじゃない。せめてナンバープレートでもあれば別だが、ペンキ書きの番号も実際に本当なのかどうか疑わしくもある。廃車されてからずいぶん長く放置されていたように思うが蒸気機関車現役時代、ペンキでナンバーが書かれた廃車体は各地で見かけたものだった。

ただ、ナンバープレートのほかロッドなども外されてはいるが先日、信濃大町市内の公園で見た静態保存機(名ばかりの保存だが)C5694よりはマシな気もする。

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2024年9月10日 (火)

お呼びじゃなかったEF58の画像⑰

妻に誘われ一泊で伊豆に行ってきた。特に目的はなく温泉に入り、美味い食事にありついてきた。当初は電車を利用しようと考えていたが、残暑が続いて乗り換えも面倒に感じマイカーを使った。伊豆方面に車で行くのはゴミゴミした熱海市内を抜けるのが嫌で、いつもは避けているが、日曜に下って翌日の午前中に帰るなら渋滞もなく、さほど苦にならないと考えたから。宿はなかなかゴージャスで快適。カメラも持たない旅は楽で、夏の疲れが少々癒えたようだ。

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団体列車の撮影に熱心だった頃、こういう「編成はイイ!」のに「牽引機がクソ!」だと、本当にガッカリしたものだ。まだ高校生の頃で、好きな機関車を好きな列車に充当してもらうようお願いすることなど考えもしなかった時代の写真。もちろん61号機が充当されることを期待していたが、そうは思うように行くはずもない。1977年7月31日撮影。

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2024年9月 6日 (金)

おかしな色のDE10

今日は小泉が自民党総裁選への出馬を表明する。前々回の記事であんなことを書いたが、もしも小泉が首相になってしまったらそれはそれで楽しいこともある。
まあ今回の総裁選に出ると予想される面々を見ても、今後も日本の政治が浄化されるとも思えない。こちらの余命も日に日に短くなっていく中で政治にいつまでも幻想を抱いても無駄。だったらいっそ視点を変えて「ショー」としてウォッチした方が笑えるだけ健康に良いかもしれない。

国会中継が面白くなるのは間違いない。最も楽しめそうなのが党首討論。立憲民主党の代表が野田元首相になった場合はとりわけ目が離せない。政治家の世襲をなくしたいと主張している野田氏とのやりとりは今からワクワクする。その中で小泉が「クール」だとか「セクシー」だとか訳の分からない発言をすれば、さらに盛り上がる。新聞にも週刊誌のような記事が増えて翌日の朝刊が待ち遠しいものになって発行部数が増えるだけでなく、今年あるいは来年の流行語大賞も見えてきそうだ。

予算委員会などの答弁に立つ場面も同じ。官僚が徹夜で答弁を作成しても本人は内容を100%咀嚼できないないだろうから、審議が何度もストップする可能性も高い。役人の徒労感も激しくなりそうでブラックな残業が増え、それも問題となるのではないか。答弁書の作成を命じられそうな役人は早くもウンザリしているとの書き込みを目にしたが、今から「勘弁して欲しい」と思っている関係者も多いという。漢字の読み間違えを警戒してフリガナも必要になるかも。

組閣も面白そう。願わくば麻生太郎が入閣してくれれば上々。閣議で首相の隣にふんぞり返って座り、誰が首相か見間違えるような画像を期待できる。まず週刊誌のグラビアになるだろうが、同じように年上の閣僚が面従腹背している姿もそれはそれで想像をかき立てられる。

ちょっと考えただけでも以上のようなシーンが浮かぶが、つまらないドラマよりもノンフィクションとして楽しめる国会中継や政治関連のニュースは今後要注目のエンターテインメント。小泉じゃダメ、自民党には期待できないと分かれば、その次の選挙から投票率がアップすることが彼の最大の功績になるのかも。

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暑さが峠を越えつつあるように感じるものだから、そろそろ先送りしていた諸々の手続きなどを開始しようと列挙したら、かなりの数があることに気づいて我ながら呆れている。妻に頼まれた家事などまで入れれば両手の指では数えられない。怠慢な性格を呪ってしまう。

そんなわけでブログも手抜き。ここしばらくはアップした写真の説明程度で済ませようと思う。
1994年6月29日に赴任先の福岡から裁判の出張で行った熊本でのもの。非電化区間の豊肥線・水前寺まで特急電車が乗り入れるため、熊本との間、電車を牽引するために国鉄特急色に塗り替えられた可哀想なDE10。
当時はおかしなデザイナーがせっかくの国鉄車両を妙なデザインに変えてしまい、国鉄特急色のまま使われていた485系電車も少なかったのだから、なにもわざわざDE10をこんな色にすることもなかったのに。
JR九州の目を覆いたくなるような色彩の車両を見て一時期、列車撮影から離脱していたが本社に戻る時期も迫り、記録として残したもの。

