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2024年2月

2024年2月27日 (火)

出張ついでのC623

まだ北海道。パソコンは持参しているがブログの記事を書く時間はないから、以下は出発前に書いておいたもの。

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1989年、つまり平成元年は1年間、プロ野球担当となり出張の多い年だった。このプロ野球担当というのは交代で1年間、4人のカメラマンがプロ野球を専任として受け持つものだがナイターが多く、現地に早く着いても試合開始の2時間前に球場入りすれば良く、それまで観光したり列車撮影などをすることができた。この写真は夏場、北海道での巨人戦に出張した時のもの。

ギリギリ現役時代のC62は見ることができた世代だが、個人的にはボイラーが太く丸いおかげでブタのような印象が強くそれほどの魅力を感じず、撮りに行こうかどうかかなり逡巡しながら出かけたことを思い出す。しかし結果的に見ると、このチャンスに重い腰を上げたのは正解だったようで、復活したC623を撮ったのはこの日が唯一のこととなったのだから、札幌で昼間から寿司をつまみながら酒を飲んでウダウダやっているよりも有意義だったのは間違いない。

この復路の列車は塩谷付近のオーバークロスから撮ったものだが、実はここには朝日新聞カメラマンのT氏も来ていて、その夜再び円山球場で顔を合わせたことも懐かしい。だいぶ以前の記事にも書いたが彼とは香港の空港や、肥薩線の復活8620撮影、磐越西線(これら全ても自分は出張帰りだった)など、予期せぬタイミングで会っているが、同じ鉄道ファンとはいえこんな偶然が重なったことに毎度驚かされたものだ。
プロ野球撮影用にまだマニュアルフォーカスだった200~400mm F4を持参していて最初はタテで撮り、近づいてきたところをヨコに構え直して200mmで撮っている。ほぼノートリミング。

タクシーを呼んであったから、この後は小樽まで行って電車で札幌へ戻ったが(もちろん会社のカネ)、小樽に着いたらC62はまだ駅に止まっていたから少しばかり撮影したものの、どうも満足感は希薄だった。

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2024年2月21日 (水)

エゾモモンガのカップル(モモンガ⑨)

今日から北海道。繁殖期に入るエゾモモンガの撮影が主な目的だが、ほかにオオワシ、オジロワシやフクロウ、それにシマエナガなどもターゲット。現地に入って各地を移動しながらの日程は昨年と似たようなスケジュールだが、ことしは釧網線のC11などには目もくれずに動物撮影に専念したい。せっかくこの時期にだけ運転される列車だから気になるものの復路はC11が逆向きの運転だし、さりとて正面向きで運転される往路は午前中で、この時間は動物の動きが活発だから列車撮影に費やすのはもったいない。「鉄道も動物も」と欲張っては結果的に「二兎」を得られまい。今回の渡道も鉄道車両にカメラを向けることはなさそうだ。ひょっとしたら茅沼のエゾフクロウを見に行ったついでに撮ることができるかもしれないが、いずれにしてもやっつけ仕事のような写真ではブログに掲載するのは恥ずかしい。

撮影で知り合った方にうかがったところ、今のところまだモモンガの動きは活発化していないとのこと。昨年も一昨年も同じ時期に行って、心行くまで撮ることができたことを思えば勝負は20日すぎ。繁殖期が始まって明るい時間帯に顔を出すようになるだろうからそのあたりに照準を合わせている。年々、モモンガは人気が高まって撮影者も増えてきているが、鉄道と違って場所を確保する必要もなく、森の中を歩き回りながらの撮影は体も冷えず想像以上に寒さを感じない。マイナス10℃でも風さえなければ動き回って汗をかき、むしろそれが冷えたときの方が寒い。だからあまり厚着をし過ぎないような服装が肝心。そんなことを計算に入れながら旅支度を終えた。

写真は昨年3月。繁殖期のピークを迎えた雌雄のモモンガ。普段は夜行性だがこの時期は明るい時間帯でも巣穴から出てくる。毎朝午前5時ごろに現場に到着し撮り始めるが、これは午前9時半ごろにとらえた。ほぼカップルとして成立し仲良く寄り添っている。森を歩いていたらいきなり出くわし、木の枝でジッとしていたから400mmをDXにして600mmほどで撮影した。トリミングはほとんどしていない。手前に枝がないような環境で撮りたいところだが、なかなか思うようにいかないのは毎度のこと。今年は新兵器、600mmのPFレンズが威力を発揮してくれると期待している。

