« 2024年5月 | トップページ | 2024年7月 »

2024年6月

2024年6月28日 (金)

お呼びじゃなかったEF58の画像⑤

北海道の旅も前半を終えたが、まずまずの成果が得られているようだ。ヒグマについては昨年、駆除した数が多かったせいかほとんど目撃しないが、キタキツネの子どもやクマゲラの雛なども撮影できたし、何よりハヤブサを近くからアップで撮影できて満足。このあと、ラッコが見られれば上々だ。

簡単にブログも更新。

高崎駅で撮ったEF58173。1978年3月12日の撮影。列車は試験6992列車。たしか上越線にEF16を撮りに行ったか帰りだったような記憶があるが定かではない。久しぶりの寒冷地仕様のEF58ということで。

1979312-6992

ところで以前の記事に真偽不明で書いたが、「カシオペア25周年」の記念列車が7月16日に上野~小山で運転されると発表があったようだ。

| | コメント (0)

2024年6月24日 (月)

お呼びじゃなかったEF58の画像④

これまで画像処理に使ってきたパソコンのOSをウインドウズ10から11にアップデートした。旅行に持参するPCを買ったため否が応でもウインドウズ11を使わなければならなくなって逡巡していたが、使ってみると意外と簡単であとは慣れれば問題なさそう。そこで一気に従来のパソコンもウインドウズ11にしたのだが、その作業も簡単で無事終了した。
これまで会社勤めをしているとパソコンに詳しい人に聞けばすぐに教えてくれたが、もはや甘えられない環境となって、ユーチューブなどを見ながら作業を進めたらわりと面白かった。はまりそう。

もうひとつ、officeもつけずに新機種を購入したが友人からヤフーなどで¥400ほどでプロダクトキーを買えば、それでofficeが使えると聞いてやってみたらその通り。クソ高い金を払って買うのがバカバカしいくらい。
プロダクトキーの売買に関してはヨーロッパで法律に違反しないとの判決も出たようで、日本においてはまだ判例がないものの問題はないだろう。要するに新品で買った本を古本屋に売るような話で、昔ゲームソフトを中古で売ることに関しても法律に触れないとの判断も出ているのだから、今後日本で裁判になってもヨーロッパのような結果になるのではないか。ダウンロードする際に規約を読んで合意しなければならないとしても、それは新品を買った人の問題で、その次のユーザーとしては知ったことではない。マイクロソフトがこれを盾にとったところで独禁法違反の恐れが出るだろうから、こんな些末な問題で係争するも思えない。

細かい点については解釈上のこともあって自分ごときが「絶対」とは言い難いものの、ユーザーはこのプロダクトキーの売買に違法の恐れがあるとは気づかなかったと主張すればそれまでのような気もするし。

**************************************************************************************************

1978年3月17日に撮ったEF5820(広)の唯一の画像。もちろん多少連写しているから数カットはあるが、とにかく20号機との遭遇はこのときだけ。
もちろん何度も出会いたいような個体ではないが、今にして思えばEF58は全機撮ることができたのだから、おろそかに扱わないでよかったと思う。

でも、それだけのこと。

1978317

| | コメント (1)

2024年6月23日 (日)

お呼びじゃなかったEF58の画像③

さて本日から北海道。季節的にはエゾシカもキタキツネも今年生まれた子供が大きくなってしまい、ちょっぴり時期が遅い気もする。ただ知床方面は子ギツネが生まれるのが道内でもやや遅いと聞くから、ひょっとしたらまだチビギツネが見られるかもしれないと淡い期待もある。ヒグマは多分、盛んに出没しているだろうからそれはそれで良しとしても、正直言って真っ黒い姿はあまり絵にならないので、個人的にはさほど嬉しいターゲットではない。願わくばシマフクロウなのだが、餌付けされていない個体はよほどの強運にでも恵まれなければ無理だろう。
とにかく行って、目についた生き物を粛々と撮影するのみ。

