出張ついでのC623
まだ北海道。パソコンは持参しているがブログの記事を書く時間はないから、以下は出発前に書いておいたもの。
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1989年、つまり平成元年は1年間、プロ野球担当となり出張の多い年だった。このプロ野球担当というのは交代で1年間、4人のカメラマンがプロ野球を専任として受け持つものだがナイターが多く、現地に早く着いても試合開始の2時間前に球場入りすれば良く、それまで観光したり列車撮影などをすることができた。この写真は夏場、北海道での巨人戦に出張した時のもの。
ギリギリ現役時代のC62は見ることができた世代だが、個人的にはボイラーが太く丸いおかげでブタのような印象が強くそれほどの魅力を感じず、撮りに行こうかどうかかなり逡巡しながら出かけたことを思い出す。しかし結果的に見ると、このチャンスに重い腰を上げたのは正解だったようで、復活したC623を撮ったのはこの日が唯一のこととなったのだから、札幌で昼間から寿司をつまみながら酒を飲んでウダウダやっているよりも有意義だったのは間違いない。
この復路の列車は塩谷付近のオーバークロスから撮ったものだが、実はここには朝日新聞カメラマンのT氏も来ていて、その夜再び円山球場で顔を合わせたことも懐かしい。だいぶ以前の記事にも書いたが彼とは香港の空港や、肥薩線の復活8620撮影、磐越西線(これら全ても自分は出張帰りだった)など、予期せぬタイミングで会っているが、同じ鉄道ファンとはいえこんな偶然が重なったことに毎度驚かされたものだ。
プロ野球撮影用にまだマニュアルフォーカスだった200~400mm F4を持参していて最初はタテで撮り、近づいてきたところをヨコに構え直して200mmで撮っている。ほぼノートリミング。
タクシーを呼んであったから、この後は小樽まで行って電車で札幌へ戻ったが(もちろん会社のカネ)、小樽に着いたらC62はまだ駅に止まっていたから少しばかり撮影したものの、どうも満足感は希薄だった。
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