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2024年2月18日 (日)

根府川のEF661

今月8日、一泊で湯河原の温泉に行ってきた。何か写真を撮るわけでもなく、ただただ温泉に浸かり美味いものを食べるという旅行。したがってカメラも最小限でのんびりしたドライブだった。個人的には熱海より先、伊東や下田方面に車で行くのは渋滞することが多くて真っ平だが、湯河原や真鶴ならば列車撮影にしばしば行ったところだから許容範囲。茅ケ崎の熊澤酒造のレストランで昼食をとって海沿いに湯河原へと向かった。

それにしてもかなり久しぶりの湘南海岸。2020年6月に、買ったばかりのニコンD6をテストしに真鶴へ行って午前4時台に通過するEF64の貨物列車を撮って以来。その時は夜明け前にBMW M4で飛ばしたから海岸線沿いの風景などを堪能している余裕はなかったが、今回は軽自動車ハスラーでのんびり昔懐かしい場所を見ながら気楽な行程を楽しむことができた。

ハスラーで出かけたのは湯河原の宿が坂の途中にあり、M4なんかで行ったら車高が低いために底を擦ってしまうことが予想されたため。かつて伊東にBMWのカプリオレで行って宿の手前の急坂でフロントのスポイラーを擦りそうになり(改造など一切していない)、回り道をしたことがあるが、あの辺りはスポーティーな車は禁物。今回の宿はハスラーでさえ下を擦りそうな立地で、大人が4人乗っていたら危ういほど。湯河原には良い宿も多いが、そういう地区だから宿のある場所によっては平地の公営駐車場を利用しなければならないこともあるだろう。

宿は最近リニューアルしたばかりで、迷路のような廊下をたどって風呂に行くのはある意味、古くらかの建物であることの証。決してゴージャスとは言えないまでも料理が抜群で大満足。翌日は花が咲き始めた梅林や、久しぶりに早川の「前田の干物」、寒川のJAの農産物販売店(ここが凄く品数が多い)などに寄って帰宅。買ってきたキンカンの味に病みつきになり、充実した週末を過ごすことができた。

一方、根府川や早川の鉄橋も懐かしかった。根府川の鉄橋は山陰線・餘部鉄橋の事故をきっかけに、暴風をしのぐフェンスができて昔のような名撮影地から没落してしまったが、自分にとってはブルートレインや団体列車、荷物列車を撮った懐かしいところ。もう、かつてのような写真が撮れないと分かっていても下の道から眺めずにはいられない。一応、車に積みっぱなしの長いレンズがあるから、ホームから上り列車でも撮ろうかという考えがよぎったが、あんな車両ばかりでは時間を無駄にするのが関の山。

帰宅して、根府川で撮った古いブルトレの写真を見ていたら、コマとコマの間にEF66のファーストナンバーが牽く貨物列車を見つけた。試作機の901号機が存在したEF66ゆえ、1号機としてのバリューは高くはないものの、ここで撮った記憶がなかっただけにちょっとした発見だった。1977年2月撮影の高校生時代の、しかも蒸気機関車以外の車両を撮り始めて間もないころのものでフレーミングも甘いし、シャッターを切る位置も早すぎて画面のど真ん中に架線柱が来てしまい見苦しいが、それはさておき懐かしさがこみあげてくる。

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2024年2月15日 (木)

長崎駅を発つ気動車混合編成

ニコンZ8の購入を決めた。今回のファームアップが非常に充実したものであり、ちょうど今、メモリーカードのプレゼントキャンペーンが行われていることが追い風になった。数年もすれば、これまでコンパクトフラッシュやXQDカードのように使うこともなくなって、無駄にゴロゴロするだけのカードだが、今買えば¥20000を越えるのだから、これを値引きと考えれば良いタイミングだろう。バッテリーの持ちが不安なのでバッテリーパックもオーダーしたが、これは遠からず発売になるZ6Ⅲにも使えるはずで、もしZ6Ⅲを導入する場合も無駄になるまい。