**************************************************************************************************

どうやら以前の記事にも書いたようにE26系客車というか、「カシオペア」のツアーは今年度で終わるらしい。現役バリバリのお仲間や、JRの情報に明るい複数の筋から聞こえてきた。誕生から25年と言えばまだまだ使えそうな気がするが、それよりも機関車を早く淘汰したいのだろうか。一部では落成から25年で記念の列車が走るという、こちらはちょっと信憑性に疑問がある噂も耳にしたが、今のところそんなツアーの募集もなく直ちに運行されるとも思えない。まあ、走るとしてもこれまでと同じような区間か、せいぜい北海道に渡る程度だろうから色めき立つこともないが、いよいよ客車列車の終焉が迫ったようだ。

**************************************************************************************************

大学に入ってしばらくして購入したオリンパスの300ミリレンズは今使っている大口径望遠レンズと比較すれば解像力など無いに等しいほどだったが、それでも圧縮効果は135ミリなどと比べれば格段の差。それが気に入ってずいぶん無理して使ったが、やはり「安かろう悪かろう」では結果も大したことはない。まして手持ちで撮影することが多いのだからろくな画像が残っていないのも当たり前。そんな結果の中から新子安で1979年11月17日に撮った荷物33列車の157号機をアップする。

写真左側の横須賀線が新川崎などを回るルートに変更されるため工事が進んでいたころのもの。何ら変哲も面白みもない浜松の機関車の中でも3桁のものは撮っても撮らなくても構わなかったが、この前後に通過する8111列車で広島のEF58が来たので撮影に出かけたように記憶している。

19791117

| | コメント (0)

2024年6月21日 (金)

お呼びじゃなかったEF58の画像②

「お呼びじゃなかったEF58の画像」というタイトルについて、ちょっと思い切った発想だというご指摘もあったが、実は「お呼びじゃない」どころか、「目障りだった…」という方がぴったりで、当初はそういうタイトルを考えていたことも告白する。

ただ、長年こんなブログを継続していると、今になってこんな機体でも(ブログの)延命には少しは役に立つのだなということもあり、写真の真価はやはり記録しておくことにあるのだなと痛感しているのもこれまた事実だ。

本日は1977年6月5日のEF58129(東)。場所は今や東京近郊の一大ベッドタウンとなった東戸塚。このころは戸塚~保土ヶ谷と表記していたころで、まだ東戸塚の駅の建設が始められたばかり。バックを見ればお分かりの通り、まだまだ農村の様相がありありと感じられた時代。今になってみるとご立派なマンションなどが立ち並んでいるが、自分たちがここで列車を撮っていたころは養豚場だが牧場もあって、昔懐かしいにおいが漂っていたのだから、自分にとっては田舎のイメージが抜けていない。

197765

| | コメント (0)

2024年6月19日 (水)

お呼びじゃなかったEF58の画像①

平日夕方のNHK首都圏ネットワークで毎日報告される「オレオレ詐欺」の被害。呆れるくらい連日、あの手この手で騙される人が多いことにビックリする。

たしかに詐欺をはたらく連中の狡猾さや巧みな甘言など、いろいろあって被害者がそれに乗っかってしまうことに少しは同情するが、これほど大きな社会問題となっているのにそれでも大金を振り込んでしまうケースも多く、正直言って「こいつらバカか?」というのがホンネ。
もちろん子供や公務員になりすまなどしてお年寄りを騙す奴らの性根にも強い憤りを感じるが、やはり一方で情報がこれほど流布される時代になってもなお被害に遭う人たちが減らないのはやはり自己責任に決まっている。
自分が勤めていた会社でも親が500万円ほどの被害に遭って、当事者の息子が親をなじって不和になったという話もあったが、同僚の肩を持つわけではないものの、その気持ちよく理解できる。
だまし取られた金など返ってくるまい。汚い犯罪に手を染めて笑っている連中の顔を思うと腹も立つが、一方で最近はだんだん加害者に対して「巧くやったな!」などと思うことすらあるのは、あまりにも被害者が愚かに見えるからか。

けっきょく日本人というのはお人好しが多すぎる。こんなニュースを見ながら騙される老若男女の話を聞いていると政治にしても同様だなと思ってしまう。例えば裏金問題にまつわる政治資金改正法も結局は国民を欺くか如き内容で、どうせ「喉元過ぎれば熱さを忘れる国民」は中身の酷さにまで目が届かないのだろう。

