広島駅のEF5869
キヤノンの関係者によればもうすぐ発表されるフラッグシップ機(名称がR1なのかは不明)の画素数は2400万画素らしい。高感度性能を重視したために、この程度の画素数が落としどころになったようだが、それでもせいぜい(高感度は)ISO102400のようで飛躍的な発展とはならないのではないかと推測する。AFに関してはそこそこ進歩があるようだから、これに飛びつく層もいるだろうが、画素数についてはこれまでフラッグシップとしての役目を果たしてきたR3から激減するらしく、動物や鳥などのネイチャーフォトを撮っている身にはさほどの魅力は感じられないのではないか。
なにしろ生き物の撮影は近づけないケースが多くトリミングせざるを得ないものが多い(筆者はトリミングというものについては、しないで済むならそれに越したことはないが当然するべきものだと考えている)。だから画素数が現在主流の4000万画素半ばから半減されるとしたら、トリミング耐性も厳しくなるわけで、これは生き物を撮っている人たちには辛いはず。無節操に新しいカメラに飛びついても(トリミングした後の)画質が悪くなる可能性があるものを大枚100万円(実際、R1はそんな価格になるようだ)も出して導入しても喜べるか大いに疑問だ。
まあ2400万画素とは言え、それがどんなセンサー方式で採用されたかまでは聞かなかったから、キヤノンユーザーは筆者のこれだけのネタで早くも失望することもないとは思うが、この話が現実だとしたらそんなボディを買うよりももうすぐ発表になるであろう180~400ミリ(画角については未定)など、交換レンズに投資した方が利口な気がする。
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この秋、営業運転を終了する高崎の機関車群。9月にお別れ運転があるようで、お仲間からお誘いも受けている。まあ機関車ファンとしては引退に当たってお祭りとして参戦するのも「けじめ」なのだが、今ひとつ気が進まない。大勢の「にわか」をふくめた鉄チャンが詰めかけ、先日の大宮車両所での部品販売会のように撮影現場が混乱して新聞沙汰になるであろうことは目に見えているし、なにしろあの区間では撮影地も限られて面白味もなく、さらにはまだ暑さも厳しいから満足感よりもストレスの方が大きそうだ。
だから「最後だから…」と、こういうイベントに出かけて、これまで満足な写真が撮れた経験が非常に少ない者としては躊躇している。
やる気満々の方々は運転日が休日なのだから、もう沿線のホテルを予約するなり準備しているのだろうが(貧乏ったらしく車中泊を考えている人も多いかも)そろそろ自分も身の振り方を考え始めなければ。
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「電気機関車EX」の連載初回にも書いたとおり目撃したEF58中、最も気に入っていた69号機。広島配属時代は住んでいた関東地方にまで定期で上ってくることはなかったが、61号機に次いで2番目に撮影回数は多い。
列車を牽いている姿を長いレンズで撮るのが何より好きだったが、一方でこういう停車中のシーンも撮りたくてずいぶん、そんな機会がある運用を把握することに努めたものだ。
これは1979年3月に広島駅でのもの。柳井まで単機で下り、そこに疎開していた旧型客車を下関まで廃車回送するときの運用で、同じ日の同じタイミングでお座敷列車を牽いて、やはり大窓の64号機が岡山方面に向かう運用と重なった。どちらを撮るか迷った日の一枚。けっきょく撮影回数の少ない64号機をチョイスしたが、理由はそれだけではなく、上り列車の方が光が良かったことも大きい。
ゼンザブロニカEC-TLで撮ったが、ちょうど雲がかかって思いのほか撮影環境が良くブローニーフィルムを一本使い切ってしまった。
列車の先頭に立つシーンよりも地味な記録だがじっくりと、そして少しでも好きな角度を考えながら撮れたことを今でもはっきりと思い出す。
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コメント
ご無沙汰しております、札幌のFです
窓大きさが際立つ1枚、感服です
私の好きな31機同様、自分の目でみてみたかった機関車ですね
素晴らしい絵ありがとうございます
投稿: 札幌・F | 2024年6月21日 (金) 09時37分
「元鉄道ファン」さま、コメントありがとうございました。
実は次のブログの記事に書きますが、最近あまりにも撮影など鉄道趣味から遠ざかってしまいブログの更新が滞りがちです。そのため以前のように自分自身が前向きに記事を書く気力が低下し、写真の選定も安易になってしまっています。
そこで当面、今まで自分自身があまり思い出したくもない、いわゆる「お呼びじゃなかったEF58」の写真を羅列しようと思い立ちました。熱心なEF58ファン諸兄を冒涜するような言い回しも多々出てくることだと思われ大変恐縮ですが、好き嫌いの激しい身、現役時代は確かに大窓以外の機体はほぼ眼中になく、非常に偏った表現になりますが、ブログ継続の一手だということでどうかお許しください。
それともう一つ、私、大窓機が好きだったくせに広島の一体型ひさしについてはちょっと好感があったのは事実で、そこはどうか個人的な趣向の違いとご容赦願う次第であります。
投稿: U | 2024年6月19日 (水) 12時50分
いつも楽しく拝見しています。
広島区のEF58は、S50.3のダイヤ改正以前は、大窓のEF58も多かったのですが、
S50以降、パンタグラフのPS22化、左右に渡る庇がつけられがっかりです。
その中でEF5869は、パンタグラフのPS22化だけで済んでよかったですね。
広島機関区は、機関車にとって鬼門です。EF58の改造をはじめ、EF66に庇を取り付けたのも
広島機関区所属時のように記憶しています。
今思えば、記録として改造されたブサイクなEF58でも撮影すべきと後悔しています。
余談ですが、私が好きなEF58は、下関の29,31号機です。晩年は定期仕業もなく、
臨時列車や回送列車運用だけでしたが、見応えのあるEF58でした。
ところで、貴殿も退職されたんですね。私も65歳になり3月で退職になりました。
現役時は、鉄道車両に関する強度相談、試験に関する業務を担当したので、色々なエピソードがあります。
守秘義務がありますので公開できませんが、懐かしい思い出です。
投稿: 元鉄道ファン | 2024年6月19日 (水) 11時32分