そろそろ「カメラ終い」をしても良さそうなタイミング。だから購入に当たっては慎重に判断したが、動物を動画で撮影したくなりそうな気配を感じ、静止画を撮らなくなったとしてもしばらくはそちらでも使えるだろう。

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もう亡くなって36年がたつ父の実家は長崎市内だった。斜面にある家は今では伯母が一人で住んでいるが、居間の窓からは下に街並みが見え、わずかながらも長崎特有の情緒を感じたものだった。
幼い頃から何度となく訪れて祖父母や親戚に連れられて市内のグラバー邸や大浦天主堂、中華街などを回ったりしたが、鉄道を撮るようになってからも機会を見て足を運んだ。正直、まだ蒸気機関車が現役だった頃から九州の車両にはあまり惹かれるものがなく、いつも「せっかく行ったのだから」と義務的にカメラを向けていたとはいえ、それでも訪問回数が増えればそれなりにさまざまな車両の記録が残ってはいる。

この写真は1978年3月に福岡に転勤していた父の住まいを足場に祖父母を訪ねたときのショット。大学入学直前で日がな一日、祖父母の家にいても仕方がないのでブルートレインでも撮ろうと出かけた。当時、九州内ではブルトレといえどもヘッドマークは付いておらず、さして注目するほどの被写体ではなかったが、終着駅としての雰囲気だけは良かったものだから暇つぶしにはもってこいだった。20系客車の電源車改造のカニ25や10系寝台車なども客車区で自由に撮影できたし、「みずほ」についてはDD51が重連で牽引に当たっていたことも記憶に刻まれている。

これは2列車「さくら」の出発を撮ろうと駅の浦上方の踏切で待ち構えていたときの余録。どこへ向かう列車なのか記録はないが、「首都圏色」などという小賢しい塗装の気動車すらなかった時代で、寄せ集めのような編成は見ているだけでも面白く映ったものだ。

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2024年2月12日 (月)

新子安で大窓EF5831

そろそろ仕事から解放されて自由な時間が持てる身。周囲にもそんな悠々自適な方々が増え、彼らはそれぞれ自分の好きなことに没頭し始めているようだ。この先、病気をはじめとして何が起きるか分からない年齢となれば、もはや不要不急な業務にしがみついて若い方々の足を引っ張るより、足腰が丈夫なうちに動物撮影に集中する時間を増やした方が有意義に決まっている。ボチボチ本気で判断を下すべき時期だと思う。

一つ懸念材料がある。
動物撮影と言っても住んでいる家の近くには北海道のように熱中できるような生き物が極めて少ない。前回記事にしたカワセミなどの野鳥は、たまに撮りに行くには良いが、毎日のように通ってもそれほど充実した気分にはなるまい。だから北海道に行く合間を埋め合わすことができる被写体が何かないかと考えているのだが、結局のところ満足感は希薄であっても久しぶりに鉄道車両を撮ってみるかと迷っている。
ただ、気分的にはどうも今一つで正直、「カシオペア」や貨物列車のEF65PFなどに今さらどれだけ入れ込むことができるか自信がない。自分のような好き嫌いのはっきりした人間は鉄道車両なら何でもイイというわけではなく、好きな車両じゃなきゃ熱中できないわけで、そういうことに拘らず若いころと同様に分け隔てなく列車にカメラを向けられる人が凄いと思う。

ともあれぜいたくな悩みだが、不意に病に侵されて寝たきりになってからでは何もすることができず後悔甚だしいから、とりあえず時間の確保を優先し、残りの人生を堪能するべきだろうという方向性は定まりつつある。

愚痴っぽい話で恐縮。

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昨年、出し惜しみ気味だったEF58の画像。
これは1979年のちょうど今頃、2月15日に新子安で撮ったもの。そろそろ大窓のEF58の人気が高まり撮影者が増え、ここも多くの人が集まるようになっていたから、後から来て後方に立つ人の邪魔にならないよう配慮した。

新子安の鶴見寄りは直線区間でホームから下り列車を撮るのには最適だったが、午後になると列車側面に日が当たらず、EF58重連の荷物35列車や「さくら」をはじめとするブルトレを撮っていないのが惜しまれる。