*************************************************************************************************

無職になって家にいる時間が長くなったが案外暇はない。今まで家の中でやるべきことをやらずにきたおかげで、それをこなしていると、思っていた以上に時間がかかり、夕方気づいてみるとヘトヘトになっていることもたびたび。いかに家事を疎かにして妻に任せっきりにしていたかがよく分かる。今日は朝5時半に起きて庭の手入れをしたが午後は午後でそれに付随したこともやる予定。しかも次の日曜日からしばらく北海道に行くのでその準備も重なり、撮影の下調べなどにも時間が足りない。
仕事を辞めたらこのブログにしても別のブログ、あるいはインスタグラムの更新の頻度を高めようと思っていたのに、なかなかそうもいかず予想外の展開に驚く。

そういう状況なので当ブログの写真もじっくり選んでアップするほど時間をかけられず今後は目についた駄EF58、端的に言えば凡庸極まりない松竹梅でいうところの「梅」のEF58を片っ端から羅列してブログを継続しようと、安易な方針を採り入れることにした。まあ趣味誌から連載記事の執筆も頂いていることから、このブログにあまり細かいことを書くと原稿のネタも重複するから、サラッと写真だけアップして説明については大幅に手を抜こうという魂胆。きっとこのブログを見てくださっている方も、自分と同じような年齢層か少し下ぐらいの方が多い事だろうから、当時注目度が低かった機関車の写真について長ったらしい解説など読む気もないだろうし。そしてご覧いただくとすぐに分かると思うが大窓の機体以外については、真面目に撮影していないのがありあり。フレーミングがいい加減だったり編成後部が切れていたりと、まったく集中力が欠如した写真ばかり。コストの高いカラー(リバーサル)で撮ったものなどほとんどない。

では「お呼びじゃなかったEF58」の画像シリーズのスタート。
始めは20系時代の夜行急行「銀河」を牽くEF5856(宮)。1979年3月10日、保土ヶ谷。この時もやって来る機関車が分かっていたからブローニーをやめて35mmのカメラで撮った。

Img6080

| | コメント (1)

2024年6月16日 (日)

広島駅のEF5869

キヤノンの関係者によればもうすぐ発表されるフラッグシップ機(名称がR1なのかは不明)の画素数は2400万画素らしい。高感度性能を重視したために、この程度の画素数が落としどころになったようだが、それでもせいぜい(高感度は)ISO102400のようで飛躍的な発展とはならないのではないかと推測する。AFに関してはそこそこ進歩があるようだから、これに飛びつく層もいるだろうが、画素数についてはこれまでフラッグシップとしての役目を果たしてきたR3から激減するらしく、動物や鳥などのネイチャーフォトを撮っている身にはさほどの魅力は感じられないのではないか。

なにしろ生き物の撮影は近づけないケースが多くトリミングせざるを得ないものが多い(筆者はトリミングというものについては、しないで済むならそれに越したことはないが当然するべきものだと考えている)。だから画素数が現在主流の4000万画素半ばから半減されるとしたら、トリミング耐性も厳しくなるわけで、これは生き物を撮っている人たちには辛いはず。無節操に新しいカメラに飛びついても(トリミングした後の)画質が悪くなる可能性があるものを大枚100万円(実際、R1はそんな価格になるようだ)も出して導入しても喜べるか大いに疑問だ。

まあ2400万画素とは言え、それがどんなセンサー方式で採用されたかまでは聞かなかったから、キヤノンユーザーは筆者のこれだけのネタで早くも失望することもないとは思うが、この話が現実だとしたらそんなボディを買うよりももうすぐ発表になるであろう180~400ミリ(画角については未定)など、交換レンズに投資した方が利口な気がする。

********************************************************************************************

この秋、営業運転を終了する高崎の機関車群。9月にお別れ運転があるようで、お仲間からお誘いも受けている。まあ機関車ファンとしては引退に当たってお祭りとして参戦するのも「けじめ」なのだが、今ひとつ気が進まない。大勢の「にわか」をふくめた鉄チャンが詰めかけ、先日の大宮車両所での部品販売会のように撮影現場が混乱して新聞沙汰になるであろうことは目に見えているし、なにしろあの区間では撮影地も限られて面白味もなく、さらにはまだ暑さも厳しいから満足感よりもストレスの方が大きそうだ。

