北海道、青いDD51の夜行列車@静狩3
来月発売の「電気機関車EX」の記事をようやく書き上げた。鉄道への関心が薄れゆく中で記憶をたどりながら原稿を書くのはなかなかしんどく、毎度時間がかかって編集長を困らせているらしい。ただブログの駄文と違い、鉄道好きな多くの読者にお金を頂戴してお見せするのだから毎度試行錯誤の繰り返しだ。例えば形容詞をどの言葉の前に付けるのが分かりやすいかとか、しばしば鉄道雑誌の記事に使われる言い回し、例えば「…である。」だとか「…であった。」などはなるべく避けたいし、同じ単語の繰り返しも芸がない。記事の内容そのものよりも、こんな細かな点にいつまでも拘泥してしまうのだからズルズル記事の完成に時間がかかる。自己満足に違いないとはいえ長年、鉄道雑誌を読んできた身としては、しょせん趣味の話なのにどうしてこういう論文的な表現が繰り返されるのかが疑問だったから、せめて自分の場合はいったん立ち止まって考えるよう心掛けているつもりだ。
しかしどうしても「…だが、」とか「…思う。」や「…と考える。」というところは避けるべくもなく、ほかになかなかふさわしい言葉が思い当たらず何度も使ってしまう。だから今さらながら自分のボキャブラリーのなさに愕然としつつ記事を書かせていただいているわけだ。
とまあ、とにかく記事はできたから少しは解放感もあるはずだが、無職になってみたら思ったよりやるべきことが多く時間がない。これまで気にならなかった庭の雑草が見苦しいと感じたり、洗濯物を干したり取り込んでたたんだり、あるいは無駄に取り置いている電化製品の段ボールをゴミに出したりなどなど、けっこう忙しく、午前6時ごろに目を覚ましても自分のために使う時間は意外と短い。
考えてみれば今までは妻がこれらのことを一手に引き受けてくれていたわけだから、ただただ申し訳なく思う次第で、その贖罪も含めてますます家事をやろうと張り切っている昨今。
以上、ブログ更新遅れの言い訳でした。
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今日、書き終えた連載記事でほんのわずかだけ触れた北海道の夜行寝台列車撮影時代の一コマ。まだ本格的に通い始める以前のカットで、2010年1月31日の撮影。転勤先の大阪から足を伸ばした時のもので、有名な長万部~静狩の国道のオーバークロスからのもの。中間地点にはまだ旭浜という駅があった時代だ。とにかくここは大のお気に入りで、その後あれこれいろいろな場所で撮ったが、迷ったときにはたびたびここに回帰したものだった。
何度もここ撮影した画像をアップしてきたが、初めて訪れたのは1988年5月のこと。後ろの木々がまだ低い時代。ただ個人的には木々が生長した後年の方が北海道らしい風景に感じたもので、その方が高い位置からの撮影には適したように思っている。
夜間に積もった雪がまだ解け始めず、粉雪として舞い上がって客車が隠れてしまうが、個人的にはその方が好みだった。
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コメント
今井さん
最近、更新が遅くなってしまいましたが、見てくださってありがとうございます。
このところ北海道に動物を撮りに出かけることが多く、また自宅にいてもその準備や下調べなどに追われ、鉄道への関心はますます薄れゆくばかりです。たまに本屋で鉄道雑誌を見ても電車や私鉄ばかりで、私の目に留まるような記事も滅多に見かけません。同時に写真もロングのカットが多く、印刷も悪くなっていますから購入することもなくなりました。
「昔は良かった」とつくづく感じる昨今で、きっともう実物の鉄道に熱を上げることはなくなるのでしょう。ブログに継続も正直、疲れてきましたが、まあマイペースでやっていくつもりです。
今後もよろしくお願いします。
投稿: U | 2024年6月17日 (月) 18時53分
いつも拝見しています。EXの記事も楽しみにしています。最近は私も鉄道への興味は薄れてしまい、立ち読みする程度になりました。
お名前は昔の鉄道ファンからお見かけしていましたので、平成生まれの身からすると撮りたいモノがたくさんある時代に趣味をされていたのは羨ましい限りです。
YouTubeで動画も公開していますので、ぜひご覧ください。
投稿: 今井俊介 | 2024年6月15日 (土) 19時05分