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2024年2月 9日 (金)

近所でカワセミやエナガを撮影

自宅から車で10分少々の横浜市四季の森公園にカワセミを撮りに行った。北海道に行かずに自宅の周辺でも何か生き物を撮れないかと模索していたところ、妻がこの公園で「野鳥を見る会」が催されることを見つけて教えてくれたものだからネットで調べていたら、ここの池でカワセミが撮れることを知った。実はカワセミを見るのは初めて。比較的どこにでもいる鳥らしく、数年前にウォーキングしたときに近所の公園でも撮っている人がいたものの実物は見ていない。そう易々とは見られないかもしれないと初日は双眼鏡だけを持って行ったところ、あまりにも簡単に見ることができたのは意外だった。そこで先週の土曜日、節分の日が好天だったことから午後からカメラを手に改めて訪れてみたというわけ。

なかなかきれいな鳥だった。ほかの鳥のように人がいてもあまり気にする様子がなく、池のほとりの木の枝にとまって魚がいないかと見つめているため撮影は楽。手持ちの600mm F6・3では最短撮影距離の4メートル以内にいることもあるからピントが合わないことすらあった。今後、魚を捕獲するために池に飛び込んだり、空中でホバリングする場面などを撮ってみたいが、一朝一夕に撮れるものでもなさそうだから暇を見つけて通ってみたい。

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その後、雪が降るなどしてカワセミ撮影のチャンスを逸していたが昨日8日の午後、再度カワセミを撮ろうと同公園に出かけたらお目当てのカワセミはわずかな時間しか池の周りに姿を見せなかった。そこで、ほかの鳥たちを探して園内をうろついたところエナガの群れと遭遇することができた。
このエナガ、北海道にいるシマエナガが人気で、このところマスコットなど商品化されているが、本州のエナガは目の周りが黒く、それもあって可愛らしさにかけてはやや劣る。しかし間もなくまた北海道に行き、シマエナガも目的の被写体の一つになっているため、その動きを見ておけば撮影時の参考になると、しばし時間を費やした。
ほかにも初めて見る鳥がいて、この公園、都会の中にあってなかなか奥が深そうな気がした。

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エナガ(上)とシマエナガ。シマエナガは2022年4月に北海道の音更神社でたまたま撮影したものだが、正面から撮れずお蔵入りしていた写真。

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2024年2月 6日 (火)

DF504号機解体

北海道で生き物の撮影をするようになって飛行機移動が増え、少しでも荷物を軽くしようと撮影機材の見直しを進めてきた。鉄道の撮影と違って決まったところで場所を確保すればあとは列車を待てば良いというものではなく野山を歩くことが多くなり、少しでも荷物を軽くしなければ体力が追いつかない。もはや大口径超望遠レンズなどは一カ所でジッと現れるのを待つヒグマなどを別とすればほとんどのケースでは「足手まとい」になるから、今や軽いPFレンズが主力だが、そのほかにも一脚やあるいは三脚(あまり使うことはないが場合によってはあった方が楽なときがある)などのアイテムもカーボン製の軽いものへと変更した。

列車撮影をしていた頃はお決まりのハスキーでまかなってきて、それはそれである意味、鉄道ファンのステータス的なものだったが、さすがにもう時代遅れも甚だしい。今年はジッツオやベルボンのスーツケースに収まるような小型軽量の製品で動物撮影に臨もうと準備した。かつては国産品の耐久性が不安で、その中ではスリック製が良いとされてきた時代があるが、最近は国産品のレベルも外国製品を凌駕するほどになり、さらには中国製の三脚などは国産のものよりも安価になってきたから選択肢は豊富。先日は機内持ち込み可能なスーツケースに楽々と収まるSIRUIというメーカーのカーボン製一脚を¥8000を切る価格で購入した。PFレンズの望遠はもちろん、近年は軽くなった大口径の400ミリ F2・8程度なら多少動き回ったとしても使えそう。もうハスキーの出番はよほどのことがない限りなさそうだ。