だから「最後だから…」と、こういうイベントに出かけて、これまで満足な写真が撮れた経験が非常に少ない者としては躊躇している。

やる気満々の方々は運転日が休日なのだから、もう沿線のホテルを予約するなり準備しているのだろうが(貧乏ったらしく車中泊を考えている人も多いかも)そろそろ自分も身の振り方を考え始めなければ。

********************************************************************************************

「電気機関車EX」の連載初回にも書いたとおり目撃したEF58中、最も気に入っていた69号機。広島配属時代は住んでいた関東地方にまで定期で上ってくることはなかったが、61号機に次いで2番目に撮影回数は多い。
列車を牽いている姿を長いレンズで撮るのが何より好きだったが、一方でこういう停車中のシーンも撮りたくてずいぶん、そんな機会がある運用を把握することに努めたものだ。

これは1979年3月に広島駅でのもの。柳井まで単機で下り、そこに疎開していた旧型客車を下関まで廃車回送するときの運用で、同じ日の同じタイミングでお座敷列車を牽いて、やはり大窓の64号機が岡山方面に向かう運用と重なった。どちらを撮るか迷った日の一枚。けっきょく撮影回数の少ない64号機をチョイスしたが、理由はそれだけではなく、上り列車の方が光が良かったことも大きい。

ゼンザブロニカEC-TLで撮ったが、ちょうど雲がかかって思いのほか撮影環境が良くブローニーフィルムを一本使い切ってしまった。
列車の先頭に立つシーンよりも地味な記録だがじっくりと、そして少しでも好きな角度を考えながら撮れたことを今でもはっきりと思い出す。

Ef5869

 

| | コメント (3)

2024年6月13日 (木)

北海道、青いDD51の夜行列車@静狩3

来月発売の「電気機関車EX」の記事をようやく書き上げた。鉄道への関心が薄れゆく中で記憶をたどりながら原稿を書くのはなかなかしんどく、毎度時間がかかって編集長を困らせているらしい。ただブログの駄文と違い、鉄道好きな多くの読者にお金を頂戴してお見せするのだから毎度試行錯誤の繰り返しだ。例えば形容詞をどの言葉の前に付けるのが分かりやすいかとか、しばしば鉄道雑誌の記事に使われる言い回し、例えば「…である。」だとか「…であった。」などはなるべく避けたいし、同じ単語の繰り返しも芸がない。記事の内容そのものよりも、こんな細かな点にいつまでも拘泥してしまうのだからズルズル記事の完成に時間がかかる。自己満足に違いないとはいえ長年、鉄道雑誌を読んできた身としては、しょせん趣味の話なのにどうしてこういう論文的な表現が繰り返されるのかが疑問だったから、せめて自分の場合はいったん立ち止まって考えるよう心掛けているつもりだ。

しかしどうしても「…だが、」とか「…思う。」や「…と考える。」というところは避けるべくもなく、ほかになかなかふさわしい言葉が思い当たらず何度も使ってしまう。だから今さらながら自分のボキャブラリーのなさに愕然としつつ記事を書かせていただいているわけだ。

とまあ、とにかく記事はできたから少しは解放感もあるはずだが、無職になってみたら思ったよりやるべきことが多く時間がない。これまで気にならなかった庭の雑草が見苦しいと感じたり、洗濯物を干したり取り込んでたたんだり、あるいは無駄に取り置いている電化製品の段ボールをゴミに出したりなどなど、けっこう忙しく、午前6時ごろに目を覚ましても自分のために使う時間は意外と短い。
考えてみれば今までは妻がこれらのことを一手に引き受けてくれていたわけだから、ただただ申し訳なく思う次第で、その贖罪も含めてますます家事をやろうと張り切っている昨今。

以上、ブログ更新遅れの言い訳でした。

*************************************************************************************************

今日、書き終えた連載記事でほんのわずかだけ触れた北海道の夜行寝台列車撮影時代の一コマ。まだ本格的に通い始める以前のカットで、2010年1月31日の撮影。転勤先の大阪から足を伸ばした時のもので、有名な長万部~静狩の国道のオーバークロスからのもの。中間地点にはまだ旭浜という駅があった時代だ。とにかくここは大のお気に入りで、その後あれこれいろいろな場所で撮ったが、迷ったときにはたびたびここに回帰したものだった。