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2024年9月 2日 (月)

保存機C5694の惨状

少しは涼しくなることを期待して今月は帯広を訪れる予定。
帯広は3月にも行ったが、今回は久しぶりにエゾナキウサギを見ようと考えている。サケが川に遡上する時期に入るため道東に行けばヒグマの姿も濃くなるが、そちらはもう少し先にして9月はここ4年ほどご無沙汰のナキウサギを優先することにした。それにヒグマは動きも緩慢で表情も乏しく、全身真っ黒とあって絵的にも変化に富む写真をモノにするチャンスは少なく被写体としての面白味はさほど高くはない。実際にクマを見たことのない人に写真を見せれば「凄い!」とか「危なくはないのか?」などと驚かれるが現実はそんなもの。だからいつもはシマフクロウを待っていると(まだ撮れたことはない)、その合間に出てくるから撮ってはいるが、わざわざヒグマ撮影を目的にしたことはない。

実は帯広、近くに知名度の高い観光地があるわけでもなく、全国的にはせいぜい十勝川温泉ぐらいしか知られていないが、市内の緑が丘公園は市民の憩いの場所でリスが走り回り、キツネやフクロウ、モモンガなども見られて一発で気に入ってしまった。食事に関しては海から少し離れているため魚介類についてはまあまあながら、農産物や乳製品はどれも美味だし、いつもお世話になる十勝川温泉のホテル、豊洲亭のコース料理も絶品。モール温泉も湧き出て北海道各地に足を運んできた自分も最ものんびりできる道内随一の場所。楽しみだ。

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台風が低気圧に変わり今日の横浜は朝から青空。久しぶりにBMW M4を走らせて本屋に行き文庫化された小説を買ってきた。
その際、鉄道書籍にも目を通したが、やはり今回も買いたいと思うような本には出会わなかった。月刊誌については最新の情報を見ても気になる車両もなくなってしまっているから、もとより購買意欲など起こるべくもなく単行本コーナーで最近刊行されたものを何点か見たものの、どれも昔撮った写真を羅列しただけの内容で、ページをめくっても変化がなく飽きてしまう。立ち読みするだけでもウンザリするような本にこんな価格で付けて果たして売れるのだろうか?とこちらが心配になるほど。特にEF58の写真集など200ズームクラスのレンズで撮ったものばかりで全てのページに目を通す気になれなかった。もちろん中には良い絵もあるのだろうが玉石混交の様相で、せっかくの良い写真が埋没し目立たなくなってしまったのはもったいない。

人それぞれの価値観は異なって然るべきだと多様性を重んじる時代、どうでも良いことながら残念な思いがしたのはかつて自分自身がEF58を撮っていた頃、大窓機の撮影回数に拘って「質より量」に走りそうになったことを思い出したからだ。

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 先月の旅行中、信濃大町市内の公園で見かけた保存蒸機C5694。見ての通り酷い有様。見つけたときは公園の端に置かれた鉄くずの山に見えたほど。かつて飯山線や長野機関区で現役時代のC56を見ている者としては、こんな扱いなら解体した方がマシだと思ったのは本心。

現役蒸気機関車末期、各自治体はこぞってSLを静態保存したが、50年近くたってメンテナンスを続けず荒れたままになっている保存機は多く、今やそのほとんどがこんな状況かもっと朽ち果てているのだろうと想像する。
地元自治体にも保存した当時の感激など覚えている人もいなくなって、今や補修ための予算もつかず持て余しているのが実情ではないか。クラウドファンディングなどという響きの良い言葉で寄付を募り、きれいな状態になった保存機もあるが、とどのつまり行政の責任逃れのような気がしてならない。
補修された保存機にしてもそのタイミングで屋根などを設けないなら数年たてば再び荒廃するのは明らか。そのときになってまたクラウドファンディングを募っても、もうその頃、自分が見たこともない蒸気機関車の補修に寄付してくれる奇特な人がいれば良いが、そんな方々は先細りになるだろう。ならばいっそここで解体してしまうのも英断なのかもしれない。将来に光明が見えない「延命策」ならば宮城県内各地の静態保存機のように、解体してしまった方がベターだと感じるのは自分だけか。現地を後にする際、C5694が「安楽死」を望んでいるような気がしてならなかった。

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