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保存されている3両のDF50のうち、大阪市東淀川区の菅原天満宮公園の4号機が解体される。解体工事は間もなく完了する予定だが、在りし日に紀勢線でこの機関車に熱中した身としては大変残念に思う。数年前の台風で被害を受け修復ができる状況ではなくなったと聞いてはいたから早晩、こうなることは予想できたものの、保存車両のメンテナンスが難しいことを思い知った次第。
個人的なことだが5年ほど前に30年以上乗り続けたスカイラインGTR(R32)を売却したが、当初は死ぬまで乗るつもりの覚悟だったにもかかわらず、経年劣化の進む部品の調達が非常に困難となり、断腸の思いで売却したことが脳裏をよぎる。だからDF504号機が解体されても、保存後は見学に行ったこともないのだから嘆くのはお門違いなことなのかもしれない。

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上の写真は1980年3月1日に紀勢線・新宮~亀山で行われたDF50のお別れ運転の後、亀山機関区で撮影したもの。構内には人が溢れ、それを規制するためにローブが張られ、その一端が4号機の手すりに結ばれていたから2、3枚ほどシャッターを切ったが、結果的にこれが最後の写真になった。
下は1977年4月2日、宮前~紀三井寺で初めて撮影したときの4号機。この写真で4号機の運転席の窓が量産型よりも大きいことに気づき、試作型のDF50に魅力を抱いたきっかけとなった。
それにしてもこの当時は蒸気機関車こそなくなっていたものの、ほかにもまだまだ個性的な車両が多かったし、同じ形式の中でも特色ある個体も多く見られて楽しかった。それに比べるとJR化後は…と言いたいが、この傾向は鉄道車両だけではなく人間自身にも見られるように思う。会社の幹部、同僚などを見ても個性豊かで面白い人物がいないのは自分のいる組織だけでもあるまい。皆、右へ倣えの連中ばかりで些細なことまで全て上役にお伺いを立て、責任を回避することばかり考えて自分独自で判断することを恐れている奴ばかりだ。
「昔は良かった」というのは年を取った証拠だろうが、つまらない世の中になった気がする。

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2024年2月 3日 (土)

1月の道東の旅から エゾフクロウ②

先月の旅行では道内の公園にも3回ほど行った。昨年訪れてクマゲラを初めて撮影した場所。動物よりも鳥好きの方々が集まる所のようで、シマエナガでも撮れないかと訪ねてみたらシマエナガは撮れなかったもののクマゲラとエゾライチョウ、ミヤマホオジロが撮れて上々の収穫。時期的にモモンガは明るい時間帯には撮れないから日中のほとんどをここで過ごした。

そこで思わぬことがあった。鳥を撮影している方が電話で仲間の方と話していたのだが、どうやらその相手が昔一緒に仕事をした外国通信社のカメラマン(日本人)のような気がして確かめてみたところ紛れもなくご本人。かつてタンチョウの写真をじっくり撮るのに道東にログハウスを建てると聞いていたから「もしかして…」とは思ったものの、約15年ぶりに(電話で)声を聞けたのは驚きだった。
現在、その方は東京と釧路を行ったり来たりしながらフクロウやヒグマの撮影を続けているとのことで、今年のうちには機会を設けていろいろご教示願いたいと思っているが、こんな偶然も長年写真を続けてきた結果かと嬉しく感じた次第だ。

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モモンガの巣を探しながら森を歩いていたらいきなり遭遇したエゾフクロウ。たまたま600ミリレンズにテレコンバーターを付けていたから、まずは逃げないうちにと思ってそのまま撮影したが、驚いて巣穴を離れることもなく、こちらを眺めている様子をじっくり撮ることができた。ビックリさせると可哀想だと思ったから慎重に向き合ったが、これほどそばにいるとは気づかず、むしろこちらの方が驚いたほど。
クロップして1260ミリの画角で捉えたもののZマウントレンズのテレコンバーターのキレの良さには感服した。顔の周りの羽毛もシャープに写って今回の旅行中、随一の画像になった気がする。

実際、笑っているわけではないし猛禽類なのだから愛嬌ある顔つきはそのイメージから異なった印象を受けるが、北海道の人にとってはエゾフクロウが人気者だというのも理解できる。

シマエナガも可愛いが、猛禽類ということを忘れてしまいそうなエゾフクロウも笑顔に見えて惹かれてしまう。


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