何度もここ撮影した画像をアップしてきたが、初めて訪れたのは1988年5月のこと。後ろの木々がまだ低い時代。ただ個人的には木々が生長した後年の方が北海道らしい風景に感じたもので、その方が高い位置からの撮影には適したように思っている。
夜間に積もった雪がまだ解け始めず、粉雪として舞い上がって客車が隠れてしまうが、個人的にはその方が好みだった。

_dsc7574_010

| | コメント (2)

2024年6月 6日 (木)

関ヶ原のEF5861と高崎の機関車消滅の話

注文していたパソコンが伝えられていたよりも4日も早く届き、設定に夢中になっていた。OSがウインドウズ11になって戸惑うかと思っていたがハードルは思っていたよりも低く、比較的楽に進んだものだからいい気になって、明日から長野に旅行に行くというのに急がずとも良いことまで手を付けてしまった。今使っているパソコンにもウインドウズ11をインストールしても良いかもしれない。

しかしこの新しいOSで最も気にかかるのがワンドライブという機能。設定を切らなければマイクロソフトのクラウド上に(自分が)作成した文書などが保存されてしまう。ところがその容量がたったの5GB。だからすぐに容量を超えてしまい、その容量を増やすために課金するよう求められる。その設定が出荷の段階からONになっているものだから、そのことを知らなければ、別のパソコンから移行した画像などですぐにいっぱいになって課金しろとのメッセージが画面に繰り返し現れる。

幸いこのことを前もって知っていたから、設定が一通り終わった段階でワンドライブとの連携を断ったが、それでもすでに4GB近くを使用していたのだから、これまでのウインドウズ10のようにRAW現像した画像をデスクトップなどに放置しているわけにはいかず、整理が苦手な自分としてはうっかりできない。
また、もう一つは新しいノートPCの画面が明るすぎて、すでにブログにアップしている画像が露出オーバーに見えてしまうこと。今回の画像は従来のもので作成しアップしたが、ノートPCではかなり明るく見えてしまう。従来機はEIZOのカラーモニターにつないで作業しているが、そのへんの落としどころを見極めるのが難しくなりそうで、今後頭を痛めることになるかもしれない。

それにしてもマイクロソフトはウインドウズ10が最後のバージョンになると言っていたのに「11」を出し、さらにはもう「12」の噂まで出ている。そしてその「12」からはサブスクリプションになるかもしれないというのだから、それが本当ならたまったものではない。
まあ5年くらいは先のことになろうかと思うが、進歩すること自体は良いとにしても、例えばコンパクトなデジタルカメラでじゅうぶん満足している人に高級ミラーレスカメラを押し付けるが如き戦略で、自分にとって不要なものにまで金を払わなければならない時代が来るとしたら迷惑でしかない。

*********************************************************************************************

1980年7月27日、関ヶ原で撮影したEF5861牽引の8102列車。宇都宮学園修学旅行の団臨。
この列車22日に8107列車のスジで品川から岩国まで下り、乗っていた学生は広島や大阪へ寄ってこの日に戻ってきたわけだが、24日に8302列車で瀬野八を越えるための後補機が写る瀬野西トンネルで撮りたく、東京機関区の方にお願いして61号機を当てていただいた。

瀬野八で撮った写真はいくつかの雑誌にも掲載していただいたが、ほかにも山崎やこの関ヶ原でも写真が撮れるとあって、このA126仕業は撮影する身にとって非常にありがたい運用だった。いずれの場所も晴天には恵まれなかったものの、雨には降られず瀬野八ではカラーも撮れたのだから上等。

関ヶ原のこの築堤はだいぶ前から、ここでペンタックスの6×7に200mm(35mm換算で100mm)を付ければ61号機を撮るのにちょうど良いと感じていたポイントだった。単線で架線柱が列車にかかるのは仕方ないとして、名所で撮れたことを喜んだものだ。

それにしても夏も盛りの7月24日。昔から有名な撮影地ではあるものの当時、ここを訪れる人は少なかったように記憶しているが、それでも線路際の雑草が列車の足回りを隠さない程度に刈られていたのだから、さすが主要幹線だけのことはある。JRとなった今はどんな状況になっているのか知らないが、夏場にこんな場所に初めて訪れるような賭けには出たくない。

