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2024年7月26日 (金)

お呼びじゃなかったEF58の画像⑪

また大嫌いなオリンピックが始まる。先の東京大会では電通や博報堂などの談合問題があったばかりだが、どうせ今大会にも「世界の電通」が絡んでいるのだろうから、懲りずにまた多額の金銭が動いているのだろうと想像してしまうのもあながち的外れではないだろう。「五輪の経済効果」などといってもしょせん国民には還元されるわけでもなく、スポンサーや組織委などが甘い汁を吸うばかり。のんきな連中は、そんなことも考えずにテレビ観戦し、パブリックビューなどで大騒ぎを繰り返すのは今回も日の目を見るより明らかだ。

どうして日本人はこれほどオリンピックが好きなのだろう。ひょっとしたら1964年の東京大会の興奮がいまだくすぶっていて、あのときの残滓を引きずっているのかも。だけど「東洋の魔女」と言われて金メダルを獲った女子バレーなどは、そもそも大会の公式競技でもなかったものを、その前の世界選手権で優勝したために日本が強引に公式競技として認めさせたという事実を知らない人も多い。しかも女子バレーに参加したのはたったの6カ国。3勝もすればメダルに届くわけだ。おまけに試合直前になって北朝鮮が出場を辞退し、このままでは開催が危ぶまれることから、韓国に出場をお願いした上での結果だ。きっと韓国チームを招聘するに当たっても渡航費用や滞在費など諸々の金銭を使ったのだろう。

大半の国民はそんな経緯も知らず浮かれていたようだが、とにかくオリンピックにはそういったグレーな部分が多すぎて、のんきにアホ面下げてテレビなど見る気にはなれない。
ちなみに自分の五輪嫌いにはもう一つ理由があるが、そちらはまた別の機会に。

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先日、酒の席で知り合いのJR社員から「息子が鉄道ファンで、機関区の展示会に行きたいと言っているが、入場料が高いものが多くて行けないで嘆いている」との愚痴を聞いた。
それを聞いてこちらはのんきに「なら、お父さんが裏から手を回して入れてやればいいじゃない」と応えてしまったのだが、当たり前だがさすがに現実はそうはいかないらしい。そりゃ次から次へとあの手この手の車両展示会が開催されるわけだから一回で気が済むわけじゃなく、一度味をしめればまた行きたくなるのはファンとして当然。JR社員のお父さんとしても忸怩たるものを感じるのは無理あるまい。

翻って自分はもうJR旅客会社の国鉄型機関車もお終いだから暴利を貪るような車両撮影会などに参加することは絶対にあり得ないが、最近の鉄道ファンを対象にした撮影会やらツアーの価格を見ていると、このお父さんの嘆きもよく理解できる。
カシオペア25周年記念の小山往復ツアーの展望室プランが10万円超。高崎のC6120のナンバープレートを赤い色のもの付け替える交換体験イベントが36120円(最初の「3」が凄い)。こういうイベントの参加料は適正価格などないものだから、公正取引委員会の出る幕もなく、大して根拠のない値付けをしているようにしか見えず、それでも参加する人が多いことを見れば自ら喜んで詐欺に引っかかっている如くに映ってしまう。

まあ金があって、そんな価格でも参加したい人は参加すれば良いだけのことだが、こんな価格が「前例」となって当たり前になるとしたら弊害は残らないのか。個人的にはもはや鉄道撮影には本腰を入れる気もないから、「後は野となれ山となれ」の心境で眺めているが、良識のかけらもないような価格設定には(JR本体とは別会社ながら)企業としての知性を疑ってしまう。もともと前身は日本国有鉄道と言いながら当時でも時代錯誤の労働組合に牛耳られて解体された会社だから、社会的立場などに頓着せず恥を恥とも思わない風土が残っているのかもしれないけれどね。

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「お呼びじゃなかったEF58」に回帰。
前面の窓が大きいのに「お呼びじゃなかった」理由はあえて明記するつもりもないが、EF58ファンならご理解いただけるだろう。
だから66号機についても個人的な外観の評価は同様だが、この40号機が残っていた頃には自分が好きな「ひさしのない大窓機」も残っていたから、なおさらそんな気持ちが強かった。

これは阪和線の山中渓付近で走行シーンを撮った後に和歌山に着いたら、まだ駅に停車していたからホームを下りて撮影した画像。「お呼びじゃなかった」のにわざわざ撮影したのは、山中渓での首尾が悪く手前に雑草が入ってしまったため。結果、40号機についてはこれが最もまともなカットになってしまたということになる。
和歌山駅はホームの位置が微妙にずれていて、特に和歌山着の貨物列車などはホームの先端ギリギリに止まることが多く対向ホーム上からでは撮影できないケースもあって厄介だった。この写真撮影については駅関係者に断って地上に下りているが、望遠レンズを使えるほど機関車より前方に行くのは憚られた。まだ遠慮がちで素直な学生だったからだろう。

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