Img0660
************************************************************************************************
ところで本日、JR東日本高崎支社が今秋、高崎支社のELとDLの営業運転を全て終了すると発表した。
まあ誰もが予想していたことだから今さら驚くようなことではないが、SL列車の補助機には電気式気動車のGV-E197系が使われるとのことで、個人的にはSLを2両使うわけにはいかないのかと思うし、そこまでしてSLを走らせることもないだろうと思うのだが。

これに伴い9月以降、ELやDLを使った臨時列車が計10往復設定されるらしいが、まあ大変な騒ぎになることになるだろう。群馬県警などはピリピリしているはず。

| | コメント (0)

2024年6月 1日 (土)

朝日に飛び出すEF64の貨物列車

やっと新たなパソコンが決まった。選定に1か月以上要した挙句、持ち運びに楽なレノボのThinkBook 13×Gen4という製品に決め手配した。当初は中古で7、8万の安いレッツノートで良いかと考えていたから、かなりの予算オーバーだが、進化するデジカメの今後を考えれば先行投資と思えば良いだろう。カスタマイズしてメモリーやストレージ、プロセッサーも高性能なものを組み合わせた。もちろん旅行用が主な使い道だから今、自宅で使用しているものもあと数年したら更新しなければならない。撮影に使うカメラ機材の投資もままならないが、画像処理のための出費もかなり重要。

インスタグラムなどが普及して写真を楽しむ人口が増えている中、撮っただけで満足している人が大半かと思われるが、デジカメの性能はフィルムのころでは想像がつかないほどとなって、撮りっぱなしではその性能は発揮できない。例えば暗部などは画像調整でかなり明るくすることもできるわけでそういう、フィルム時代でもやっていた「覆い焼き」のようなことすら否定する人もいるが、何のためのデジタル化かと考えればほどほどに手を加えることを否定するべきではないと思う。自分などはトリミングやちょっとした後処理もせずに人様に写真を見せるなど恥ずかしくてたまらない。

まあ考え方は千差万別にしても、とにかく自分としては撮影と同じくらい事後の作業は大事だと考えるから、作業も迅速になる性能の良いマシンの導入は仕方のないところ。

***********************************************************************************************

先月はブログの更新をずいぶんとサボったから今月は少しまじめに記事を書こうかと思って画像を選び、さあアップしようかと思ったら本日は6月1日。今年の前半も今月でお終いということよりも日付にちなんでEF5861をネタにしようとする単純極まりない奴が多いはずだと気づき、慌ててチョイスしていた同機の写真を差し替えることにした。さすがにあまりにも恥ずかしい。誰しもが考えるような浅はかな発想でいい年をした大人のやることではない。ぼんやりしていて恥をかくところだった。

で、こんな絵に急きょ変更。早いもので撮影からもう12年近くもたつ総武線・四街道~物井のEF641000による貨物列車。
あのころはとにかく光の良いポイントに拘り、特に影の中から光の当たる場所へ飛び出してくるような場所を見つけようと、グーグルマップや時刻の変化とともに太陽の角度が分かるサイトとにらめっこして、少しでも良さそうな所があると、そこで撮った写真がないかネットを漁っていた。ここは特に有名な場所だから作例となる写真は多かったが、こんな光線下でのものは見当たらず、しかも超望遠レンズで撮ったものもなかったからダメもとで行ってみることにした。思い描いたようなライティングにならなきゃならないでもっと短いレンズでオーソドックスな絵を撮れば「滑り止め」だけは押さえられる。とにかく行かなきゃ始まらない。今よりもはるかに腰が軽かったのだろう、天気の良し悪しなども考慮し2日続けて訪れてみた。

結果、5時23分通過の貨物列車は700mmでそこそこ自分の好みに沿った写真になり満足。気分も良くなってそのまま浦和に転戦し「あけぼの」を仕留め、午後まで母の入っていた東浦和の老人ホームで時間をつぶして夕方の「カシオペア」まで粘ったのだった。
画像を見れば分かるかと思うが日が当たるのはほんのわずかな瞬間。思惑通りの絵が撮れた時の達成感は写真好きな方ならご理解いただけると思う。

_dsc68922test2

| | コメント (0)

« 2024年5月 | トップページ | 2024年7月 »